前触れなく感じてしまう体質をなんとかしてほしい

Sui

文字の大きさ
6 / 38
朝っぱからなんとかしてほしい 〜ケンタ〜

05

しおりを挟む

 絶頂するといつもだと熱が急激に引いてスッキリしていたのに、今回はそうならず何が起きたのかわからなかった。

 おそるおそる紐で縛られている僕自身を見てみると、まだ勃っていて射精はしていない——つまり

「わたるぅ、なに、これ、わた…るぅっ」

 ワタルとは色んなことをやった。やったけど、こういうのは初めての経験でパニックになった。

「……初めてなんじゃないか? イった後、まだ感じているのは」
「これ、が、当たり前……なのかっ?」
「空イキは当たり前とはいえないけどな。でも、イってもまだ感じている、っていうのはそうだな」
「そう…なのか……?」

 だからいつもワタル、イった後でも僕のいないとこで自慰してたのはそういうことなのか。

「おい、ちょ、待て、めちゃくちゃ締めてくる…っ」

 パニックのせいか身体が緊張し、思いきり締まってしまったらしい。慌てて力を抜こうにも動転していてさらにキュウキュウと締めてしまう。

 こういうのも初めてで、羞恥で赤面になり思わず腕で顔を隠し上半身を後ろへ捻った。
 それがワタルにとっては欲情がさらに高まってしまうことを知らずに。

「うぉおお……ぐぅっ! そろそろ、俺も、イきそうだぞ」

 必死に抑えたかのような悲鳴が聞こえたのが気になったが、やっと紐を解いてもらえることの方に気が向いてしまった。
 ずっと射精を塞き止められていたのをやっと解けられ、その感触だけでもビクビクしてしまう。

 ワタルは僕がイく前にと、音が聞こえるほど激しくガン突きされ、先ほどまでの羞恥を忘れてしまうほどの快感に溺れていく。

「あっ、ああんっ、はぁっ」
「もう少しだから、もう少し、我慢して……」
「わかった、わかったからっ…」

 僕が射精した後だと全く感じないこの身体を、セックスし続けるのは人としてダメだということらしい。
 一応、オトコの心理は分かっているから、続けてもいいんだけどな……。
 でも、確かに自分だけ感じないまま受け入れるのは少し抵抗感があるだけに、ワタルの優しさはありがたい。

「んんっ、んっ、あっ! はぁあっ…!」
「もう、イくっ、ぞっ……」

 穿っていたものが少し膨張をしたのを後孔で感じた瞬間、ナカに熱い液体が出てきたのが分かった。
 そして最後まで出し切るまで奥にグッグッと突かれ続け、一呼吸おいてからゆっくり抜き出しながら片手で僕自身を強く早めにこすられた。

 今度こそ、本当に、イく——。



 ◇



「…あー、めちゃ出てるなぁ……」

 シャワー浴びながら、ナカで出されたものを掻き出す。さっきまでどれだけ感じていても、今はムズムズするとかが全くない。
 不感症?っていうぐらい感じないのだ。

「まぁ…不快感あるよりはマシ、かなぁ」

 今回は空イキ?とかで、余韻みたいなあの感覚はもう一度やってみてもいいかな?と思ってしまった。
 しかし次の性欲スイッチがいつ来るのか分からない。今回は初めてのケースだし、もしかしたらいつもより間隔が長いのかもしれない。

 イってもまだ感じる、っていうのは経験することはないと思ってた。
 そういうことがあるのは知識として知っていたし、周りは何度でもシたくなるという話も聞いていた。
 一回イったらおしまいの僕にはどういう事なのか分からなかった。でも今、分かった気がする。

「ワタルには感謝だな……」

 今日は休みだったから良かったものの、朝からはさすがに勘弁してほしいよなぁ。前回はいつ来てたんだっけ…?あとで聞いてみるか。

 この体質に付き合って研究までしてくれる幼なじみのために、出来るだけ自分も何が出来るか模索してみよう——と決意を固め、身を清めた。


 ——そのころワタルは自分の部屋で、今回のセックスを反芻しながら何度も自慰しており、夕方ぐらいまで部屋から出ることはなかった。



 二人が次へ進展するには、ケンタが恋心芽生えるのが先か、ワタルが動くのが先か。
 それとも体質が治るのが先か。


 それはワタル次第?



