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朝っぱからなんとかしてほしい 〜ケンタ〜
04
しおりを挟む「……空イキって知ってる?」
ワタルは僕の腰を揺さぶりながら話しかけてくる。せめて止めてから話してくれよ。
「ひあっ、あっ、空いきって、なにっ」
「射精しないままイくってことを空イキっていうらしい。…してみるか?」
「なんで、も、いいよっ、まかせ、てる、んだからっ」
性処理はもう自分だけでは満足できなくなっている。ワタルがいないと、イくことすら難しくなってしまったのだ。
前に一度、ワタルがたまたま不在時に性欲スイッチがオンになり、その時はもうワタルとのセックスに慣れていて、様々ないやらしいことも経験済みだったのが仇となった。
僕自身をどれだけこすっても、すでに敏感な乳首をいじっても、ワタル自身の大きさを覚えている後孔を広げて指で抜き差ししても、自分の手ではどうしても物足りなくて、ワタルが帰ってくるまで長いこと悶え苦しんだことがある。
このままイけないまま、死ぬのかとかさえ思ったぐらいだ。もうこれは依存してるレベルだぞ。
僕の体質を改善するために方法を見つけては試してくれるワタルには感謝してるけれど…その知識はオトコにとって当たり前なんだろうか。
体質が改善すれば、僕もそう考えられるようになるのだろうか。
「よし、挑戦してみるか。空イキ。一回抜くぞ」
そう言って僕の腰を掴み、まだ硬いワタル自身をゆっくり引き抜かれる。
完全に抜かれる前に亀頭のカリ部分が後孔の縁にひっかかり、捲れ上がる感覚に思わずキュンッと締まってしまい裏筋がドクドクと脈打ってるのに気付く。今まさに欲情されている証拠を実感し、足がびくびくっと震えてしまう。
「ひあっ、あっ…」
「大丈夫だって~。すぐ挿れてやるから~」
「ちがっ、これはっ……!」
どう反論するのかすら思い浮かばないくせに、つい強情はってしまった。
「はいはい~。さ、振り向いて」
あくまで今やってるのはただの性処理。体質をなんとかするための。恋人同士の営みではない。
だからなのか、ワタルの行動は義務的である。時々、最中でも研究のために確認作業みたいなのもあったりして真面目だなと思う。
もし…恋人だったら、どんな感じなんだろう……って思ったりもするけど、さ。
仰向けにされ、お互い身体が向かい合わせたことで、朝陽が入ってくる部屋のためワタルの顔がはっきり見えた。額は汗ばんでて、前髪が張り付いているのが色っぽい。陽射しで茶髪がキラキラしていて、綺麗だな…と見とれていたら、ワタルのが奥まで急激に挿れられた。
「ひあっんっ、まっ、きゅう、すぎる…っ」
「早く挿れてほしいって、ココの穴が、クパクパしててね…」
いや、おっさんかよ。
広げられた後孔のふちをなぞられ、観察するかのようにじっくりと眺められている。これはちょっと恥ずかしい。
ワタルも僕と同様に興奮しており、首もとから鎖骨まで赤くなっているのがよく見える。あ、下唇舐めた。興奮した時にする癖だ。
「ケンタ…太陽光で乳首が光っててえっろ……輝いてるよ…」
——こいつ本当になに言ってんだ? 本当おっさんくさいのがなければほぼ完璧なんだけどな……。
そんなことを考えてることも知らずに、ワタルは僕の乳首を舐め、吸ってくる。あ、舌先で乳頭にコリコリされるの一番気持ちいい…。
「あっ、ああんっ、はぁっ」
そして片方の乳首には手でグニグニといじり、空いた手にはまだ紐を縛ったままの僕自身を強く擦っていく。
「まっ、あっ、やっ…だ、ああんっ」
抜き差しも激しく、前立腺部分に何度も突かれていく。
乳首が、僕自身が、後穴が、奥が、感じまくってたまらない。まだ経験のない快感がどんどん襲ってくる。
「…そろそろ……かな?」
ワタルがそっと僕の耳に触れ、そうつぶやく。その息が、熱くて、気持ちよくて。
「ひあぁ——っ」
………絶頂した。
10
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