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二章
episode 6 何か隠してる
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予約なしで泊まれる旅館をみつけた星野は、受付を済ませ二つ部屋の鍵を持ってロビーに来た。
「はい、日向ちゃんの部屋の鍵」
「ありがとうございます」
「んでもって、この鍵は俺達の部屋の鍵だ、荷物を置いて風呂と飯だな!晩飯は俺達の部屋に三人分運んでもらうことにしたけど、よかったかな?日向ちゃん」
「全然いいです!何もかもありがとうございます」
日向は星野にお辞儀をした。
「じゃ部屋は二階だから、後で俺達の部屋に来てくれ」
――数十分後
誰もいない露天風呂に星野は、いやっほぉ~!と言いながら勢いよくジャバジャバと音をたてて入ってくる。すると先に露天風呂に入っていた新田に湯しぶきが飛んできた。
「黙って入れ風呂くらい」
「いいじゃねーか!俺とお前しか露天風呂にいないんだし!」
新田は呆れた顔をしてから話を続けた。
「そういえば、輝水温泉って旅館の入口に書いてあったけど、村長が言ってたような浄化される体感はとくに感じないな」
「おい二五、あの村長の胡散臭い話を本気にしてるのかよ!?温泉入って魂だの心だの精神だの幸せになれるだぁ?んなわけあるか!本当に幸せになれるなら金が欲しいよ俺は!そしたら俺の心は幸せになれる!」
「別に信じてはいないよ」
星野はたたんだタオルを頭の上に乗せ、両手両足を伸ばし露天風呂を満喫しまくっている。
そして再び新田の方に顔を向けて星野が言った。
「ところで今日あった琴子ってどう思うよ?」
「どう思うの意味がわからない」
「いやだからさ、何っていうか妖艶っていうのかミステリアスっていうか…いい女だったよな」
「そうか~?」
「でもどう見ても、久遠と千代の二人の娘ではないよな?」
「うん、娘には見えなかった」
「だろう?それにあの琴子、村長となにかあるぜあの雰囲気…千代は妙に琴子のことを嫌ってる感じだったしな」
「まぁ、別に僕には関係ない、双山村名物の焼きそばさえ食べられれば特に興味はない」
新田の話は聞かず、星野は話を続ける。
「それに最初に片桐風子の事訊いた時は知らないって言ってて、最後にもう一度訊い時はこの村から出て行った人間の事なんぞ知りませんって、結局知ってるからこの村から出て行ったって言ったんだろう?そしてもう一つ気になったのが、あのお方っていったい誰のことを言ったのか…あの村長絶対何か隠してる!なぁ?そう思わねぇか」
「あの時よく話を聞いてなかったなぁ」
星野はため息をついた。
「おい二五、話変えてもいいか?」
「急になんだよ?」
「二五って彼女とかいるのか?」
「僕に彼女がいるかという質問に、今の話と何が関係あるんだよ」
「…だよな?お前ってそういう奴だもんな、彼女がいるわけないよな」
「そういう奴ってなに?勝手に決めるな」
「もしかして日向ちゃんか?」
「は?石川さんがなんだよ」
「だから琴子みたいな美人を見たって興味ねーなんておかしいだろう?だったら新田が本命に思う女がいるからじゃねーのか?」
「はぁぁぁ!?それが石川さんだって言いたいの!?」
「ああ、だって日向ちゃんの事――」
「キャアアッ!」
突然女性用露天風呂の方から悲鳴が聞こえて来た。星野はザバァー!と立ち上がると大きな声で言った。
「あの!大丈夫ですか!?」
「……」
返事が返ってこない。
「二五!風呂から出るぞ!旅館の人に言わないと!」
「あ、あの!私です石川です!」
星野と新田は顔を見合わせた。
「日向ちゃん!?大丈夫?」
「石川さん何かあったの?」
「い、いえ!露天風呂から出ようとしたら、のぼせちゃって転んじゃいました!でももう平気です!先にあがってます!」
日向の裸足で歩く音がペタペタと聞こえると、ガラガラーとドアが開き露天風呂から出て行ったようだった。星野は困り顔で新田に言う。
「俺達の話、日向ちゃんに聞こえたかな?」
「聞こえて困る話なんてしてないだろう、それより僕ものぼせそうだから…もう露天風呂からあがる」
