前触れなく感じてしまう体質をなんとかしてほしい

Sui

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キスしたくなるのなんとかしてほしい 〜ワタル〜

04

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 ケンタは意を決して俺の服を脱がせようとしてきたが、なかなか上手くいかず困っていた。

「俺を脱がせるより、ケンタが脱いでるのを見たいな……」

 性欲スイッチが入るとこんなに制御がきかないものなのかというぐらい、思ったことをそのまま言ってしまう。

「…脱いで」

 その言葉に従おうと目を伏せながら自分の服を脱ごうとするケンタ。だが緊張しているのか手が震えていた。
 この前は躊躇無く脱いでいたのに。それだけ意識しているということだろうかと思うと興奮する。

 服で隠れていた肌がだんだん見えてくる。俺よりは細身だが、骨格はがっしりしていて、しなやかだ。思わず触れてしまいそうになったが、せっかく自ら脱いでいるのだからと我慢し、乾いた口を湿らせようと唇を舐めた。
 それを見てしまったのかケンタは軽く動揺したのが分かる。
 少しだけケンタの声が聞きたくて、声をかけた。

「手が震えてるね…。嫌なのかな?」
「……嫌じゃ、なくて、はずか…しい」
「はずかしいんだ。…嫌じゃなくて良かった」

 律儀に下も脱ごうとしていたが、四つん這いしていた俺がいることでなかなか脱げずにいた。
 もぞもぞしているケンタがたまらなく可愛い。

「下はあとでいいから、今はその可愛い突起を舐めさせて」

 我慢出来ずにケンタの胸の横につかみ、乳首を舐めた。
 くすぐったいのか身体はびくりと動いたが、なんとか耐えてくれていた。
 それに甘えて好きなように吸い、舐めては擦った。
 感じてはないが、刺激は受けているようでプクリと勃っていて、俺の唾液で濡れているのが淫靡だ。

「嫌じゃなければ……俺の、擦って?」

 自分でしごいても良かったけれど、せっかくだからされてもらいたい。
 するとケンタはズボンの前をなんとか開き、そっと触れてくれたが今まで反応していなかった分、触れてしまうだけでイってしまいそうになり思わず自分の手で握って抑えた。
 なんとか間に合ったが、突然手を重ねられ驚いていたケンタには何が起きたのか戸惑っていた。

「…ケンタ、いつもこんな快感を味わってたんだな」

 眉を顰め、呼吸を整える。

「……っ、そうだろ。いつもこんな感じだよ」
「ここでイってしまうともったいねぇ…」

 その言葉にまた赤くなる。今日のケンタは赤くなってばかりだ。

「一緒に擦ろう。ゆっくり」

 ケンタの手と共にゆっくりしごいた。じんわりと快感が広がり、気持ちもゆっくり昂ぶる。

「久しぶりの感触、どう?」
「久しぶりって…!!なんかワタルいつもよりおっさんくさい…っ」

 久しぶりに聞いたぞその単語。応えてやろうじゃないか。

「そりゃ、性欲スイッチ入ってますから。もうえちちのしか。ぷくっと勃ったこの乳首、摘んでいいですか?」 

 そう言いながら唇で摘む。

「コリコリして、なかなかいじり甲斐のあるシロモノですねぇ」

 片方の乳首には指でこねる。
 くすぐったくて、悶えているのが分かる。

「あぁー…ほんともう、好き。ケンタ好き。ずっと触れていたいくらい好き」

 触れていくうちに感情が高ぶり、ケンタを抱きしめる。このままキスしてしまいたい。
 ケンタの顔を見合わせると、そのまま唇にいってしまうため必死に唇以外を見ようとした。しかし本能がいきたいと迫ってくる。
 もう少しでキスできそうな距離。自分の心臓や息がとてもうるさく感じる。
 ほんの少し見えるケンタの舌がエロくて困る。

「…ケンタは俺のこと、どう思ってる?」

 ケンタはなかなか素直になれないと分かっていても、やっぱり訊きたい。「好き」という言葉が欲しい。
 するとケンタから頭に両手に挟まれた。

「……ちゃんと聞けよ…!」

 真っ赤な顔だが、目は真剣だ。必死に言葉を紡ごうとしているのが伝わる。

「……っ、…っ、す、…好き…っ、…っ!」

 好きというキーワードを聞いたとたん、最後の最後にせきとめていたものが外れ、思い切りケンタの唇を奪った。

 待ち望んだケンタの唇を奪えた喜びを噛みしめながら、唇の柔らかさを堪能する。長いこと塞がれて息苦しくなったのか口を開いた瞬間を逃さず、舌をからめる。口の中が熱い。

「…っ、わた、る…っ」

 自分も息継ぎするために少しだけ離れる時に俺の名前を呼ぶケンタがたまらない。
 もう止められない。

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