妻を寝取られた童貞が18禁ゲームの世界に転生する話

西楓

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前編

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ピシャリ
頬を叩く音が響きわたり、静寂に包まれた。
脳天に衝撃が走り、ぐらりと視界が暗転した。

「大丈夫か…アルヴィン?」
「アルヴィン様…私のためにすみません…ぐすん」
「アルヴィン様?大丈夫ですか…すみません…………だいたい、エミリーあんたが避けるから悪いのよっ!」







「いってくる」
「いってらっしゃい、貴方。今日は何時頃戻ってくる?」
「7時ごろかな。また連絡するよ。愛してる」
俺は微笑むとかわいい妻の頬にキスをして玄関を出た。

電車の中で俺は小さくため息をついた。
俺は幼馴染の妻と大学卒業後すぐに結婚した。運命の女性は彼女だと思っていたし、彼女も俺と一生添い遂げる覚悟でいると思っていた。
しかし、俺達の間には性交渉はなかった。何度か試みたけれど、俺のちんこが大きすぎるため彼女の中に挿入することが出来なかった。

お互いに初めてだから上手くいかないのかもしれない。ほかの女性のまんこを見たことはないけれど、彼女のそこが人より小さいのかもしれない。
何度か丁寧にならして挿入を試みたけれど、先っぽを入れただけで前後に動くことができなくなりそれ以上挿入することはできなかった。
最初に挿入を試みたときに、彼女のまんこが避けて血が出てしまったことが俺のトラウマになっているのかもしれない。

(いつまでもこのままじゃだめだよな。あいつも子供好きだし、早く赤ちゃん欲しいって言っていたもんな…
今日は早く帰って話し合ってみるか…)

俺は会社を早退し、家路へと急いだ。
専業主婦の妻はこの時間なら家にいるだろう。買い物などで出かけていてもすぐ帰ってくるだろう。
そんな軽い気持ちで妻には特に連絡は入れなかった。

玄関に見慣れない俺以外の男物の靴が置いてある。妙な考えが頭に浮かび、全身の血が冷え、どくんどくんと動機が高まってきた。

キッチンには誰もいない。寝室の扉を隔てた向こうから男女の艶めかしい声が響いてきた。
(気のせいだろう。きっとスマホで何か動画でも見ているんだろう…)

「お前も最低な女だな…旦那がいない間に男を連れ込んで…」
「あら…祐輔がそんなこと言うの?ふふっ…あなただって共犯じゃない」
「まぁな。あいつがお前とまだセックスしていなかったなんて思いもよらなかったよ。子供のころからあんだけ仲良くしていたのにさ」
「あの人のちんこはでかすぎるし、下手くそだから、やらなかったんじゃなくて出来なかったのよ。祐輔のお陰でセックスがこんなに気持ちいいものだなんて初めてわかったわ」
耳を澄ますと男女の睦まじい声が聞こえてきた。俺の心はどんどん冷え込んでいった。

(この声は…祐輔…恵理子は祐輔と浮気していたのか…)

事実を受け入れられず頭が真っ白になり俺はその場から逃げ出した。頭の中をがんがんという音が鳴り響いている。
扉が開く音が聞こえたが俺は振り返らなかった。
少しでもその場から逃げ出したかった。夢中で駆け出した俺は段差を踏み外したことに気が付かなかった。





「アルヴィン…おいっ…しっかりしてくれよ…」
黒髪の綺麗な顔立ちの男性が俺の顔を覗き込み頬をぺちぺちと軽く叩いた。

(アルヴィン…アルヴィン…そう…俺はアルヴィン…アルヴィン・グリムステン。父は騎士団長で、兄も俺も騎士で…目の前のこのイケメンは…どこかでみたような…たしか…コリン…)

「コリン?コリン・ハンドリュー?コリン・ハンドリュー?」
俺の言葉に黒髪の男は目蓋をぱちくりさせたあと、クックッと喉の奥から声を出して笑った。

「おいおい、まだぼーっとしているのか?面白いやつだな…俺の事はわかるんだな」

「お…おう。すまんすまん。こんな可愛らしい女性に殴ってもらえるなんて思わなくて感動を噛み締めていたよ…エミリーもお嬢さん方も驚かせてごめんね」

俺は慌てて笑顔を作り、エミリーとその周りの令嬢に小さく手を振った。
エミリーに手を振り上げていた令嬢は、気勢を殺がれ茫然としている。俺に謝罪をすると周りの令嬢達に引きずられるようにその場を後にした。

(彼女もあれだけ慕われているんだから、悪い子じゃないんだろう…ま、俺が言うのもなんだけれど、俺やコリンのようなイケメンを侍らせているエミリーにイラついたんだろうな…)

