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俺の天使②【親慶×義経←湊和】
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「どうしたの?大丈夫?」
「離せって、湊和っ!!」
「アルバムにオレの写真がいっぱいある…」
「何それ、見たい」
「…っ!!やっ!なんっ?!ダメ!!こんなの見せられない!!消すっ!!」
「止めろっ!!俺の大事な義経の写メを消すなっ!!」
「気持ちわりぃ…」
「見せて?!ヨシっ!!」
「やだ!これだけはイヤだっ!!」
チカ君から離れてヨシが持ってるスマホに手を伸ばすとヨシは急いでドアに向かって走り出した。
外に出られたらマズい!
僕達が騒いでたら人が集まって来ちゃう。
「…捕まえた!」
「ヤダ!離せよ、チカぁ!!」
「俺のスマホ返してくれたらいくらでも離してやるよ!」
「チカが自分から渡してきたんだろっ!」
「ヨシ、スマホをこっちに!」
「そっ…わ、くんも信じていいのか…?!」
「大丈夫!ヨシの写メ、僕のスマホに全部転送しとく!!」
「渡せないっ!!渡しちゃダメだっ!!」
「うるせぇっ!!」
廊下に向かうドアの前で騒いでいたら突然、ドンッ!!という強くドアを叩かれる音と一緒に神楽君の怒声が響いて僕達は瞬間的に肩をすくませスマホを取り合っている形のまま動きを止めた。
「廊下までお前らの声が聞こえてんぞ!静かにしろっ!!」
「若者は元気やなぁ…」
明らかな怒りを込める神楽君と、くあぁ~っと欠伸と一緒にどうでも良さそうな東儀コーチのあまりに正反対な声に思わず笑ってしまいそうになると、その隙を突いて義経は素早くドアを開けチカ君のスマホを神楽君に渡すとすぐにドアを閉め僕達を部屋に隔離しようとドアを背にして激しく抵抗し始めた。
「だからぁ!俺のスマホだってば!!かぐっちゃん!弄んないでよ!!」
「……お前さぁ…パスワードが義経の誕生日とか単純過ぎ…」
「イケメンにしては可愛ええとこあるやん」
いとも簡単にパスワードがバレたチカ君はスマホの中身をみられる前に取り返そうと必死にヨシをどかそうとするけどヨシももはや火事場の馬鹿力的なものでチカ君に抵抗を続けてる。
僕としてはヨシの可愛い画像が見れればそれで良いんだけどなぁ…。
「ねぇ、神楽君」
「あ?なんだ、湊和」
「チカ君のスマホに入ってるヨシの可愛い画像、僕のスマホに送ってくれないかな?」
「何言ってるの?!絶対ヤだっ!!」
「画像…?」
「おー、良い感じに撮れてるやん」
「神楽くんっ!!見ないで消してっ!!」
「勝手に見ないでよ!!俺のスマ…っ!!」
「ぎゃあぎゃあうるせぇ。ちゃんと返してやるよ」
「ぎゃっ!!…顔に投げつけないでよ…」
一応、商売道具なんだから…なんて、スマホを顔面で受け止めたチカ君は涙目になりながらも急いでアルバムを確認して…項垂れた。
「俺の大事な義経コレクションが…」
「気持ち悪ぃ…」
神楽君の手によってヨシの画像は消去されたらしく、落胆していると微かにスマホが着信を告げる。
「…」
表示された名前に動揺を隠しながらスマホを開くと『神楽君』から送られてきた大量の画像に僕はあげそうになった悲鳴を呼吸ごと止めて周りに気付かれないように画面ロックを指紋認証に変えて安堵の息を漏らすと屍のようになってるチカ君の肩を叩いた。
「チカ君、どんまい☆」
「お前なんでそんなに明るいんだよ…」
満面の笑顔で励ますとチカ君は泣きながら僕を見上げてくるから、思わず笑みを濃いものにする。
「はやくしねぇと朝飯食いっぱぐれるぞ」
「先行くでぇ」
「あ、オレも…」
部屋を出る瞬間、神楽君がヨシに気付かれないように僕に向かってウインクしたのを確認すると表面上だけの薄っぺらい笑顔を張り付けて小さく手を振って送り出した。
…っていうか、これってもはや神楽君の一人勝ちだよね。
ヨシには画像消してくれたヒーローに思われて。
チカ君には日頃ヨシを独占してる憂さ晴らしが出来て。
「……大人って怖い…」
嘲笑しながら嘆き続けてるチカ君の背中をポンポンと叩き励ますけど。
まぁ、僕も神楽君に画像送ってもらったなんてチカ君に言ってあげないから同類かぁ…。
その後、バックアップされていた画像たちは無事に(?)チカ君のスマホに保存され直されてチカ君は急いでパスワードを変えてたりしたけど。
よく考えたらこれってヨシの一人負けって事になるのかな…?
