愛情を知らないサイコヤンデレ皇子

第一章

家族の大集合

「お母様～！お父様～！」
勢いよく、シアルが部屋に飛び込んでくる。
「お祖父様達に会えるの！？」
シアルが興奮しながら言う。
「シアル。お母様が選んだ服とお父様が選んだ服、どっちが好き？？」
シオナは、真剣にシアルに言う。
「う～ん。僕は、お母様が選んだ服かな～？」
それを、聞いてアレクは床に膝をつく。
「そっ…そんなに、俺はセンスが駄目なのか？？」
アレクは、絶望した顔でシオナに聞く。
「まっ…まぁ…。」
シオナがアレクをなだめる。
《子供かよ………。》
レオは呆れる。
「なっ…なんか…ごめんなさい………。」
シアルが謝る。
「お前のせいではない、気にするな。」
アレクは、目に涙を溜めながら言う。
《ほんとに皇帝なのか………？？》
レオが心配する。
ガチャ！！！！
「「「「四人とも～！お祖父様達が会いに来たぞ～～！」」」」
両家が仲良く、部屋に入ってくる。
「うわぁ～！可愛すぎる～～！ツンツン！」
シオナの母がレオの頬をツンツンつつく。
「ほぉ～！これはまた、可愛いなぁ～！」
アレクの父が興味深くベビーベットを覗く。
《うげぇ～。寝たふりしとこ…………。》