【完結】魔王様は勇者激推し!

福の島

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「ハァーイ!魔王!私が来たよー!ってなんだいその顔は…!!」

目の前で勇者…ヴィンセントと同じ銀の髪が揺れて暖かい風が部屋中に広がった。

突然、本当に突然現れた精霊王は椅子に腰掛けると図々しくお茶をご所望してきた。

「……精霊王…ごめん今失恋ちゅう…」
「な…なんだって!!それは恋バナってやつでは!?私憧れてたんだ!どれ聞かせてくれ!!」

うるさいヤツだな…今はお前の銀髪見るだけで泣きそうなのに…!

そう…俺はいつの間にかヴィンセント…勇者に推し活どころか恋心を抱いていたのだ。

きっかけはそうだなぁ…簡単だけど、話す時めちゃくちゃ目を合わせてくれる所とか、たまに撫でられた時の優しい手つきとか…柑橘系のさっぱりした匂いとか……
あとアイツ、いつの間にか男前に育ちやがった…
そりゃリアコくらいなるよなって…ヴィンセントに男とか女とか関係ない…

それにアーロンと約束した4年が経ったんだ、ちょうどいいから身を引いただけ。

「どれ!相手は何処の骨だ!」
「骨言うな…人間だよ人間」
「おや!なんと!それはそれは短命な!」
「……短命言うな。」

このKY精霊王は産まれた時から精霊王で、全知全能って程じゃないけど、色々記憶を持って産まれたんだって。

だから逆に俺みたいな対等な奴が居ると気楽で良いらしい。まぁ同情はするよ。

「しかもソイツ勇者だし…」
「勇者!?!!魔王それは私の愛し子じゃないか!ハッハッハー!!」
「え!ヴィンセントってお前の愛し子なのか!?」
「ほら!よく見て!!色とか似てないか!?」

似てるけどッ!!!つか同じだけど!!!銀髪に青の目!!!!

「まぁ血縁じゃないから安心してくれ!アイツも生まれながらにして私の愛し子だから、色々苦労しているだろうし、魔王が囲ってくれるなら私も助かったりする。」
「でも俺は魔王だ、あっちは勇者だぞ?」
「そんなもの関係ないだろう、人間の国など私達の吐息で消えるような国たぞ?」

そんで精霊王、お前ちょっと怖いな…!
さすが神に近い精霊様だ…いやまぁ俺もだけど。

「もういい、アイツとは終わったんだよ、最後に名前も聞けたし…」

……それに…アイツじゃ俺の軍は突破できない。その前に死ぬだろう。

「なにやら勘違いしているようだが…ヴィンセントは想像の5倍強いぞ?何せ産まれる前から私の愛し子なんだ、いわば私の生き写し!!ハッハッハ!」

うん…いや性格真逆だけどな…??

はぁ……失恋したは良いけど……万が一アイツが来たらなんて言おう…


==============

ブレイン・ニール・ドヴェル  (37(から数えてない))

職業・精霊王
身長・186cm
HP・死なないよMP・上限なし

概要・産まれながらの精霊王、皆が崇拝する高貴な見た目に反して茶目っ気がある。

不老不死
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