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一章
episode 5 星野探偵事務所
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*
一週間前……
「ぶわぁっくしょん!!!」
星野明希はドデカイくしゃみをすると、探偵事務所の中に響き渡る。
前日の大雨で風邪を引いたのか、くしゃみが止まらない。
クソッタレと言いながら眉間に皺を寄せ煙草の煙を吐いた。
机の上に置いてる灰皿は吸殻が溜まって溢れ出てる。
そんなのは構わず星野は煙草を押し付けた。
「あー!何でこうも不倫だの浮気だのってそんな依頼しかこないんだ!なんぼ依頼だって言ったって朝から晩まで依頼主の旦那追っかけ回して気が滅入ってくる」
胸ポケットから新しい煙草を出すと口に咥えライターで火を点ける。
今日これで何本目の煙草かわからない。
昨夜は大雨のなか、依頼主の旦那と浮気相手が高そうなレストランの中に入って行った。しかし車の中からじゃ、二人の様子が見えない角度に座ってしまい、外に出て雨に濡れながら張り込んで写真を撮っていた。
はっくしょん!とまたくしゃみが出る。
「しゃーねーよな…俺も食ってかなきゃいけないし、煙草が買えなくなる事が一番嫌だ!浮気でも不倫でもなんでも調査しますよ!」
プルルルルルル!プルルルルルル!
突然電話が鳴ったので星野は受話器を取った。
「はい、星野探偵事務所!」
「………」
「もしもし?」
「片桐を捜して欲しいんです」
四十代くらいだろうか、艶やかで色気のある女の声だった。
浮気や不倫以外の依頼の電話が何ヶ月ぶりに掛かってきた事か。
そして電話の向こうの女の声にドキッとしたのも重なり、星野は嬉しさで興奮して裏声が出た。
「ふぁっい!?」
コホンと咳払いをして星野は訊き返した。
「人捜しのご依頼ですか?」
「片桐を見つけてくださいお願いします!すぐに住所を送ります!」
ツーツーツー
焦っているのか一方的に相手の電話は切れた。
「もしもし?…は!?何だよ!悪戯か!?」
星野は勢いよく受話器を戻した次の瞬間再び電話が鳴った。
すると機械の音声が作動し『FAXデス』と言った。
電話機からジジジジジとFAXが送られてきた。
その内容を見ると、たった今電話が掛かってきた相手からの内容だった。
片桐を探してくださいと書かれ、どこかの住所も書いてある。
「片桐を捜せって、ここに書いてる住所にその片桐って男がいるんじゃねーのかよ?…」
今受け持つ浮気や不倫調査の結果報告はもう全てまとめてある。
後は依頼主に渡すだけになっていた。
なので次の依頼はまだ何も決まっていない。
次の依頼がないとまた生活が苦しくなる。
片桐を見つけて報酬を貰えば良いだけのこと。
仕方ない!取り敢えずFAXで送ってきた住所に行ってみるか!と星野は決めた。
一週間前……
「ぶわぁっくしょん!!!」
星野明希はドデカイくしゃみをすると、探偵事務所の中に響き渡る。
前日の大雨で風邪を引いたのか、くしゃみが止まらない。
クソッタレと言いながら眉間に皺を寄せ煙草の煙を吐いた。
机の上に置いてる灰皿は吸殻が溜まって溢れ出てる。
そんなのは構わず星野は煙草を押し付けた。
「あー!何でこうも不倫だの浮気だのってそんな依頼しかこないんだ!なんぼ依頼だって言ったって朝から晩まで依頼主の旦那追っかけ回して気が滅入ってくる」
胸ポケットから新しい煙草を出すと口に咥えライターで火を点ける。
今日これで何本目の煙草かわからない。
昨夜は大雨のなか、依頼主の旦那と浮気相手が高そうなレストランの中に入って行った。しかし車の中からじゃ、二人の様子が見えない角度に座ってしまい、外に出て雨に濡れながら張り込んで写真を撮っていた。
はっくしょん!とまたくしゃみが出る。
「しゃーねーよな…俺も食ってかなきゃいけないし、煙草が買えなくなる事が一番嫌だ!浮気でも不倫でもなんでも調査しますよ!」
プルルルルルル!プルルルルルル!
突然電話が鳴ったので星野は受話器を取った。
「はい、星野探偵事務所!」
「………」
「もしもし?」
「片桐を捜して欲しいんです」
四十代くらいだろうか、艶やかで色気のある女の声だった。
浮気や不倫以外の依頼の電話が何ヶ月ぶりに掛かってきた事か。
そして電話の向こうの女の声にドキッとしたのも重なり、星野は嬉しさで興奮して裏声が出た。
「ふぁっい!?」
コホンと咳払いをして星野は訊き返した。
「人捜しのご依頼ですか?」
「片桐を見つけてくださいお願いします!すぐに住所を送ります!」
ツーツーツー
焦っているのか一方的に相手の電話は切れた。
「もしもし?…は!?何だよ!悪戯か!?」
星野は勢いよく受話器を戻した次の瞬間再び電話が鳴った。
すると機械の音声が作動し『FAXデス』と言った。
電話機からジジジジジとFAXが送られてきた。
その内容を見ると、たった今電話が掛かってきた相手からの内容だった。
片桐を探してくださいと書かれ、どこかの住所も書いてある。
「片桐を捜せって、ここに書いてる住所にその片桐って男がいるんじゃねーのかよ?…」
今受け持つ浮気や不倫調査の結果報告はもう全てまとめてある。
後は依頼主に渡すだけになっていた。
なので次の依頼はまだ何も決まっていない。
次の依頼がないとまた生活が苦しくなる。
片桐を見つけて報酬を貰えば良いだけのこと。
仕方ない!取り敢えずFAXで送ってきた住所に行ってみるか!と星野は決めた。
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