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二章
episode 7 仲居
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「失礼いたします」
襖の向こう側から仲居の声がしたので、星野は「はい」と返事をした。
すると、スーッと襖が開き朱赤色の作務衣を着た女性の仲居が一人と、黒い作務衣を着た目鼻立ちが整った綺麗な顔の男性一人が、新田と星野の部屋に入って来た。
そして二人は一礼をしてから言った。
「本日のお夕食の配膳は、山田と宇佐美がご用意させていただきます」
新田と星野は同時に「よろしくお願いします」と言った。
女性の山田という仲居と、男性のスタッフの宇佐美は、次々と配膳を座卓に並べた。
広縁の椅子に座る星野は食欲がそそられ、吸っていた煙草を灰皿の中に押し付け火を消しながら言った。
「肉に刺身に煮物や天ぷらまであるぞ!美味そうだな!」
新田は仲居の邪魔にならない程度にそばまで行くと尋ねた。
「あの、こちらの旅館では双山村名物とかあるんでしょうか?例えば、焼きそばとか!」
すると笑顔で仲居の山田は言った。
「焼きそばはございませんが、双山村名物には輝水がございます!温泉は勿論のこと、こちらの食事にも輝水を使用しておりますよ」
新田はクルッと振り返り椅子に座る星野を睨んだ。
「おい、騙したな」
「騙すなんて人聞きの悪いこと言うなよ、俺は祭りの出店の話をしたんだぞ?」
「祭りの出店だろうがなんだろうが、双山村の名物はただの水だって仲居さんが言ってるんだ!」
山田は困り顔で言う。
「いいえ、ありきたりな水ではございません!輝水は――」
「ちょっと仲居さんは黙っていてください!」
「おい二五、仲居さんに当たるなよ!」
お邪魔しますと言いながら日向が部屋に入ってくると、新田と星野が言い合っている。
日向はすぐさま二人の間に入った。
「ちょっと何やってるんですか!?仲居さんの邪魔になりますよ!」
すると新田はとめに入ってきた日向に向って言った。
「石川さんも知っていたんだね?双山村名物が何なのかを!」
「はい?いったい何の話をしてるんですか!?」
山田と宇佐美は三人に向ってお辞儀をして言った。
「お夕食のご用意が整いましたので、ごゆっくりお召し上がりください」
日向は仲居の方に振り向いた。
「騒がしくってすみません……って…す、すっごいイケメン!!!」
日向は宇佐美の美形な顔を見るなり驚いて頬が赤くなる。
ニコッと笑顔で山田と宇佐美はそれでは失礼いたします、と言って新田と星野の部屋を出て行った。
「失礼いたします」
襖の向こう側から仲居の声がしたので、星野は「はい」と返事をした。
すると、スーッと襖が開き朱赤色の作務衣を着た女性の仲居が一人と、黒い作務衣を着た目鼻立ちが整った綺麗な顔の男性一人が、新田と星野の部屋に入って来た。
そして二人は一礼をしてから言った。
「本日のお夕食の配膳は、山田と宇佐美がご用意させていただきます」
新田と星野は同時に「よろしくお願いします」と言った。
女性の山田という仲居と、男性のスタッフの宇佐美は、次々と配膳を座卓に並べた。
広縁の椅子に座る星野は食欲がそそられ、吸っていた煙草を灰皿の中に押し付け火を消しながら言った。
「肉に刺身に煮物や天ぷらまであるぞ!美味そうだな!」
新田は仲居の邪魔にならない程度にそばまで行くと尋ねた。
「あの、こちらの旅館では双山村名物とかあるんでしょうか?例えば、焼きそばとか!」
すると笑顔で仲居の山田は言った。
「焼きそばはございませんが、双山村名物には輝水がございます!温泉は勿論のこと、こちらの食事にも輝水を使用しておりますよ」
新田はクルッと振り返り椅子に座る星野を睨んだ。
「おい、騙したな」
「騙すなんて人聞きの悪いこと言うなよ、俺は祭りの出店の話をしたんだぞ?」
「祭りの出店だろうがなんだろうが、双山村の名物はただの水だって仲居さんが言ってるんだ!」
山田は困り顔で言う。
「いいえ、ありきたりな水ではございません!輝水は――」
「ちょっと仲居さんは黙っていてください!」
「おい二五、仲居さんに当たるなよ!」
お邪魔しますと言いながら日向が部屋に入ってくると、新田と星野が言い合っている。
日向はすぐさま二人の間に入った。
「ちょっと何やってるんですか!?仲居さんの邪魔になりますよ!」
すると新田はとめに入ってきた日向に向って言った。
「石川さんも知っていたんだね?双山村名物が何なのかを!」
「はい?いったい何の話をしてるんですか!?」
山田と宇佐美は三人に向ってお辞儀をして言った。
「お夕食のご用意が整いましたので、ごゆっくりお召し上がりください」
日向は仲居の方に振り向いた。
「騒がしくってすみません……って…す、すっごいイケメン!!!」
日向は宇佐美の美形な顔を見るなり驚いて頬が赤くなる。
ニコッと笑顔で山田と宇佐美はそれでは失礼いたします、と言って新田と星野の部屋を出て行った。
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