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しつこいのなんとかしてほしい 〜ケンタ〜
02
しおりを挟む性欲スイッチが入ったワタルって、いつものワタルと全然違う。色気が全開してるというか、だだ漏れというか、隠れた本能が出来てきたというかそんな感じ。
ちょっとだけ怖いと思ったけれど、そんなワタルも案外良いかもしれない……とも思った。
すごく恥ずかしかったけれど覚悟は決めていて、脱いでと言われれば脱いだし、乳首舐めさせてと言われたら思う存分舐めさせてやろうと、くすぐったさも我慢した。
でも、擦ってほしいと言われた時、ズボンの前を広げてみると勢いよくブルンッと出てきたのには少しだけおかしかったし、触れたら突然ワタルの手と重ねられ、イくのを抑えたのは驚きはしたものの、笑ってしまいそうだったのはここだけの話。
「ここでイってしまうともったいねぇ…」
その言葉はどれだけ僕とセックスしたいかが分かるだけに恥ずかしくなってしまったが、その後おっさんくさいことを言われ続けて、あぁ、ワタルだなってほんの少しホッとしてた。
僕に触れる優しさは相変わらずで、そういうところが心をくすぐってしまう。
近くで目が合うと、キスしたくなる。もう少しで触れそうなワタルの唇。もし、僕が少しでも動いたら出来そうなくらいで、思い切ってみようかな…と考えていて。
ワタルの唇が動いたと思ったらこう言われた。
「…ケンタは俺のこと、どう思ってる?」
ワタルの目を見ると、どこか不安そうな眼差しだった。
その眼差しにハッとした。どれだけ好き好きと言っても、相手から何も言われなかったら不安になるのは当然だ。
僕はただ、言われて嬉しいと思っただけでワタルの気持ちを、ちゃんと考えてなかった。
不安にさせてしまったことと、きちんと伝えなきゃと、慌てて両手でワタルの顔を挟んだ。
「……ちゃんと聞けよ…!」
あ、ちゃんと見ると余計恥ずかしさが沸き上がる。
「……っ」
言え、ちゃんと言え。好きだって。
「…っ」
ほら、たった二文字だけじゃないか。
「す」
あともう少しだ。言っちまえ!
「…好き…っ」
言え、た。
「…っ!」
ワタルから突然のキスにビックリしたものの、触れてみたかったワタルの唇を味わえた時の痺れが脳まで響いてた。
まるでキスが起動スイッチだったかのように、ちょうど自分も性欲スイッチが入ってしまった。
そこからは何も考えられなかった。
あんなに怒ってた解き方も自然と言葉が出てきてて、身体の中心あたりに弾けたような感覚があった時は、解放されたんだと何故か思った。
ただ、解放された先には大変なことが待っているとは思わなかったけどな……。
◇
「……わたるっ、いい加減に……っ、はぁっ、はぁ」
「『おまじない』って凄いねぇ。全然止まらないよ」
「元々からなんじゃねぇの……っ!?」
初めて『続けてのセックス』を何度か励んだあと、まだ続こうとするワタルに怒り飛ばしているところだ。
初めてなんだから、やめてほしい。
ケンタのナカには、ワタルがまだ入っていて先ほどイったはずなのに、また硬くなっていくのを感じる。
「……だって、ケンタのここ、ずっとギュウギュウ締め付けてくれるんだもん。気持ちよさそうに」
後孔がハッキリ見えるように足を広げ、ワタル自身を締め付けている後孔の縁を指でなぞった。そしてゆっくり律動を始め、だんだんと濡れた音が響く。
「やめっ、まだ続ける気か……!!」
「ケンタだって、まだ足りないでしょ」
そう言いながら奥まで突き上げて、何度か射精して濡れそぼっている僕自身を握られる。
「ああんっ、あっ、触るな…っ」
「感動だなぁ……ケンタが何度も射精して、ここが濡れているなんて」
おなかのあたりに溜まっていたケンタの精液を塗りたくられて、くすぐったさに悶えてしまう。
「へへ、シーツの洗濯が楽しくなりそう。こんな熱くなっちゃったんだって思い出しながら洗うの」
「やめてくれ…っ。なんでそんなこと考えてんだよぉ!?」
「何しろ長いことあなたが好きで、あんなことこんなことしたいとずっと思ってたんで、変態が度を過ぎたんだと思います」
「開きなおりやがって! ……ああんっ、あっ」
なんでこんな人を好きになったんだろう。
「今、なんで好きになったのかなって考えてたでしょ」
そう言いながら、前立腺を集中的に突き上げられる。
「あっ、あっ、やめ、あっん、ああっ」
「性欲スイッチだけかなり敏感と思ってたけど、元々敏感なのかもね」
乳首を指の腹でそっと撫でられ、ビクンと仰け反ってしまう。
「……夜はまだまだ長いよ?」
まだまだ頑張ろうねと囁かれてキスされる。
早く夜が明けてほしい。
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