前触れなく感じてしまう体質をなんとかしてほしい

Sui

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キスしたくなるのなんとかしてほしい 〜ワタル〜

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 制御が壊れたかのようにキスをしまくった。口から涎が出ても舐めて、すすっていく。

「待って、わたる、まって」

 ケンタから胸を叩かれるまで、夢中になっていたのを気づく。

「すまん」

 呼吸を整えてケンタを見ると、とろけた顔をしていた。

「もしかして、性欲スイッチ入ってる…?」

 コクコクと頷く。それを確認して、つい顔がニヤケてしまう。

「じゃあ、お互い『まじない』を解いちゃいますか」
「……ニヤけた顔がムカつく!!」

 いつも通りのケンタだ。うん、やっぱりこっちが良いな。
 嬉しくなり抱きしめてしまう。

 先ほどまで反応なかったケンタの股間が膨らみはじめたのを太股で感じ、そっとやさしく手で撫であげた。そして乳首もそっと舐める。

「んん…っ、あっ、ああんっ」

 くすぐったいだけだったのが敏感に切り替わる。仰け反りながらワタルの腕を掴み、すがってくれる。
 もうこれからは何も考えなくていい。ただ、欲情そのまま従っていいのだ。

 まだ脱がずのままだったケンタのズボンと下着をはぎとり、勃ちあがりかけているワタル自身をくわえ、敏感なところを責め続ける。

「ああっ、あんっ、きゅ、う、すぎっ」
「俺だって性欲スイッチ入っちゃってるんだぜ。お互いもうセックスすることしか考えられんだろ…?」

 あえて濡れた音が聞こえるようにいつもよりいやらしく舌で愛撫する。
 充分勃ってきたら、つぎは後孔を。
 ケンタを四つん這いにし、後孔をよく見えるようにする。

 手慣れた感じで潤滑油が入ったボトルを取り出し、後孔に目掛けて垂らす。
 火照っている身体に潤滑油は冷たかったのか、尻が大きく揺らした。

「わた、る、はや…っ、くっ」
「早く欲しい…?ここちゃんとほぐさないとね」

 まずは人差し指で浅く抜き挿しする。すぐ閉じてしまうこの後孔がのちに俺のをくわえてくれると思うとゾクゾクする。
 そして深く、指を二本三本と増え、潤滑油と空気の摩擦から濡れた音と、ケンタの喘ぎ声が甘くなってきた頃に、ケンタを仰向けにさせた。
 俺のはもう既にギンギンに勃っていて、ケンタの後孔に先端を擦り付ける。

「ここからは『呪い解きタイム』だよ……」

 俺でもさすがに馬鹿なこと言ってるなとは思ったけど、自分も呪いかけられているんだから仕方ない。
 ゆっくりと挿入し全て収まってから一息つけると、ケンタから抱きしめてきた。

「あほっ…おっさんくさいこと言ってんじゃねぇ…!」

 思わず笑ってしまい、こちらも抱きしめ返した。

「そんな俺が好きなんでしょ」

 自信を持って言う。そしてケンタに口づけてそのまま舌も入れた。腰を動かしておくと、ケンタから喘ぎ声しか聞こえなくなる。

「んんっ、んっ、はぁっ、ああんっ」
「ねぇ、ケンタ、ケンタ聞いて。ちゃんと」

 呼びかけはするが腰は止めない。

「ケンタのこと好き、愛してる、ずっと一緒にいて、ケンタッ」

 止まらない口づけの合間に発語すると、身体の中心あたりで何かが弾けたような気がした。
 解けたんだな、と何故か思った。

 すると、ケンタから突然首に腕を回し、キスされ舌も差し込まれてきた。その舌に絡みたいところだがおとなしくしてみた。
 ケンタが俺のナカに入ってるんだなと思うと、愛おしくなり頭を撫でる。
 初めてケンタとひとつになった気がする。

 ようやく唇から離れたと思ったらケンタからとろけたような声で言ってくれた。

「………好き……」

 自然と出てきたかのようだった。
 繋がってるときにそう言われると、結構興奮するものなのだなと、思わず喉を鳴らした。

「…解けたような感覚、あった?」
「……たぶん」
「じゃあ、解けてるかどうか試そっか」

 ケンタからの口づけでおとなしくしていたが、ここからはもう本番だ。

「やぁっ! ああんっ、あっ、まって、ああっ」
「無理。止めらんない」

 ケンタから口づけている間、後孔がずっとキュウキュウと締め付けていて、これでも結構我慢していたんだぞ。

「キスだけでなくここも求められちゃ、止める人いません」
「言うなっ、ああんっ」

 繋がっている部分は潤滑油でグチョグチョになっていて、抜き差しするたんび淫靡な音が聞こえてくる。激しくなればなるほど、ケンタの喘ぎ声も混ざってきた。

「あっ、ああっ、あっ、だめ、ああんっ」

 ケンタの顔がもう限界だと訴えてくる。
 腰の動きがだんだんと激しくなり、ケンタ自身をいじるのも執拗になっていく。

「あっ、わた、るっ、もう、ああっ、わたるぅっ」
「ケンタ、俺もっ」
「ああ——っ」

 ケンタが先にイき、そして俺も思い切り深くまで差し込み、熱いものを放った。

「はっ…、はぁっ、ケンタ、どう?」
「あ、ああっ、なに、これ、まって、まだ動かないで…っ」

 ケンタはまだ感じていた。やっと呪いが解けたのだ。

「大丈夫。これが普通だ。…気持ちいいだろ?」

 感じているのを確認したあと、再びゆっくりと抜き差しを始める。

「ひあ、あっ、まって」
「待たない」

 やっと、続けて出来る。後は快楽に溺れるだけだ。

「今まで出来なかった分、ヤりまくる」
「あほっ! やめろっ! ……ああんっ」
「ごめんね。今日だけは許して」

 まだ欲しいとばかりに収れんしてくる後孔と、また勃とうとしているケンタ自身が愛おしい。
 性処理ではなく、性行為に変わった時にとことん溺れさせたいって思ったのだから。
 俺の今までの愛情、たっぷり受け止めろよ。

「愛してるよ。ケンタ」

 快感に戸惑っているケンタに口づけて、ベッドに沈めた。


【第六部 終】
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