ある日の絶望。

早坂 悠

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最終章 ある日の絶望(全24話+番外編7話)

欲してしまう体と心

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 ユウヤはソファから立ち上がり手狭なカラオケ店個室の真ん中にあるテーブルをサッと傍わきに移動させると、ソファに座るななえの前でしゃがみ込んだ。

 そしてユウヤは両手をななえの両膝の上に置き、そこからじりじりと上に手を伸ばす。

 制服のスカートの中に手を忍ばせて外太もものパンツに手をかけ、ななえは腰を少し浮かせてパンツをスルスルと脱がせてもらう。

 パンツの陰部に触れている部分はすでにぐっしょりと濡れていて、パンツから脱がす時、陰部との間に無数の糸をひいていた。

 ななえのパンツは足首も通り抜けスカートの下には剥き出しの陰部のみとなった時、ユウヤは「スカート少し持ち上げて、ななえちゃんのまんこがよく見えるように足を広げて」と言われ、ななえは体中の火照りを感じながら、自分自身でスカートの裾を持ち上げ、しゃがみ込んだユウヤの顔面に陰部を晒す。

 ななえの鼓動はどんどん早くなり、緊張と性的な興奮から呼吸も「はぁはぁ」と荒くなっていた。スカートを持ち上げた状態でゆっくり足を開くと愛液というヨダレを淫らに垂らしたななえの股をユウヤに見せる。

 ユウヤはななえの陰部を見るなり、勢いよく顔を近づけてきてじゅるじゅるじゅるじゅる…とななえの陰部にしゃぶりつき愛液を吸い始めた。チュパチュパチュパチュパッ…とクリトリスもユウヤは舌で弄り始める。

「あっ!あっ!あっ!ユウヤ…さんっ!ああああっ!」ななえに信じられないほど強い性的な刺激がクリトリスを通じて襲ってきた。まだイっていないのに股を舐められている快感のせいで腰がガクガクと動いてしまう。

 ななえはスカートを巻くし上げ、ユウヤが自分の陰部にかぶりつくように愛撫しているのを己の視覚で確認した。美しい顔の青年がななえの陰毛の中に唇を埋め、虜になったように夢中でななえのクリトリスにくらいついてるのを見て、さらに興奮が加速していく。

「はぁはぁ…はぁはぁ…あっ…そんな…こんなこと…あ…でもき、気持ちぃぃぃぃ…!」と身悶えするような快感の中でななえの目の前のソファに座っていたユウコと直樹はすでにお互いスカートもズボンも下着も脱いで直樹の上にユウコがななえの方を向いた状態でセックスを始めていた。

 背面座位の状態でななえからユウコの陰部に直樹の性器が挿入され、直樹がソファの上で腰を上下に動かしユウコの子宮を突き上げていた。

 「はぁうっ!はぁうっ!あっ!あっ!直樹!いい!気持ちぃぃぃ!あっ!あっ!もっとそれ!もっと!直樹のちんちん突き上げてっ!」と美しい顔から想像もしないような卑猥なセリフを吐きながら、ユウコは性的な快感の楽園にいるようだった。

 ななえからは下半身丸出しのユウコと直樹の接合部分が丸見えで、ユウコの膣の中を気持ちよさそうに出入りしている直樹の男性器が……ユウコの愛液でテカリを浴びながら固く太く勃起してるあの男性器が……なんだかとっても魅力的な部位に見えてきて思わずゴクリッと唾を飲んだ。

 あの男の性器によってななえは地獄のような時間を味わったのにどうしてしまったのか…あの気持ち悪い形をした男の性器をもう一度、ななえは自分の膣に入れたと思うほどに…体が疼いていた。ユウヤのクンニで肉体的な快感を目の前のカップルのセックスで視覚的な興奮をもたらしてきた空間で、

 ななえはかなり前から限界に近かった。
「ユ……ユウヤさんっ!もうダメです!わ、私、私、イっちゃいますっ!あああっ!あっ!イクイクイクイクイクイクーっ!!!あああっ!」とななえは全身をガクガクと痙攣させ、膣から大量の愛液を放出しながらオーガズムに達した。

「それじゃ俺たちもイこうぜ。オラオラオラっ!」とフィニッシュと言わんばかりのピストンで直樹はユウコの膣を激しく突きまくり、ユウコは「私もいっちゃう!いっちゃうよ!お兄ちゃんっ!イクヨ!見てて!ああああっ!ーー!」といってガクガクと体を震わせ直樹の上でグッタリとする。

 直樹は「あっ!あっ!おっ!おおおお!」と言いながら、腰をぷるぷると震わせていたのでユウコの中で中出ししたようだった。

 ななえ、ユウコ、直樹がそれぞれ果てるとユウヤはおもむろに「みんなちょっと待ってて。俺も今から抜くから。ユウコイッたばかりで悪いけど、まんこ貸して」と言い、直樹の上に乗っていたユウコの腕を掴み持ち上げて(同時に直樹の性器は抜けた)、傍かたわらに置いたテーブルにユウコの上半身を乗せて腰を持ち上げ、ユウヤはガチャガチャと制服のズボンから自分の勃起した性器を出すとユウコの後ろから
、ズボッとそれを挿入した。

「あっ!あっ!あっ!ユウコ!ユウコ!ユウコ!直樹とのちんぽは気持ちよかった?ほら!お兄ちゃんのちんぽも味わって!…というか味わえよ!おまえの淫らなまんこでさ!」とパンッパンッパンッパンッ!!!と打ち付ける音が個室に響き渡る。

 「あん!あん!お兄ちゃん!お兄ちゃん!お兄ちゃん!気持ちいいぃぃー!お兄ちゃんのちんぽ最高ーーっ!」と言ってユウヤは「ああっ!!ダメだっ!今日は保たないっ!」と言って激しく腰を打ちつけたのち、最後にグッと腰を密着させてぷるぷると小刻みに痙攣していた。ユウヤも中出ししたのだ。

 ななえは美しくそしてとても淫らで下品な発言をしあう双子の近親相姦を目の当たりにしてユウヤもユウコもくるっていると思った。そして何より狂っているのはユウヤの男性器が妹の膣に入れられるのを見て…

 どうして私に入れてくれないんだろう…と思った自身が一番狂っているのかもしれないとななえは思った。ななえはイッタばかりだというのに膣の疼きを感じ…すぐそばにいるななえをレイプした男の性器までも欲している自分に自分で戸惑いを感じるのだった。
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