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いかめしホイホイ
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誰も、気がつかないうちにイカは進化していた。
どんな海洋学者も生物学者も、イカの進化に気づかなかったのだ。それほど、イカの進化は見つかりにくいものであったのだ。
イカの進化に気がつくには、特定の条件が必要であった。それはイカが、いかめしになった時しか、気づけない進化だった。
新しい進化したイカは、いかめしになった時だけ、今までと違ったのだ。
初めて気がついたのは、北海道の、とある猟師の奥さんだ。
旦那が釣ったイカをいかめしにした時、急にいかめしが動き出したのだ。
その時、奥さんはそのいかめしに驚き、気絶してしまった。そして気がついた時、いかめしは、どこにもいなかったのだ。
それから数日後、ありとあらゆる家庭でいかめしが、動き出す現象が報告されたのである。
動き出したいかめしは、どこかに逃げ出してしまい、いなくなった。
日本国家は、いかめしが逃げ出すのは国家の危機として、いかめし研究指令を発動した。
世界中の研究者がいかめしの研究をし、いかめし研究が急速に発展した。
逃げたいかめしは、どこに行くのか?そもそも、なぜ動き出すのか?行き着いた結論はイカが、いつの間にか進化しているということであった。
どこに行くのかに関しては、残念ながら結論は出ていないが、有力な説として、「異次元空間に逃げて行った」というものがある。
イカはいつの間にか進化していたことは、誰もが知る事実として広まった。
しかも進化したイカは、いかめしになった時だけ動けるようになったのだ。
だが、それを知っただけでは、いかめしを食べることは、できない。なんせ、進化したイカはいかめしになった時、逃げてしまうのだから。
日本国民から、不満が爆発することは予想できたことであった。
連日、デモ運動が起こったのである。人々は週末になると「いかめしを食わせろ!」、「不甲斐ない日本政府!」などとデモ行進するようになったのだ。
海外の人々は、はじめ不思議そうな目で見るだけだったが、いつしか海外でも、いかめしデモ運動が普及しだした。
逃げるいかめしを、どうにか捕まえようとする、いかめしハンターなる人々が登場しだした。
いかめしを料理中に、ずっとそばにいて、いかめしが逃げる瞬間に捕まえるのだ。
だが、その思惑はうまくいかなかった。いかめしの逃げ足は想像以上に速かったのだ。
だれもが、いかめしを食べるのを諦めた時に救世主となりうる会社が登場した。その名も「アースー制約株式会社」である。
アースー制約株式会社は画期的な商品を開発したのだ。その名も「いかめしホイホイ」だ。
アースー制約株式会社は、進化したイカといかめしを徹底的に研究していた。
そして発見したのだ。いかめしは逃げ出すとき、とりあえずどこかの隙間に入ることを。その隙間は、時には冷蔵庫と壁の間。時には電子レンジと壁の間であった。
その研究成果から開発された「いかめしホイホイ」は、十分すぎるほどの成果をあげた。
なんと、逃げ出すいかめしが80%の割合で、「いかめしホイホイ」の中に入って動けなくなるのだ。
「いかめしホイホイ」の構造は至ってシンプルなものであった。
箱の形をしており、入口の穴が空いている。箱の底はいかめしを捕まえるための粘着性のある、照り焼きダレが塗ってある。
そう、捕まえることもできるし、食べても害のない照り焼きダレだ。最後に食うこともできるのだ。
「いかめしホイホイ」は、あっという間に、一般家庭に普及した。
「いかめしホイホイ」を持ってない人は格好悪いと言われるようにさえなった。こうして、いかめしは庶民の食卓に舞い戻ってきたのである。
しかし、「いかめしホイホイ」もまだ、80%の割合でしか、いかめしを捕まえることができない。私は、いつしか「いかめしホイホイ」を超えた「いかめしホイホイ」が登場するのを期待している。
どんな海洋学者も生物学者も、イカの進化に気づかなかったのだ。それほど、イカの進化は見つかりにくいものであったのだ。
イカの進化に気がつくには、特定の条件が必要であった。それはイカが、いかめしになった時しか、気づけない進化だった。
新しい進化したイカは、いかめしになった時だけ、今までと違ったのだ。
初めて気がついたのは、北海道の、とある猟師の奥さんだ。
旦那が釣ったイカをいかめしにした時、急にいかめしが動き出したのだ。
その時、奥さんはそのいかめしに驚き、気絶してしまった。そして気がついた時、いかめしは、どこにもいなかったのだ。
それから数日後、ありとあらゆる家庭でいかめしが、動き出す現象が報告されたのである。
動き出したいかめしは、どこかに逃げ出してしまい、いなくなった。
日本国家は、いかめしが逃げ出すのは国家の危機として、いかめし研究指令を発動した。
世界中の研究者がいかめしの研究をし、いかめし研究が急速に発展した。
逃げたいかめしは、どこに行くのか?そもそも、なぜ動き出すのか?行き着いた結論はイカが、いつの間にか進化しているということであった。
どこに行くのかに関しては、残念ながら結論は出ていないが、有力な説として、「異次元空間に逃げて行った」というものがある。
イカはいつの間にか進化していたことは、誰もが知る事実として広まった。
しかも進化したイカは、いかめしになった時だけ動けるようになったのだ。
だが、それを知っただけでは、いかめしを食べることは、できない。なんせ、進化したイカはいかめしになった時、逃げてしまうのだから。
日本国民から、不満が爆発することは予想できたことであった。
連日、デモ運動が起こったのである。人々は週末になると「いかめしを食わせろ!」、「不甲斐ない日本政府!」などとデモ行進するようになったのだ。
海外の人々は、はじめ不思議そうな目で見るだけだったが、いつしか海外でも、いかめしデモ運動が普及しだした。
逃げるいかめしを、どうにか捕まえようとする、いかめしハンターなる人々が登場しだした。
いかめしを料理中に、ずっとそばにいて、いかめしが逃げる瞬間に捕まえるのだ。
だが、その思惑はうまくいかなかった。いかめしの逃げ足は想像以上に速かったのだ。
だれもが、いかめしを食べるのを諦めた時に救世主となりうる会社が登場した。その名も「アースー制約株式会社」である。
アースー制約株式会社は画期的な商品を開発したのだ。その名も「いかめしホイホイ」だ。
アースー制約株式会社は、進化したイカといかめしを徹底的に研究していた。
そして発見したのだ。いかめしは逃げ出すとき、とりあえずどこかの隙間に入ることを。その隙間は、時には冷蔵庫と壁の間。時には電子レンジと壁の間であった。
その研究成果から開発された「いかめしホイホイ」は、十分すぎるほどの成果をあげた。
なんと、逃げ出すいかめしが80%の割合で、「いかめしホイホイ」の中に入って動けなくなるのだ。
「いかめしホイホイ」の構造は至ってシンプルなものであった。
箱の形をしており、入口の穴が空いている。箱の底はいかめしを捕まえるための粘着性のある、照り焼きダレが塗ってある。
そう、捕まえることもできるし、食べても害のない照り焼きダレだ。最後に食うこともできるのだ。
「いかめしホイホイ」は、あっという間に、一般家庭に普及した。
「いかめしホイホイ」を持ってない人は格好悪いと言われるようにさえなった。こうして、いかめしは庶民の食卓に舞い戻ってきたのである。
しかし、「いかめしホイホイ」もまだ、80%の割合でしか、いかめしを捕まえることができない。私は、いつしか「いかめしホイホイ」を超えた「いかめしホイホイ」が登場するのを期待している。
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