「お前って本当そういう奴だよな」
予約なしで泊まれる旅館をみつけた星野は、受付を済ませ二つ部屋の鍵を持ってロビーに来た。
「はい、日向ちゃんの部屋の鍵」
「ありがとうございます」
「んでもって、この鍵は俺達の部屋の鍵だ、荷物を置いて風呂と飯だな!晩飯は俺達の部屋に三人分運んでもらうことにしたけど、よかったかな?日向ちゃん」
「全然いいです!何もかもありがとうございます」
日向は星野にお辞儀をした。
「じゃ部屋は二階だから、後で俺達の部屋に来てくれ」
――数十分後
誰もいない露天風呂に星野は、いやっほぉ~!と言いながら勢いよくジャバジャバと音をたてて入ってくる。すると先に露天風呂に入っていた新田に湯しぶきが飛んできた。
「黙って入れ風呂くらい」
「いいじゃねーか!俺とお前しか露天風呂にいないんだし!」
新田は呆れた顔をしてから話を続けた。
「そういえば、輝水温泉って旅館の入口に書いてあったけど、村長が言ってたような浄化される体感はとくに感じないな」
「おい二五、あの村長の胡散臭い話を本気にしてるのかよ!?温泉入って魂だの心だの精神だの幸せになれるだぁ?んなわけあるか!本当に幸せになれるなら金が欲しいよ俺は!そしたら俺の心は幸せになれる!」
「別に信じてはいないよ」
星野はたたんだタオルを頭の上に乗せ、両手両足を伸ばし露天風呂を満喫しまくっている。
そして再び新田の方に顔を向けて星野が言った。
「ところで今日あった琴子ってどう思うよ?」
「どう思うの意味がわからない」
「いやだからさ、何っていうか妖艶っていうのかミステリアスっていうか…いい女だったよな」
「そうか~?」
「でもどう見ても、久遠と千代の二人の娘ではないよな?」
「うん、娘には見えなかった」
「だろう?それにあの琴子、村長となにかあるぜあの雰囲気…千代は妙に琴子のことを嫌ってる感じだったしな」
「まぁ、別に僕には関係ない、双山村名物の焼きそばさえ食べられれば特に興味はない」
新田の話は聞かず、星野は話を続ける。
「それに最初に片桐風子の事訊いた時は知らないって言ってて、最後にもう一度訊い時はこの村から出て行った人間の事なんぞ知りませんって、結局知ってるからこの村から出て行ったって言ったんだろう?そしてもう一つ気になったのが、あのお方っていったい誰のことを言ったのか…あの村長絶対何か隠してる!なぁ?そう思わねぇか」
「あの時よく話を聞いてなかったなぁ」
星野はため息をついた。
「おい二五、話変えてもいいか?」
「急になんだよ?」
「二五って彼女とかいるのか?」
「僕に彼女がいるかという質問に、今の話と何が関係あるんだよ」
「…だよな?お前ってそういう奴だもんな、彼女がいるわけないよな」
「そういう奴ってなに?勝手に決めるな」
「もしかして日向ちゃんか?」
「は?石川さんがなんだよ」
「だから琴子みたいな美人を見たって興味ねーなんておかしいだろう?だったら新田が本命に思う女がいるからじゃねーのか?」
「はぁぁぁ!?それが石川さんだって言いたいの!?」
「ああ、だって日向ちゃんの事――」
「キャアアッ!」
突然女性用露天風呂の方から悲鳴が聞こえて来た。星野はザバァー!と立ち上がると大きな声で言った。
「あの!大丈夫ですか!?」
「……」
返事が返ってこない。
「二五!風呂から出るぞ!旅館の人に言わないと!」
「あ、あの!私です石川です!」
星野と新田は顔を見合わせた。
「日向ちゃん!?大丈夫?」
「石川さん何かあったの?」
「い、いえ!露天風呂から出ようとしたら、のぼせちゃって転んじゃいました!でももう平気です!先にあがってます!」
日向の裸足で歩く音がペタペタと聞こえると、ガラガラーとドアが開き露天風呂から出て行ったようだった。星野は困り顔で新田に言う。
「俺達の話、日向ちゃんに聞こえたかな?」
「聞こえて困る話なんてしてないだろう、それより僕ものぼせそうだから…もう露天風呂からあがる」
「お前って本当そういう奴だよな」
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