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じれったいのなんとかしてほしい 〜ワタル〜
03
しおりを挟む順調にいけば、本日は入る予定なかったはずの性欲スイッチが入ってしまった。おそらく環境が急激に変わったせいだろう。
しかしまさか今とは、と焦ってしまう。
「とりあえず簡単に済ませておくぞ! いいな!?」
ケンタがコクコクと頷くのを確認したあと、ケンタの後ろへ移動し、膝の上にのせた。念のため長剣を側に置き、自分のマントをケンタの前の方まで覆う。
「一応、外だからな。これで我慢してくれ」
ケンタのズボンと下着を膝まで脱がし、少し勃っているものを軽くしごく。
「はぁっ……あんっ」
しごくだけではイかない身体になっているので、ワタルは常備している潤滑油が入った小ボトルをポケットから出し、後孔を塗りたくるとキュッと何度も窄まってきた。
「ケンタ…すぐ終わるから、もう少し我慢してくれ」
いつもより急激に人差し指と中指を挿入し、前立腺をめがけて突いておく。
「ひああっ、あんっ、あっ、ワタルぅ…!」
急激すぎて感じすぎてしまってるのか、ケンタの手が俺の首の後ろにまわして、前に引っ張られる。
ケンタの顔が近い。…ホクロ舐めてみたい。
性欲スイッチが入ってるときだけは求められている。俺のことだけを考えている。それがどれだけ甘美なことか。
ケンタの肌を触れられるのもこの時しかない。
もう少し見ていたくて、触れていたくて、抜き差ししていた指を止め、ケンタ自身をしごいていた手は滑らかな太股に移動し、ゆっくり撫でて焦らした。
「あ、ちょ…なんで……」
「ケンタの太股、すべすべだよな……」
ちょっとだけ、いじわるなことを言ってみる。
今日はいつもより理性がないような気がする。環境が違うからか?外だからか?それとも、久しぶりにケンタと会話出来たからか…?
太股を撫でていた手はそのままお腹のほうへ伸び、服の中に入っていく。
「あっ! やめっ!」
乳首にたどり着くと、嬌声と共に腕に掴まれる。だが力はなく添えている感じだった。
「簡単に……済ませるんじゃ、なかったのか…よぉ…!」
感じて辛くて泣きそうなそんな顔がたまらない。もっと見ていたくて、乳首をさらに愛撫する。ついでに後孔もヌプヌプと抜き挿しを再開する。
「あっ、ああっ、だめ、もっとぉ…!」
ケンタは無意識にそうつぶやいていた。
「もっと? いいのか?」
簡単に済ませてほしいんじゃなかったのか?
その言葉が聞こえたのが信じられなくてつい訊ねてしまった。しかしケンタは気付かずに更にねだってくる。
「足りない……足りないから…もっと…」
理性——飛んでしまった。
どうせ、そろそろ夜は明ける。バリアも張っている。本能に従おうとする俺らに邪魔する魔物はここにはいないだろう。
早急にマントを脱ぎ、無造作に地面に敷いてケンタを押し倒す。
「仰せのままに」
ケンタの上衣を胸まで上げ、舌で乳首を転がす。
「ああんっ、あっ」
ケンタも理性を失っているのか嬌声が止まらない。
「あんまり声出すと……魔物が来ちゃうよ…?」
ここに着くまで何度か魔物に出くわしたのを思い出したのか、パッと自分の両手で口を塞ぐ。
「ケンタの声が聞こえないのは残念だけど……そうしといて」
手で口を塞いでるなら、うっかりキスすることもない。でもキスに近い感じが出来るな……と思い、そっとその手に唇で触れてみた。
目が合う。瞳孔に俺の顔がよく見える…と思ったら突然ケンタの顔が真っ赤になり、背けられた。
その様子に戸惑いながらも、止めることは出来ない。
何しろ顔を背けた時にうなじがよく見え、つい舐めては甘噛みし続けた。
「そこじゃ…っ、ないっ」
乳首を舐めてほしくてつい言ってしまったのだろう。顔を横に振り、涙目で俺を見る。
ゴクリと喉をならし、指でケンタの乳首を摘む。乳頭は小さいが感じるとコリコリと硬くなり、そして敏感だ。指の腹で撫でてから、じっくりと舐めた。
そして膝までおろしていたズボンを完全に脱がせ足を大きく広げた。
バリアを張っていて誰も入ってこないものの、やはり森の中で外気に触れるのは気になるだろう。脚を閉じようとする力が伝わる。
「大丈夫。誰も魔物も入ってこない」
開脚した間にプルプルと勃っているワタル自身が、焚き火のゆらめきにより艶めかしく見える。
「一緒にイかないと、駄目だったんよな……?」
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