さっきチカ君のスマホから送られてきた大量の画像と一緒に「あとで俺にも送っとけ」なんてメッセージ送ってきてるし。
「…大人って怖い…」
改めてそう思わずにはいられない僕でした。
end
「離せって、湊和っ!!」
「アルバムにオレの写真がいっぱいある…」
「何それ、見たい」
「…っ!!やっ!なんっ?!ダメ!!こんなの見せられない!!消すっ!!」
「止めろっ!!俺の大事な義経の写メを消すなっ!!」
「気持ちわりぃ…」
「見せて?!ヨシっ!!」
「やだ!これだけはイヤだっ!!」
チカ君から離れてヨシが持ってるスマホに手を伸ばすとヨシは急いでドアに向かって走り出した。
外に出られたらマズい!
僕達が騒いでたら人が集まって来ちゃう。
「…捕まえた!」
「ヤダ!離せよ、チカぁ!!」
「俺のスマホ返してくれたらいくらでも離してやるよ!」
「チカが自分から渡してきたんだろっ!」
「ヨシ、スマホをこっちに!」
「そっ…わ、くんも信じていいのか…?!」
「大丈夫!ヨシの写メ、僕のスマホに全部転送しとく!!」
「渡せないっ!!渡しちゃダメだっ!!」
「うるせぇっ!!」
廊下に向かうドアの前で騒いでいたら突然、ドンッ!!という強くドアを叩かれる音と一緒に神楽君の怒声が響いて僕達は瞬間的に肩をすくませスマホを取り合っている形のまま動きを止めた。
「廊下までお前らの声が聞こえてんぞ!静かにしろっ!!」
「若者は元気やなぁ…」
明らかな怒りを込める神楽君と、くあぁ~っと欠伸と一緒にどうでも良さそうな東儀コーチのあまりに正反対な声に思わず笑ってしまいそうになると、その隙を突いて義経は素早くドアを開けチカ君のスマホを神楽君に渡すとすぐにドアを閉め僕達を部屋に隔離しようとドアを背にして激しく抵抗し始めた。
「だからぁ!俺のスマホだってば!!かぐっちゃん!弄んないでよ!!」
「……お前さぁ…パスワードが義経の誕生日とか単純過ぎ…」
「イケメンにしては可愛ええとこあるやん」
いとも簡単にパスワードがバレたチカ君はスマホの中身をみられる前に取り返そうと必死にヨシをどかそうとするけどヨシももはや火事場の馬鹿力的なものでチカ君に抵抗を続けてる。
僕としてはヨシの可愛い画像が見れればそれで良いんだけどなぁ…。
「ねぇ、神楽君」
「あ?なんだ、湊和」
「チカ君のスマホに入ってるヨシの可愛い画像、僕のスマホに送ってくれないかな?」
「何言ってるの?!絶対ヤだっ!!」
「画像…?」
「おー、良い感じに撮れてるやん」
「神楽くんっ!!見ないで消してっ!!」
「勝手に見ないでよ!!俺のスマ…っ!!」
「ぎゃあぎゃあうるせぇ。ちゃんと返してやるよ」
「ぎゃっ!!…顔に投げつけないでよ…」
一応、商売道具なんだから…なんて、スマホを顔面で受け止めたチカ君は涙目になりながらも急いでアルバムを確認して…項垂れた。
「俺の大事な義経コレクションが…」
「気持ち悪ぃ…」
神楽君の手によってヨシの画像は消去されたらしく、落胆していると微かにスマホが着信を告げる。
「…」
表示された名前に動揺を隠しながらスマホを開くと『神楽君』から送られてきた大量の画像に僕はあげそうになった悲鳴を呼吸ごと止めて周りに気付かれないように画面ロックを指紋認証に変えて安堵の息を漏らすと屍のようになってるチカ君の肩を叩いた。
「チカ君、どんまい☆」
「お前なんでそんなに明るいんだよ…」
満面の笑顔で励ますとチカ君は泣きながら僕を見上げてくるから、思わず笑みを濃いものにする。
「はやくしねぇと朝飯食いっぱぐれるぞ」
「先行くでぇ」
「あ、オレも…」
部屋を出る瞬間、神楽君がヨシに気付かれないように僕に向かってウインクしたのを確認すると表面上だけの薄っぺらい笑顔を張り付けて小さく手を振って送り出した。
…っていうか、これってもはや神楽君の一人勝ちだよね。
ヨシには画像消してくれたヒーローに思われて。
チカ君には日頃ヨシを独占してる憂さ晴らしが出来て。
「……大人って怖い…」
嘲笑しながら嘆き続けてるチカ君の背中をポンポンと叩き励ますけど。
まぁ、僕も神楽君に画像送ってもらったなんてチカ君に言ってあげないから同類かぁ…。
その後、バックアップされていた画像たちは無事に(?)チカ君のスマホに保存され直されてチカ君は急いでパスワードを変えてたりしたけど。
よく考えたらこれってヨシの一人負けって事になるのかな…?
さっきチカ君のスマホから送られてきた大量の画像と一緒に「あとで俺にも送っとけ」なんてメッセージ送ってきてるし。
「…大人って怖い…」
改めてそう思わずにはいられない僕でした。
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