前触れなく感じてしまう体質をなんとかしてほしい

Sui

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朝っぱからなんとかしてほしい 〜ケンタ〜

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「さて、どうする?さっさと抜くだけにしとく?それともじっくり?」
「あっ…、今日は、しご…とっ…やす…みっ。ナカも…っ、大丈夫だからっ…」
「俺も今日はお休みだ。予定もない。じゃあ、じっくりしようか」

 僕の身体を起き上がらせ、後ろに周るワタル。すでに先走りでぐっしょり濡れているパンツはすぐに脱がし、そして手慣れた感じでベッドのそばにある棚の引き出しを開け、潤滑油を取り出した。

「ココはしばらく入れてないからなぁ。いつもよりは慣らしておこうか。…乳首はそのままいじっておいて」

 潤滑油を手のひらに乗せられるほどの量を出し、僕自身の上に垂らしてくる。後ろの穴までつたっていく感覚がゾクゾクして気持ちいい。全て垂らし終えたら僕自身の先端に手のひらでヌリヌリと擦り、掴むかのような動きを上下繰り返してくる。

「わたるぅ、はやくっ、うしろいじってぇっ」

 僕の懇願により、ワタルは両手で扱いてたのを片手だけにし、空いた手を後穴までねっとりと撫でながら進めていく。陰嚢をやんわり揉まれ、会陰をツツッとなぞり、目的先までたどり着く。

 すぐ指を挿れるのかと思えば、ワタルは『じっくり』するために、潤滑油を塗り込むかのように人差し指を後穴の周りを丸くなぞるだけだった。
 入りそうで入らない——そんなもどかしさに、つい腰を揺らしたのを見届けられた後、第一関節までツプリと入っていく。

「…はっ、あっ、もっと、もっとふか、く」

 最初は浅い抜き差しの繰り返し。それから後孔が抜き差しに慣れ弛んできたスキにいきなり深く差し込まれた時には、思わず甘い声が出てしまう。

「ひあぁっ、わたるぅっ」

 性処理にセックスも含まれるようになったのは、いつだったか。恋人でもないのに、セックスまでは…と思ってたのだが、性欲に負けてしまうのは仕方ないと思う。三大欲求の一つなんだぞ。

 ワタルは僕の体質をなんとかするために研究したいと、いろいろとやってくれるけれど…。でもセックスまでするとは思わなかった。
 指じゃなくてちんこを入れるの、めちゃくちゃ痛いのでは?と恐怖はあった。ワタルのアレ、僕は多分平均なサイズよりは大きい方だと思うんだが、それよりでかいんだぞ。
 でも研究の成果かなんなのか、痛みはなかった。初めてワタル自身が入る時の違和感はあれど敏感の体質のおかげか、すぐ快感に変わったのはありがたかった。

 今は僕の気分次第に合わせてくれる。ただ抜きたいだけの時もあれば、ナカで出してもらいたいくらい感じている時もある。
 今回はナカで出してもらいたい気分だった。

「そういえば、ココを綺麗にしてるとか準備いいな?」

 僕の後孔をぐちゅぐちゅかき回しながらワタルは言う。

「…ココ使うように、なってからぁっ……、いつでも出来る、ようにっ……」
「へぇ。そんなの、俺がやるのに」
「アホかっ…そんなのやらせるかよっ…」

 ワタルはククと喉で笑い、指を2本増やし広げていく。
 2本の指はそれぞれ違う動きをしては、時々前立腺あたりをクンッと押される。

「あ、ああっ、まっ、てぇっ」
「今日はじっくりするんだろう?いまイくと次来る間隔が短くなるぞ?」
「わかっ…てらぁっ……ひでぇよっ…」

 そう、これもワタルの研究の成果の一つなんだけど、セックスすると次の性欲スイッチが来る間隔がいつもより長くなるのだ。
 抱き合う時間が長ければ長いほど効果があるらしい。
 ただ、問題なのが射精したら性欲スイッチが最初からなかったかのように、余韻もなくあっさりと消えてしまうため、じっくりするとなると射精するのを我慢しなきゃいけなくなる。

 セックスしたら止まらなくなる、っていうのは実はまだ経験したことがない。だからいつも僕がイったあと、ワタルがまだイってないときは本当に申し訳ないと思う。気にしないでくれとは言ってくれるのだけど、やっぱり任せているぶん、出来るだけ応えてやりたい。
 お互いスッキリしたほうがいいじゃないか。

「朝っぱからっ…だからぁ、いつもより我慢が、出来ないんだっ…だから」
「俺のムスコのこと考えてくれてるの?そんなの自分でなんとかするから大丈夫だって」
「でも…っ、お互いスッキリしたほうがぁ、いいだろっ……」
「ふーん…じゃあ締めておくか」

 ワタルは僕自身をしごいてたのを止め、キュッと締めてくる。

「ひあっ、あっ」

 辛いと思いながらもこれでワタルがイくまでは我慢出来るという安堵により、無意識にワタルの首筋あたりに頬をすりよせていた。
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