【R-18・BL】こじらせ初恋

祈 -inori-

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【番外編】大不正解(東儀×神楽)

13*

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「…っ、だめ…ぁ……もっ…イく、んんぁっ!!」
「…自分だけ狡いわ…俺も、アキん中で気持ちよぉさせて…?」
    ともに神楽の手によって刺激を与えられていたが一人だけ絶頂に達し脱力している神楽の耳元で甘く囁くと、返事を待つことなく先走りと白濁でローションが必要ないほどどろどろになった自身を神楽の後腔に宛がいゆっくりと挿入した。
「ぁぅ…んっ…あ、はぁ…」
「はっ……アキん中、熱くてすぐイッてまいそう…」
「んっ…ゆっ、くり…」
「分かってるんやけどなぁ…」
    熱に蕩け虚ろな瞳の神楽の頬にキスをし緩く動き始めると、熱を吐き出したばかりの神楽の体はすぐに昂り絶え間なく嬌声をあげ、無意識に自らも腰を揺らし快楽を貪る。
「…アキ…またイキそうやん…」
「あっ、あ…ゃ…一緒に…ぅあ!あ!やぁっ、あ、アァッ!!」
「くっ…っ、んぁ…」
    神楽の中が竜太をさらに奥へ奥へと誘うように収縮を繰り返すと煽られるように竜太も腰を打ち付け、神楽は再び吐精し、強くなる締め付けに竜太も耐えきれず神楽の奥へ精を吐き出した。
    熱い体を竜太に預け、乱れる呼吸に胸を大きく上下させ脱力している神楽の体を、自身を挿入したまま反転させ俯せに寝かせると悲鳴にも似た声が部屋に響く。竜太はそれに反応することもなく、腰を高く持ち上げ硬度を保ったままの自身で再び奥を突き上げた。
「うあっ!!はっ…ゃ、あぁ…」
「ほんま綺麗やなぁ…」
    腰を打ち付ける度に枕にしがみつく神楽のくぐもった嬌声が漏れ、竜太はうっとりと上気して紅く色付いた背中に指を滑らせキスを落とす。
「は、んっ…ァ……た、あっん…後ろ、やぁ…」
    枕から離れ、弱々しく伸ばされた右手に竜太は指を絡めると筋ばった手の甲にもキスを落とす。
「やめろ言われても止められへんで?」
「やっ…ふ、ちがっ…あ、ぅた…」
    律動を止めることなく口端を上げる竜太に神楽はなおも弱々しく首を振る。
    さすがに様子が変だと気付いた竜太は動きを止め、儚げに自分を見つめる神楽の髪を掻き上げ顔を覗き込んだ。
「アキ…?」
「はっ、はぁん…ぁ…」
    涙に揺れる瞳が竜太を捉えると湛えていた雫が神楽の頬を濡らし、竜太はその光景にも綺麗だと思わずにはいられなかった。
「…っ、ぅた……はっ、竜太のかぉ…見た、ぃ…」
「っ!!」
「んあっ!!やっ…あぁ!はっ、あっ、あぁ…ッ…」
    神楽の言葉を理解した瞬間、竜太は自身を引き抜き、再び神楽の悲鳴があがる。そして掻き立てられた情欲そのままに神楽の体を仰向けにすると、眉を寄せ、余裕のないまま再び自身を神楽の中へと推し進めすぐに律動を再開させた。
「っ、ほんま…煽りすぎやって」
「あ、はっ苦しっ…やっ…ぁ、あぁっ…」
    容赦なく腰を打ち付けられると神楽の瞳からは生理的な涙が止めどなく零れ、竜太は逃げる腰を両手で強く押さえつけさらに奥を穿っていく。目の前の相手に確実に自分の種を孕ませようと動物の本能に支配されているような感覚に竜太は強く、深く腰を打ち付ける。
「…ゃ、だっあぁ…ィく……あっ、ア、あぁ!」
「はっ、俺も余裕ないわ…」
「っく!あっ、ゃぁ…りゅ…たぁ…」
「かわええ、アキ…んっ、一緒に…なぁ?」
「あっ!!ぃ、くっあぁっ!!ゃ…あ、ぁ、ぁ…」
「んっ!!…はぁ…あっ…」
    強すぎる刺激に神楽は頭を左右に振り熱を逃がそうとするが意味はなく。シーツを握り締める手にさらに力が入り追い詰められるように吐精した直後、何度も何度も最奥に注がれる熱に体を震わせた。
    そして神楽の中に欲を吐き出した竜太は余韻に浸った後、神楽に覆い被さり啄むようなキスを繰り返すと力の入らない神楽の腕が首に回り、もっと、とねだられているようで口付けをさらに深くする。
「これ以上は我慢が効かんわ…」
「んっ…だな…」
    名残惜しく唇を離すと竜太はゆっくりと自身を神楽の中から引き抜き、神楽の横に倒れ込むと再び神楽にキスを落とす。
「っ、中学生かよ…」
「しゃあないやん。目の前に愛しのアキがおんねんから我慢しろゆう方が無茶やわ…」
「恥ずかしいやつ…」
    唇に頬に額に首筋に…無数に降り注ぐキスを悪態をつきながらも受け入れる神楽も愛しさを込めて竜太の頭を抱き締め答える。
「…せや」
    突然、神楽の腕をすり抜けた竜太はサイドテーブルの引き出しを漁り始め、一枚のカードを神楽の目の前に差し出した。
「これ…またもらってくれへん?」
「…」
    差し出されたのは三年前、神楽がこの部屋に置いていったルームキー。
    神楽は一度目を見開き、その後に苦しげに目を細めると躊躇いがちにそれを受け取った。
「…本当に俺でいいのか?」
    恐る恐る確認する神楽を抱き寄せた竜太は骨が軋むほどに腕に力を込めた。
「痛ぇ、って…」
「アキやないとあかんねん…世界中の誰よりもアキがええ…もう離れんで…?」
「…」
    強く、強く、抱き締められてしまえば表情を伺うことは出来ないが、震える声が神楽に罪の重さを思い知らせ、同時に自分がどれほど愛されているか身につまされた。
「…悪かった…もう、逃げねぇから…」
    応えるように神楽も腕に込めた力を強くすると竜太が小さく頷いたのが分かった。
    竜太から離れた三年前に、俺はこいつの中から消え去ったと思っていたのに……思っていたよりも大きな存在でこいつの胸を締め付けていたのかもしれない…。
    それは意外にも神楽を歓喜させた。
    想いを残しているのは俺だけだと思っていたから…。
    慣れた温もりの愛しさに神楽は竜太の胸に唇を寄せるとそっと瞼を閉じた。
    そのまま二人は抱き合った格好のまま、久しぶりに心中穏やかな気持ちで眠りにつくのだった。

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