【第一部 終】
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

身代わり召喚された俺は四人の支配者に溺愛される〜囲い込まれて逃げられません〜

たら昆布
BL
間違って異世界召喚された青年が4人の男に愛される話

人族は一人で生きられないらしい――獣人公爵に拾われ、溺愛されて家族になりました

よっちゃん
BL
人族がほとんど存在しない世界に、 前世の記憶を持ったまま転生した少年・レオン。 獣人が支配する貴族社会。 魔力こそが価値とされ、 「弱い人族」は守られるべき存在として扱われる世界で、 レオンは常識の違いに戸惑いながらも必死に生きようとする。 そんな彼を拾ったのは、 辺境を治める獣人公爵アルト。 寡黙で冷静、しかし一度守ると決めたものは決して手放さない男だった。 溺愛され、守られ、育てられる日々。 だが、レオンはただ守られるだけの存在で終わることを選ばない。 学院での出会い。 貴族社会に潜む差別と陰謀。 そして「番」という、深く重い絆。 レオンは学び、考え、 自分にしかできない魔法理論を武器に、 少しずつ“並び立つ覚悟”を身につけていく。 獣人と人族。 価値観も、立場も、すべてが違う二人が、 それでも選び合い、家族になるまでの物語。 溺愛×成長×異世界BL。 読後に残るのは、 「ここに居場所があっていい」と思える、あたたかな幸福。

番に見つからない街で、子供を育てている

はちも
BL
目を覚ますと、腕の中には赤ん坊がいた。 異世界の青年ロアンとして目覚めた「俺」は、希少な男性オメガであり、子を産んだ母親だった。 現世の記憶は失われているが、 この子を守らなければならない、という想いだけははっきりと残っている。 街の人々に助けられ、魔石への魔力注入で生計を立てながら、 ロアンと息子カイルは、番のいない街で慎ましく暮らしていく。 だが、行方不明の番を探す噂が、静かに近づいていた。 再会は望まない。 今はただ、この子との生活を守りたい。 これは、番から逃げたオメガが、 選び直すまでの物語。 *不定期連載です。

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

経理部の美人チーフは、イケメン新人営業に口説かれています――「凛さん、俺だけに甘くないですか?」年下の猛攻にツンデレ先輩が陥落寸前!

中岡 始
BL
社内一の“整いすぎた男”、阿波座凛(あわざりん)は経理部のチーフ。 無表情・無駄のない所作・隙のない資料―― 完璧主義で知られる凛に、誰もが一歩距離を置いている。 けれど、新卒営業の谷町光だけは違った。 イケメン・人懐こい・書類はギリギリ不備、でも笑顔は無敵。 毎日のように経費精算の修正を理由に現れる彼は、 凛にだけ距離感がおかしい――そしてやたら甘い。 「また会えて嬉しいです。…書類ミスった甲斐ありました」 戸惑う凛をよそに、光の“攻略”は着実に進行中。 けれど凛は、自分だけに見せる光の視線に、 どこか“計算”を感じ始めていて……? 狙って懐くイケメン新人営業×こじらせツンデレ美人経理チーフ 業務上のやりとりから始まる、じわじわ甘くてときどき切ない“再計算不能”なオフィスラブ!

僕の、しあわせ辺境暮らし

  *  ゆるゆ
BL
雪のなか僕を、ひろってくれたのは、やさしい男の子でした。 ふたりの、しあわせな辺境暮らし、はじまります! ふたりの動画をつくりました! インスタ @yuruyu0 絵もあがります YouTube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます プロフのwebサイトから飛べるので、もしよかったら!

【8話完結】強制力に負けて死に戻ったら、幼馴染の様子がおかしいのですが、バグですか?

キノア9g
BL
目が覚めたら、大好きだったRPGの世界に転生していた。 知識チートでなんとか死亡フラグを回避した……はずだったのに、あっさり死んで、気づけば一年前に逆戻り。 今度こそ生き残ってみせる。そう思っていたんだけど—— 「お前、ちょっと俺に執着しすぎじゃない……?」 幼馴染が、なんかおかしい。妙に優しいし、距離が近いし、俺の行動にやたら詳しい。 しかも、その笑顔の奥に見える“何か”が、最近ちょっと怖い。 これは、運命を変えようと足掻く俺と、俺だけを見つめ続ける幼馴染の、ちょっと(だいぶ?)危険な異世界BL。 全8話。

処理中です...