「まったく、お前ってやつは調子いいやつだな…ま、問題ないならよいか…じゃあ、今晩予定どおりいける?」
「今晩…あぁ…そうだな」
俺は困ったように少し口籠る。
「じゃ、今日は俺とアルヴィンだから、エミリーよろしくね」
「わかりました。楽しみにしていますっ!!」
エミリーは嬉しそうに微笑んで駆けていった。



自分がゲームの中の主人公だと気付いたのは頬を殴られた瞬間だった。
ゲームの主人公はアルヴィン。グリムステン子爵家次男にして騎士。彼には前世があった。前世サラリーマンだった男は人よりも大きなちんこを持ち、巨根を活かしてセックスで女性を中イキさせていた。
前世の豊富なセックス経験をもとに、ゲーム内でも数人のライバルを押し退け、ヒロインの女性エミリーを射止める18禁の恋愛サバイバルゲームだ。

短く刈られた金髪に透き通るようなブルーな瞳、長身で鍛えられた肉体のアルヴィンが、ライバルのイケメンからエミリーを勝ち取る話だ。
魔導士のコリンも黒髪にグリーンの瞳で、アルヴィンほどではないが長身ですらっと痩せているけれど程よく筋肉がついた男前。

(いや…ゲーム上でも転生者って設定だったけれど…前世では俺も巨根と言われていたけれど…
俺自身はゲームの設定と違って、前世童貞だったし…俺にはセックスに自信はないし、性的魅力で女性を堕とす主人公の座は荷が重い…所詮、デカチンを持て余し、童貞のまま友人に妻を寝取られた男だしな…)

性に奔放な世界…婚前交渉も複数セックスも普通に行われていた。婚姻前にセックスをすることで相性を確かめ、相手を見定めることが未婚女性の定めだった。
ゲーム上エミリーは複数の男性と異性間交友をしており、アルヴィンもコリンもその一人である。
今晩もアルヴィンはエミリーとコリンと一緒に懇親会と称して複数プレイに及ぶ予定だ。

(このアルヴィンの身体は今までもセックスしていただろうけれど…俺の気持ち的には童貞なんだよな…俺は今日童貞を失うのか…
恵理子のまんこには俺のちんこは入らなかったけれど、エミリーのまんこには入るのだろうか…今までも挿入しているはずだから大丈夫か…)

俺は期待と不安で胸がどきどきした。






エミリーもコリンも堂々と服を脱ぎ捨てている。
(やっべ~。まるでスポーツでもするみたいに堂々としている…すげぇな…)
気持ちの上で初対面の二人の前でパンツを脱ぐのは躊躇してしまい俺は身震いした。

「アルヴィン、どうした?早くしろよっ。先に始めるぞっ!」
「あ…あぁ…先に二人でやっておいてくれよっ…」
「わかった…」
「待ってますね」

早くも広いベッドの上でエミリーとコリンが抱き合っている。

「んん…ぷちゅ…んぁ」
コリンがエミリーの舌にねちょねちょと舌を絡ませている。べっとりと唾液が絡みある音が響く。

「あっ…んぷっ…ぁあ″…いいわ…コリン…おっぱい触って…」

エミリーの声に、コリンはエミリーの大きなおっぱいを揉み、乳首をくりくりと弄る。

「あぁ…エミリー乳首たってるね~気持ちいいんだね~」
コリンはエミリーの乳首を口に含んで舌でなぶり始めた。エミリーが甘い喘ぎ声をあげる。

(まずいっ…そろそろ行かないと…足が震えてきた…)

俺は股間を隠しながら、のっそりとエミリーの後ろに陣取った。コリンに目で合図をしてエミリーの乳首を弄り始めた。

「遅かったな。今日はお前から挿れるか?充分解したからすぐにでも挿れれるぞ」

コリンがそう言うと、エミリーは股間を俺の方に向けた。両脚をコリンが広げて、まんこがぱっくりと開いているのが見える。

「アルヴィン…んっ…挿れて…」
エミリーの手が俺のちんこを掴んだ。

(大丈夫だろうか…恵理子みたいに裂けたりしないだろうか。いや、エミリーはやりまくっているからまんこもゆるゆるだろう。大丈夫だ。恵理子は初めてだったから…いや、初めてじゃなかったかもしれない。
とっくに俺のことを裏切って祐輔とやっていたのかも…俺のことデカいだけで下手くそだって…)

ちんこが萎れていくのを感じた。

(まずいっ…)

「ご…ごめん。ちょっと調子悪いから俺帰るわ…」

慌てて服を着こんでその場を後にした。

「おっ…おいっ…アルヴィン?」
「アルヴィン?」

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