期限付きの猫

結城 鈴

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 一月十一日土曜日。人気の占い師は、何故か早々に予約が取れた。人気なんですよね?と尋ねると、来るのがわかっていたみたいだよ、と返された。何とも怖い話だ。
占い師のお宅は、都下の山の中にあった。小さいながらも、凝った造りの家で、それがまたいい雰囲気を醸し出していた。
「こんにちは。」
孝利はまだ松葉づえをついていた。玄関先で困っていると、そのまま上がってもいいとのこと。お手伝いの人が、杖の先をぞうきんで拭ってくれた。
ゆっくり、廊下を進む孝利について、廊下を歩いてゆく。奥の間に、占い師はいた。出迎えてくれ、孝利のために、畳の通り道にカーペットを敷き、椅子を用意していてくれた。
「すみません。ありがとうございます。失礼します。」
と、孝利が座る。その横に、ちょこんと正座した。
占い師は、年の頃なら五十代くらいだろうか。一見、見た目は普通のおばさんだった。冬用の、綿の入った作務衣を着て、その上に半纏を着ている。田舎のおばあちゃんと言った風情だった。
「こんにちは。お久しぶりですね。北倉さん。」
「ご無沙汰して申し訳ありません。」
「忙しくしているのは、見えていますから大丈夫ですよ。」
占い師は、小早川聡美です。と名乗った。
「あなたが環さんね。北倉さんと、うまくやっていけるか心配なんでしょう。」
あらかじめ、名前と生年月日は伝えてあった。
「はい。」
「私のところに来るほどには、不安なんですね。」
「・・・はい。」
ためらったが、頷いた。うそは、見通せる雰囲気だったからだ。小早川は、少し離れた文机に座ると、ぱらりと帳面を繰った。
「名前も生まれ月も、いいですよ。相性は悪くないです。いい方ですね。・・・魂の色も、相性はいいです。うまくやっていけますよ。」
「魂の・・・色?」
「オーラと呼ぶ人もいますが・・・。」
「そんなの、見えるんですか?」
小早川は、頷いて、孝利の方を向き直ると、北倉さんは、前は強い赤でしたけど、今はオレンジに近いですね。柔らかくなりました。と告げた。
「環さんは、緑色。ふたり、補い合って生きていけます。」
「・・・男同士でも?」
「心配いりません。あなたに近しい人はみんなあなたの味方になってくれますよ。ご両親も、理解を示されたでしょう?」
「・・・はい。」
伝えていないことを言い当てられて、ドキリとする。
「それからあなたのお友達・・・かしら?同じマンションに住んでいる・・・。」
佐川のことか?
「いい相談役になってくれますよ。」
隣を見上げると、孝利は嫌そうな顔をしていた。それに苦笑する。
「初夏に一度区切りがありますが、また一緒になれます。区切りはけじめです。避けては通れないでしょう。けれど、それが過ぎれば、離れることはありません。」
初夏・・・半年の期限のころか。やっぱり一度はきちんと両親に報告すべきだよな。二人で。
そのあとは、仕事のことなどを聞いて、予約の時間は過ぎた。

帰り道、二時間はかかる道のりを、孝利は苦でもなく運転していた。
「すごいだろう?怪我してることは伝えてなかったのに、椅子が用意してあった。さすがにびっくりしたよ。」
「え?そうなんですか?」
それを聞いて、ぞわっと鳥肌が立った。
「姓名判断もやってるけど、本職は神様に仕える巫女さんらしいよ。だから、お手伝いの人も女性なんだ。」
「じゃぁ、結婚も出産もしてないんですね。」
「だと思う。忙しくしてるけど、孤独なんじゃないかなぁ。」
そうなのか。そんな人に、こんな悩みを聞いてもらったのか。
なんだかちょっと切ない気持ちになって、窓の外を見た。
田んぼや畑が多い。しばらく走るっていると、見慣れた風景に戻ってきた。
「足、まだ痛みますか?」
「少しね。薬はもうちょっと必要かな。来週からまた夜仕事に行くから。」
「雪予報ですけど、大丈夫ですか?」
「大きなデパートの、照明の直しだから、大丈夫だと思う。」
道も広いし、駐車場は地下だしね、と笑う。
「それより、安心できたの?」
「・・・けじめって、やっぱり親に挨拶とかですかね?」
「うーん。うちの両親許してくれるのかな。でも、それを過ぎたら、大丈夫ってことは、きっと認めてもらえるってことだよね。」
久しぶりに会いに行く覚悟を決めないとなぁ、と孝利は唸った。
「どれ位会ってないんですか?」
