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「あ、俺はしばらく政治のお手伝いしなきゃいけないからリオネルの所でお世話になる予定ね~」
「…ルアリドは使い物になるので!致し方なしですけどね!」
「リオネルさぁ…俺にだけ皮はいでくれれば良いのにさぁ?割と晒すようになったよね…素…」
「半分貴方のせいですから。」
仲良いのか悪いのか分からないけど…まぁ仲良いんだろうな…この2人…
「ユウト様も家を買う必要はありませんからね、王兄殿下であるルーカス様のご伴侶なので王宮に部屋を用意しています。」
「準備早ぇな…リオネルさん…」
「執事やってて長いので。」
実際、スペジに居るリオネルさんはめちゃくちゃ生き生きしてる気がするから、人に仕えるって仕事好きなんだろうなぁ…
「来週には兄上とユウト様のお披露目を、その次の週に僕とアリスの結婚の儀を行う予定です。ユウト様は流れに身を任せて頂ければ楽しく過ごせると思うので…」
「できることはするって言ったろ?大丈夫だよ。」
そんなこんなで流れを確認して今日は終わり、あとお城で出てくる飯はめちゃくちゃに美味かった。
次の日もルーカスにあれこれ言われながらお披露目の時着る服を試着したり。
貴族の基本知識リオネルさんに叩き込まれたり。
アリスちゃんとお茶したり…それにルーカスが嫉妬したり。
お城って思ったより楽しいのな、これもリオネルさん含めた使用人の人達の努力だとは思うけど…
しばらく魔法も使ってないし体を動かしてもない。
「…綺麗ですわね…」
「アリスちゃん?!…どーした?眠れないのか?」
夜、寝る前に立ち寄ったお城の庭園で魔法を使ってちょこちょこしてたらアリスちゃんがそばに居た。
「それはお互い様ではなくって?」
くすくすと上品に笑うアリスちゃんはやっぱり綺麗で月明かりを浴びていた。
「私は魔法を使えないのでユウト様が羨ましいですわ…」
「魔力無し…だっけ?…アリスちゃん…手ぇ出して」
「…こう…ですか?」
「そう…じっとしててね?」
俺がアリスちゃんの手に出したのはピンクの薔薇。
ほんとは氷でできてるからピンクではないんだけど…角度によってはピンクに見える
「アリスちゃんは…やっぱりピンクが似合うよ。上品で可愛らしい、誰にも負けない魅力がある。」
「…私も人間なので運命はわからないですが…それ以上にルーカス様はユウト様のそういう所に憧れたんでしょうね…」
「それはアリスちゃんとセザリオくんもだろ?」
「そうでしたわね…!」
真っ直ぐ明るい笑顔…それが似合うのはアリスちゃんだろうな。
「私…幼い頃…魔法が使えないのもあって…あまり好かれていなかったんです…でもセザリオは…そんな私を拾ってくれて…実は私セザリオ以外から美人だって褒められても…あまり嬉しくなかったんです。」
「アリスちゃん…」
「セザリオが幽閉されたって聞いて…私はとても悲しかった…でも…ルーカス様がユウト様に出会わられて…結果としてセザリオは救われた…もちろん私もです」
「ユウト様…私…貴方にとっても感謝しておりますわ。」
俺なんかなんて事はなくて、ルーカスも俺も…あの時の出会いは運命以上のもので…それでこうして感謝されて…
「俺も王族…アリスちゃんも王族…若干違くても同じ立場だろ?だからまたこうして話そうぜ?」
「…はい…!もちろんですわ!」
結局その日は久しぶりに雪を降らした。
「…ルアリドは使い物になるので!致し方なしですけどね!」
「リオネルさぁ…俺にだけ皮はいでくれれば良いのにさぁ?割と晒すようになったよね…素…」
「半分貴方のせいですから。」
仲良いのか悪いのか分からないけど…まぁ仲良いんだろうな…この2人…
「ユウト様も家を買う必要はありませんからね、王兄殿下であるルーカス様のご伴侶なので王宮に部屋を用意しています。」
「準備早ぇな…リオネルさん…」
「執事やってて長いので。」
実際、スペジに居るリオネルさんはめちゃくちゃ生き生きしてる気がするから、人に仕えるって仕事好きなんだろうなぁ…
「来週には兄上とユウト様のお披露目を、その次の週に僕とアリスの結婚の儀を行う予定です。ユウト様は流れに身を任せて頂ければ楽しく過ごせると思うので…」
「できることはするって言ったろ?大丈夫だよ。」
そんなこんなで流れを確認して今日は終わり、あとお城で出てくる飯はめちゃくちゃに美味かった。
次の日もルーカスにあれこれ言われながらお披露目の時着る服を試着したり。
貴族の基本知識リオネルさんに叩き込まれたり。
アリスちゃんとお茶したり…それにルーカスが嫉妬したり。
お城って思ったより楽しいのな、これもリオネルさん含めた使用人の人達の努力だとは思うけど…
しばらく魔法も使ってないし体を動かしてもない。
「…綺麗ですわね…」
「アリスちゃん?!…どーした?眠れないのか?」
夜、寝る前に立ち寄ったお城の庭園で魔法を使ってちょこちょこしてたらアリスちゃんがそばに居た。
「それはお互い様ではなくって?」
くすくすと上品に笑うアリスちゃんはやっぱり綺麗で月明かりを浴びていた。
「私は魔法を使えないのでユウト様が羨ましいですわ…」
「魔力無し…だっけ?…アリスちゃん…手ぇ出して」
「…こう…ですか?」
「そう…じっとしててね?」
俺がアリスちゃんの手に出したのはピンクの薔薇。
ほんとは氷でできてるからピンクではないんだけど…角度によってはピンクに見える
「アリスちゃんは…やっぱりピンクが似合うよ。上品で可愛らしい、誰にも負けない魅力がある。」
「…私も人間なので運命はわからないですが…それ以上にルーカス様はユウト様のそういう所に憧れたんでしょうね…」
「それはアリスちゃんとセザリオくんもだろ?」
「そうでしたわね…!」
真っ直ぐ明るい笑顔…それが似合うのはアリスちゃんだろうな。
「私…幼い頃…魔法が使えないのもあって…あまり好かれていなかったんです…でもセザリオは…そんな私を拾ってくれて…実は私セザリオ以外から美人だって褒められても…あまり嬉しくなかったんです。」
「アリスちゃん…」
「セザリオが幽閉されたって聞いて…私はとても悲しかった…でも…ルーカス様がユウト様に出会わられて…結果としてセザリオは救われた…もちろん私もです」
「ユウト様…私…貴方にとっても感謝しておりますわ。」
俺なんかなんて事はなくて、ルーカスも俺も…あの時の出会いは運命以上のもので…それでこうして感謝されて…
「俺も王族…アリスちゃんも王族…若干違くても同じ立場だろ?だからまたこうして話そうぜ?」
「…はい…!もちろんですわ!」
結局その日は久しぶりに雪を降らした。
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