ある日の絶望。

早坂 悠

文字の大きさ
8 / 65
第一章 ななえの絶望(全8話)

心の破壊

しおりを挟む
 グショクショと濡れた膣に
ゆっくりとユウヤの性器が挿入される。

「あっ!あぁ!やめて、
       もうやめて下さい。ユウヤさん」

「はぁ。はぁ。気持ちぃ。気持ちいいよ。
               ななえちゃん」

 マットの上に裸の高校生の男女が2人。
外から入る街灯の光にうっすらと照らされながら

 ユウヤは正常位でななえの膣奥まで入れた性器を
これ以上、奥に入らないことを確かめるかのように

ゆっくりだか
強く強く、奥へもっと奥へと
押しつける。

 ここまでが膣の行き止まりだと分かっているのに
ユウヤは一度、性器を引いて
再びゆっくりとだが力強く膣内に性器を
突き立てる。

 膣奥を性器で押しつけられる度に
同じタイミングでななえも一方的な快感を
押しつけられていた。

「はぁうっ!あっ!あっ!」

 ユウヤはそんな、ななえの反応を楽しむかのように
ゆっくりと自分の腰を打ち付ける。

「はぁ。はぁ。はぁ。」
「あっ、あっ、あっん!」

 ユウヤの荒い呼吸とななえの喘ぎ声
お互い快感に満たされている
ユウヤのペニスとななえのヴァギナ。

ユウヤの美しい顔が性的な興奮によって
「感じてる顔」になり、

 ななえは膣の快感の中にいながら、
自分の体で性的な興奮をしているユウヤの
その美しくもとても男性的な顔つきを見て

 自分の中の性的な興奮度が
上がってしまったことを自覚する。

 自分の膣がギュッと閉まり、
膣内のユウヤのペニスを締め付ける。

 膣の中でユウヤのペニスをとらえ、
膣は脈を打つように微動にピクピクと痙攣しながら
ユウヤのペニスを味わっているようだった。

「あ!締め付けがすごいよ。ななえちゃん。
気持ちいよね?もっと一緒に気持ちよくなろう?」

とユウヤは優しく語りかける。

 ななえはレイプされた。
精液を無理矢理飲まされ、
クンニをされて逝かされた。

 その残酷な現実は何1つ変わらないのに
目の前の男はなんだろうか?と思う。

 好きだからレイプさせたと言っていた
処女がダメだから他の男に奪わせた

 思考は誰よりも狂っていて
ななえには到底、理解できない。

 ただ美しい男性がななえの上で性的に興奮しながら
ゆっくりと腰を押しつけてるのをみて

何か神秘的な光景に見えてきた。

自分は目の前の美しい獣に献上された生贄で

 こうなる運命だったのではないか?
と錯覚してしまいそうだった。

「あ!あ!あ!」

とずっと感じてるななえを見て

 ユウヤはペニスを膣に入れながら、
ななえのクリトリスを刺激しはじめる。

「あああああっ!」

 もう片方の手で胸を揉みあさり、
ななえの乳首にかぶりつき、しゃぶる。

「あ!あん!待って下さい!待って!そんなこと!」

 ペニスが挿入されたヴァギナ
指で刺激されるクリトリス
しゃぶりつかれる乳首

同時に攻められ、
抗えない性的な快感がななえを蹂躙する。

「はぁはぁ。もう諦めなよ、ななえちゃん。
気持ちいいんでしょ?ね?もう俺もそろそろ限界。
ほら。もう自分の気持ちに素直なって。ほら!」

パンパン! パンパン!
ジュルジュル。。。
クチャクチャ
ヌチャヌチャピチャピチャ

ななえの体の色々な部位から
それぞれ卑猥な音が発せられ、

ななえの快感は絶頂へと突き進む。

「一緒に気持ちよくなろう?大好きだよ。ななえちゃん」

ななえはもう限界だった。
体と心の限界だった。

ななえの中で何が壊れた。
はっきりと壊れた。

それは心なのか倫理観なのか
分からないが

ななえは自分の膣奥をつく快感を求めてしまっていた。

「ああ。あん!あん!あっ!き、気持ちいい。。。です!ユ、ユウヤさん!あ!あ!それ!もっと!もっと!下さい!好き!好き!ユウヤ。。。さん!」

というななえの叫び声に近い喘ぎに
ユウヤも体で応えようとする。

乳首をしゃぶるのをやめ、
クリトリスを弄るのをやめ、

全神経を自分のペニスに集中して
激しく腰を打ちつけ始めた。

パンパンパンパンパンパンパンパンパンパン

「はぁはぁ。次はさ。はぁはぁ。
みんなでセックスしよう?うちのマンションにおいで、はぁはぁ。ユウコも入れてさ。はぁはぁ」

とユウヤは言い、
何かが壊れてしまったななえは

「はい」

と答えながらじわじわと積み重なった何かが
ぶわぁっと破裂し、性的な快感の絶頂期を迎え、
腰周りの筋肉を痙攣させながら
ななえは激しくイってしまった。

「あっ!あああっ!」

ななえはイッたあとも膣が痙攣し続け
そのままユウヤのペニスを咥えており
まだ快感の中にいた。

膣から大量に漏れ出ているななえの愛液は
ユウヤの性器の付け根の陰毛もしっとり濡らしていた。お尻の穴につたいマットに愛液を染み込ませるぐらいには愛液を撒き散らしたななえはまだ現実には戻れなかった。

「ユウヤ。。さん!もっと!これくだしゃい!
これぇ~これぇです。もっと奥までくださ。。あ!あ!」

「はぁ。気持ちよかったね。ななえちゃん。
イッタあともすごく可愛いね。じゃ俺も出すね」

とユウヤは最後のフィニッシュと言わんばかりに
ペニスをピストン運動させて

「ああ!イク!イク!」

と言いながら
ななえの顔の前に性器を突き出し、

ドピュッ!ドピュッ!ドピュッ!

