超ショートストーリー または、随筆など

いかめしホイホイ

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佐津井マミレ

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「キシシキシシシキシシシシシシシシ」
黒いスーツを着た暗殺者、佐津井マミレは不気味な笑みを浮かべて笑う。マミレは女であるが、遠目からは女と判断はつきづらい。なぜなら身長もあまり高くなく、猫背であり、さらには白髪だからだ。かなり老人に見えてしまうのだ。

「キシシシ、ターゲット見っけ!」
マミレは長い白髪を風になびかせる。美しい顔立ちからは暗殺者と想像する者はいないであろう。だが、たしかに現在、ライフルを構え人を殺そうとしている。とあるビルの屋上からライフルを構え人を殺そうとしているのだ。

「キシシシ、今すぐ殺してやるよ!」
マミレはターゲットをライフルで殺そうとした時、「ガチャリ」という音を、たしかに聞いた。

音は自分の後ろから聞こえた。マミレは息をのみ、後ろを見る。そして愕然とした。後ろにはターゲットの薩摩シンガンがいたからだ。ライフルで狙っていた相手は替え玉だったのだ。

シンガンは黒いスーツできめている。「ガチャリ」とした音は拳銃の音であった様だ。銃を向けて立っていた。

「ライフルを捨てろ」
シンガンの言うことを聞いて、ライフルを手からはなす。
「キシシシキシシシシキシシシシシ。あんたやるねぇ気づかなかったよ」
マミレは絶体絶命の状況にも笑みを浮かべ続ける。
「佐津井マミレだな」
「そういうあんたは薩摩シンガンだろ」
二人はにらみ合う。マミレは、殺されると思ったがシンガンは、思わぬ行動にでた。なんと銃をしまったのだ。

「おい、なんのつもりだよ。アタシを殺さねえのかよ!」
マミレは侮辱された気分だ。
「誰に雇われた?」
シンガンは、質問をしてきた。
「雇い主の名前をアタシが言うとでも?」
「小桐カツマじゃないのか?」
マミレは、その言葉に驚いた。すでに雇い主が誰であるのかバレていたのだ。だが、さらに驚く事実があった。薩摩シンガンが言いだしたのだ。

「俺の殺しのターゲットは佐津井マミレ、お前だ。そして雇い主は小桐カツマだ」
マミレは混乱した。

ことの真相は、こうだ。
暗殺者として腕が立つ佐津井マミレと薩摩シンガンを戦わせ、どちらが勝つのかを賭けるゲームをしていたのだ。小桐カツマは殺し合い賭博の胴元だったのだ。

「キシシシシ」
マミレは、その真実を知ると不敵な笑みを浮かべた。

その後、小桐カツマが行方不明になったのは言うまでもない。

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