「五年。一度、個展で余ったランプシェードを母にプレゼントしに行ったんだ。その頃はまだ、兄が家に入ってなくて・・・。だから、こんなことしてないで、農作業を手伝えって・・・あんまり喜んでくれなかったな。」
なんだか、また切ない話だ。孝利の作る作品は、どれも美しいのに・・・。価値がわからないのか、それ以上の何かがあるのか。わからなかったけれど・・・。孝利は、それからずっと、一人でやってきたのだろう。
僕に会うまで。
仕事関係をサポートしてくれる人や、ギャラリーの葛井の存在はあっても、淋しかったに違いない。
一緒にいてあげたい。
本当は、占い師なんかに会わなくても、決まっていたことだったのかもしれない。
あぁ。早く抱かれたいな・・・。
自分の体を支えるのでさえ不自由な孝利には言えなかった。
抱いてほしい。抱きしめてほしい。
「考え事?」
「へっ?」
赤信号で止まった孝利が問うてくる。
「あ、いえ・・・。」
思わず言葉を濁してしまうが・・・。
「わかるよ。考えちゃうよね。いろいろ・・・。」
あの人に会うとね。と、孝利は言うがそうではない。
「違いますよ。その・・・抱いてほしいなぁって思っただけです。」
「入れてほしいの?」
ちょっと難しいな、と孝利が困った顔をする。
「そうじゃなくて、ぎゅってしてほしいっていうか。」
「・・・かわいいこと言うね。それならできるよ。ベッドでだけど。横になってたら、簡単。」
「あ、そっか。一緒に寝たらいいんですね?」
「そうそう。トイレの時とか助かるし。」
「・・・色気ないですねー。」
ごめんね。でも切実。と孝利が車を出す。家までもうすぐだ。
「で?実際どうだった?自信ついた?」
「自信っていうか・・・。やっぱりとりあえず半年なんだなぁって思いました。半年の記念日に、二人で会いに行きましょうね。ご両親に。」
「ゴールデンウィークじゃダメなの?田植えの時期と重なると怒られそう。」
「え?田植えって、ゴールデンウィークの前じゃなかったです?」
「うちの方遅いの。」
そうなんだ。
「じゃぁ、準備で忙しい時期にお邪魔したら、怒られそうですね。」
「それもそうだね。わざわざ怒られに行くの嫌だな。
・・・ゴールデンウィークはどこか別のところに行こう。」
そうこうしているうちに、車は地下の駐車場に入った。
運転席の方に回り、孝利が降りるのを助ける。松葉づえにはなれたもので、痛みも引いてきているのだろうが、自分が歩くのと同じくらいのペースで歩けた。
「来週病院に行って、靴を履いて歩いていいか聞いてくるよ。」
「腫れは引きましたもんね。」
「あとは、どっちかと言うと整骨とかのお世話になった方がいい気がする。上手なところ知ってるんだ。」
「へぇ・・・。意外ですね。こういう怪我、良くするんですか?」
「いや。肩こりで。アトリエに籠ると、ガチガチになっちゃうから。」
なるほど。
「バレンタインは、何か欲しいものありますか?」
「欲しいものというか・・・あげたいものはあるよ。」
なんだろう?
「小早川先生のお墨付きももらったし、指輪をね。」
「指輪・・・ですか。」
それはまた・・・。そういうものが好きなタイプだとは知らなかった。
エレベーターで上に向かいながら、目を丸くしていると、孝利がクスクス笑った。
「欲しくない?」
俺のものになった印。と耳元に囁かれる。
「本当は、君を抱いたときに、渡したかったんだけど・・・君、自信なさげだったから。もう大丈夫でしょう?つけてくれるよね?」
「えっ?もう、用意してあるんですか?」
「ううん。一緒に買いに行こう?」
それは恥ずかしい。
耳を赤くしていると、かわいいね、とつつかれた。ちゅ、と頬にキスされる。丁度、エレベーターが家のある階についた。
指輪・・・指輪かぁ・・・。
普段アクセサリーはつけないから、なんだかなくしそう。
考えていると、ドア開けて、と催促された。
「ただいまー。」
リビングのドアのガラス越しに、アンが待っているのが見える。
「アン、ただいま。」
アーンとアンが答える。頭をなでてやると、どうやらおやつの催促で。」
チュールを取り出して、一本舐めさせてやる。
孝利は、ぴょんぴょんと片足でソファーまで来ると、どっかりと座った。
「アンいいなぁ。俺もおやつ欲しい。」
「ケーキがいいですか?」
買ってきますよ、と言うと、今日はバナナタルトの気分、と返された。財布とスマホをコートのポケットに入れて、出かける支度をする。