とななえの顔中に精液をぶっかけ
ななえの口の中にペニスを少しだけ挿入する。

先輩とは違い口の中で射精はされなかったが
ななえの顔は生温かい精液塗れの顔になり
ペニスの先端を口に入れられていた。

「ふぅ~顔面射精のあとに少し咥えられるの好きなんだよね。すごくエロくていいでしょ?」

と彼は満足したように言いペニスを口から抜いて、
ななえを起こしてマットの上に座らせて、

裸のまま少し離れたと思ったら、
手に箱ティッシュを持ってきていて、

ななえの顔にかかった自分の精液を優しく拭き取り、
別のティッシュで自分のペニスを綺麗に拭いてから
ななえに箱ティッシュを渡し、

「凄く濡れてるから拭いた方がいいよ」

と優しく微笑みかけてきた。

ななえはティッシュをもらうと自分の股にティッシュをあてる。じんわりとティッシュは濡れてななえの愛液を吸い取る。お尻の割れ目にも愛液が溜まっており、ななえはもう1枚のティッシュで溜まった愛液を拭き取る。

服を着終えたユウヤが近づき、ななえの横に座り、頭を近づけてきて、おでこにチュッとキスをしてきた。

ユウヤの手には近くに転がっていた、ななえの剥ぎ取られたカットソーとワイドパンツそして下着が握られていて、

その1枚1枚の服を丁寧にななえに渡し、
ユウヤもななえの着替えを手伝った。

 ななえは何を考えていいのか分からなかった。
ユウヤになすがままされるがままにされ
あまりの快感に我を忘れて

 ななえを地獄に落としたはずの男性器を
恥ずかしげもなく愛液を撒き垂らしながら
叫ぶようにななえは欲しがってしまった。

 もちろんあの時のレイプは恐ろしかった。
今でもあの時の恐怖はななえの体を駆け巡り、
ブルっと震えさせる。

 次の男のレイプはただただ屈辱だった。
フェラの強要もクンニもそのあとの
オーガズムに達してしまったことも
辱めを受けた気がした。

 ユウヤとのあれはなんだったのだろうか?
ただのセックス?

 抵抗しなかったから合意とみなされるのだろうか?
あの状況でななえは抵抗など出来ただろうか?

 分からない。
分からない。
もう何も考えたくないと思った。

 ななえは着替え終わり、
落ちているななえのカバンを取り出して、
スマホを見て時間を調べる。

ここに到着したのは夜8時ぐらいで
今は夜10時30分を少し過ぎたぐらいだった。

バイトの日は10時に勤務を終えて
夜11時に家に着く。

少し遅れるかもしれないが
まだ何も疑われずに家に戻られる時間だった。

「タクシーで一緒に帰ろう」

とユウヤが言い、裏門から出ると
先輩とその友達はどこにもいなかった。
ユウヤがもう帰っていいと指示を出したのかもなと思った。

 ユウヤはスマホでタクシーを呼び、
そのタクシーに一緒に乗った。
ななえは自分の住所を告げると
タクシーはゆっくり走り出した。

ななえを無事に目的地まで送り届けると
ユウヤを乗せたタクシーは再び走り出した、

ななえは「ただいま」と言って家に入り、
家族に何か話しかけられたような気もするが

「疲れてるからお風呂入ってすぐ寝る」といって
すぐにお風呂入って体中をよく流し、よく洗った。

その後は自室のベッドに横になり、
おもむろにスマホを取り出す。

ユウコからLINEが来ていた。

~みんなと遊んだんだって?いいな~
みんなで何して遊んだの?
今度は私も誘ってよね~絶対だよ?
またね~おやすみ~

今日、ななえの何もかもが変わってしまったことなど
知らない無邪気なユウコからのLINEを見て

「あなたの彼氏とその友達とあなたのお兄ちゃんに
レイプされたんだよ。」

と小さくつぶやいた。

布団を深くかぶり
ななえは今日の地獄を思い出しては
自分の性器が疼くのを感じていた。

壊れたと思った。
壊されたと思った。

ななえは自分の指でクリトリスを弄り、
押し寄せる快感を堪能しながら
ベッドの中で悶えてそしてーーー

「はぁはぁはぁ あん!あっ!ああー!」

とガクガクと痙攣して膣の快感を味わいながら
眠りの底に落ちていった。

(第一章 完)
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

夫婦交換

山田森湖
恋愛
好奇心から始まった一週間の“夫婦交換”。そこで出会った新鮮なときめき

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではGemini PRO、Pixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

あるフィギュアスケーターの性事情

蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。 しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。 何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。 この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。 そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。 この物語はフィクションです。 実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。

職場のパートのおばさん

Rollman
恋愛
職場のパートのおばさんと…

秘事

詩織
恋愛
妻が何か隠し事をしている感じがし、調べるようになった。 そしてその結果は...

処理中です...