「あ、ちょっと待って。」
「はい。なんでしょう?」
「ちょっと考えたんだけど、俺が入れるのじゃなくて、君が乗るんだったらできそうじゃない?セックス。」
なんてこと言いだすんだこの人は。
「その話、今じゃないとだめですか?」
「駄目じゃないけど、抱いてほしいんでしょ?」
「そうですけど・・・。」
難易度の高い要求をしてくる。できるかな。いやいや・・・。
「ねぇタマ。試してみよう?」
抱き合いたい。と訴えられて、陥落した。
「わかりました。・・・じゃぁ夜に・・・。準備するので。」
「うん。楽しみだな。」
きっと、足が不自由でストレスもたまっているに違いない。
ご主人様の言うことには、黙って従おう。
そう思いつつ、ケーキを買いに、玄関を開けた。

 その夜、トイレを済ませて、久しぶりにゆっくりとお風呂につかり、孝利のベッドにいつものタオルを敷いた。孝利は、ベッドボードに置いたクッションにだらりともたれかかり、機嫌よさそうに鼻歌を歌っていた。
「自分でならせる?」
「えっ?・・・してくれないんですか?」
「いいけど、俺はこの体勢から動けないから、お尻こっちに向けて、伏せてみてくれる?」
あんまりな要求に、しかし自分でするよりはマシ、と言い聞かせて、従う。
「うん。いいね。ピンク色。」
「っ。」
そういうこと、言わないでほしい。恥ずかしくて、タオルに顔をうずめていると、ローションの開く音がした。トローとそこを濡らされて、ゆっくり、少しずつ指が潜ってくる。
「ん、んぅ・・・。」
「痛い?」
痛みではなく、異物感の方が強い。開かれていく感触も。
ゾクゾクする・・・。
「だいぶ間が空いちゃったからね。痛いかな・・・。」
言いながら、孝利は指を深く差し込んだ。
「あぁぁ・・・っ。」
背中がしなる。快感をやり過ごそうとかぶりを振っていると、孝利が笑った気配がした。
「んや・・・。なに?」
「ふふ。色っぽいなって。かわいいよ。」
背中のラインがきれいだね、と息を吹きかけられる。
「ふぁ・・・。」
「中のいいとこ・・・この辺だったかな。」
くち・・・くちゅと音を立ててかき混ぜられる。
「は!あ・・・あぁっ!」
「・・・ここ?」
コクコク頷いて、そこだと訴える。
「きもちい・・・そこ好き・・・。」
「タマはほんとに気持ちいいことは大好きだね。」
「やだー・・・名前で呼んで。」
こんな時くらい、と泣いて見せると、ごめん健斗・・・と優しく呼んでくれた。
「あっ・・・あ・・・イキそう。」
「待って、本番したいんでしょ?」
孝利が、そっと指を抜いた。少し待ってから、二本の指で、入口を広げ始めた。ぐちゅ、と濡れた音がする。きつい感じがするだけで、気持ちよくはない。やはり、前立腺を弄ってもらわないと、イケそうになかった。
イキたいけど・・・まだ。孝利さんの・・・入れたい。
「まだ?」
「もう少し慣らそう?久しぶりだし、まだ二回目なんだし・・・乗るの初めてだし?きっと痛いよ。」
痛いよと、脅されて、怖くなるが・・・。
深く繋がって抱き合いたい。
「孝利さん・・・痛くてもいい・・・。」
「んー・・・。泣かしたくないな。」
言いながら、薬指をねじ込んでくる。
「っあ!・・・あ・・・あ・・・。」
「ほら・・・痛いんじゃない。」
目じりにたまった涙を拭うのを、見とがめられる。
「だって・・・。」
早く繋がりたい。
「健斗。・・・好きだよ。」
「んん・・・。」
くちゅくちゅと後口を弄られて、だんだん腰が下がってくる。
股間を覗くと、ペニスが透明な糸を引いて揺れていた。
「も、平気だから。お願い。」
孝利は、しかたないなとため息すると、指を抜いて、自身のペニスに片手で器用にゴムを付けた。そこに、滴るほどのローションを纏わせる。
「おいで。向かい合わせ?」
「うん。」
孝利の肩に手を置いて、ゆっくりと腰を落とす。秘部にそれが触れた。熱い。
「ゆっくりね・・・。」
頷いて、ゆっくりと腰を落とした。ちゅぷん、と先端を咥えるのに成功する。が、思っていたよりもはるかに痛かった。
「た・・・。いたいぃ・・・。」
「ほら、支えててあげるから、馴染むまで頑張りな。」
震える腿を、孝利がさすってくれる。かなりの時間をかけて、ようやく痛みが薄れてきた。
「・・・大丈夫そう。入れたい。」
「うん。おいで。」
健斗、好きだよ、と頬を撫でてくれる。
「僕も・・・。」
ゆっくりと、全部を飲み込み、孝利のまたぐらに尻を乗せる。
「苦しくない?」
「苦しい。狭くて熱い。」
動かなくていいからね、と釘を刺される。
「でも、それじゃイケないでしょ?」
「それが目的で抱き合ってるんじゃない。健斗はイケたらイキな。」
「気持ちいいとこより、ちょっと深すぎる。」
「うん。しばらく抱き合っていよう。満足したら、前弄ってあげるから。ちゃんとしたセックスは、足が治るまでお預けだな。」
それに、しかたなく頷いて、孝利の首に絡みつく。
「キスしたい。」
「いいよ。」
ちゅ、と唇に触れ、舌を伸ばされる。受け入れて、孝利の舌を楽しんだ。温かくて、ざらついた肉の感触。絡め合わせると、独特の快感を生む。
きもちいい・・・。
中の孝利の感触が、不満を訴えている。固く、トクトクと脈打つのを感じていると、動いてあげたくなる。そうしたら、きっともっと気持ちよくなれるのに。
「動いちゃだめ?」
「もう痛くないの?」
それに、頷いて、秘部に触れる。
「熱い・・・。」
「うん。・・・とろけそう。動くの、できるの?」
「わかんない。やってみないと・・・。」
ぬるる、と腰を上げてみる。すると、いいところをかすめた。
「あっ・・・。」
「健斗?」
「ん。気持ちよくて・・・。」
すりすりと、気持ちいいところを擦ってしまう。
「そこいいの?」
「うん・・・。」
押されるたびに、じわぁっと快感が広がる。こうなるともう、動かないなんて無理だ。
「イキたい・・・。」
「しょうがないなぁ。」
言いながら、ローションのふたを開けて、固くなっているペニスにそっととろみを掛けた。少しひんやりするその刺激に、達してしまいそうになる。
「っ。」
波をやり過ごし・・・しかし、孝利の手で弄ってほしい。
「こすって・・・。」
お願いすると、孝利は屹立に手を添えて、上下にしごいてくれた。自分が腰を振るのに合わせて、敏感な裏側や、鈴口を弄ってくれる。気持ちよくて、腿がふるえてきた。
「っ・・・きつい。」
孝利が苦鳴を上げる。
「ごめんなさ・・・とまんない。」
孝利の肩に手を置いて、ぬぷぬぷと腰を上下する。前立腺に、太いところが当たるたび、背をそらして仰のいた。
「も、だめ・・・。でそう。」
「いいよ。イキな。」
かわいい健斗・・・。と鎖骨を吸われる。
「あっ・・・あぁぁんっ!」
びゅく、と数度孝利の手に吐き出した。孝利は、根元からしごき上げるようにして、中にたまった精液を絞り出す。その手を無造作に、ベッドに敷いたタオルで拭った。
「騎乗位上手じゃない。」
言われて、カーッと耳が熱くなる。
ぬるん、と孝利の上から降りた。ゴムの中身はまだ空っぽだ。するするとゴムを外し、先端に口づけた。
「健斗?」
「んむ?」
イかせてあげたい。こんなに固くなって、上を向いてるのに、イキたくないわけない。
ぱくりと咥えて、先端をなめねぶった。八重歯を当てないように気を付けながら、筋を舐める。先を吸うと、孝利が小さく呻いた。
「出ちゃうよ・・・。」
その言葉が嬉しくて、こくこくとうなずき、熱を込めて孝利を愛撫する。手で、根元からしごきながら、先端をペロペロ舐めた。やがて、孝利のペニスが一際大きくなる。
「で、る、よ・・・。」
頷いて、鈴口に舌を這わせ、何度も吸い上げた。
「けんと・・・っ!」
孝利が、名前を呼ぶと同時に、とぷとぷと口に中に、青臭い粘液が飛び込んでくる。残さずに吸い上げて、飲み込んだ。
「君は・・・。出していいのに。」
「・・・したかったから。」
「濃かったろう。」
「僕としてない間、孝利さんもしてなかったってことですよね?」
言うと、照れ臭そうに笑った。
「さすがにシャワー浴びたい。というか、お風呂入りたい。」
さっきも、孝利だけはシャワーで済ませていたから。
「足、大丈夫ですか?」
温めて、痛みがぶり返さないとも限らない。
「少しなら大丈夫だよきっと。」
ね、お願い、と言われて、余程入りたいのだと思う。
支度してきます。と、ふらつく足で、風呂場に向かった。
洗面所の大きな鏡に、情事の跡が映る。
あ、鎖骨、あとついてる・・・。
冬で、ハイネックを着ることが多いから、見えたりはしないだろうが・・・。
恥ずかしいことしてくれるなぁ。
風呂をぬるめに追い炊きして、バスローブを用意する。
バスローブも、着慣れたなぁ。
そんなことを思いながら、孝利を迎えに行った。
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