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第一章:天上のラストルーム
第48話:イベント参加
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昨日は早めに就寝した矢吹。翌朝は朝六時に目を覚ましていた。
本日一二時からは今週のイベントが始まり、先んじて六時にはイベント内容が発表される。
発表方法は運営からのメールなので、ログインしなければ内容は分からない。
意図してではなかったが、早起きしてしまった矢吹は朝ご飯を食べ終わるとそのままログインすることにした。
平日の朝、普通なら学校や仕事に向かう人が多いのだが、今日の矢吹は全くのフリーであり、それは今週も来週も同じだった。
大学に通っている矢吹は、今年度選択した科目をすでに修了しており、フリーな時間が多い。
だからこそ日雇いのバイトもできたし、天上のラストルームにログインして楽しめている。
授業が残っていればそれを理由にパーティやイベント参加を断れたのだが、嘘をついて断りを入れた後にログインしている姿を見られてしまうと、その方が面倒だと考えてしまった。
今考えるとパーティだったからクリアできたクエストもあったので良かったのかもしれないが、当時は本当に嫌だったのだ。
「……そんなことを考えていても仕方ないか」
今さら何かが変わるわけでもないので、矢吹はベッドに横になりログインした。
※※※※
武具店の前にログインしたアルストは、他のプレイヤーの邪魔にならないよう壁際に移動してからメールを開いてイベント内容を確認する。
「……【ミニマムキャットを討伐せよ!】だって?」
遭遇したことのないモンスターの名前に困惑するアルスト。
もしミニマムキャットが中層や上層のモンスターなら、イベントに参加できない可能性も浮上してきた。
「も、もっと詳しく見てみるか」
運営からの内容はこれだけではない。あくまでもイベントのタイトルが【ミニマムキャットを討伐せよ!】なのだ。
そして内容を改めて確認したアルストはホッとしていた。
メールにはこのように記載されている。
【1.イベント専用マップに移動していただき、そこでミニマムキャットを討伐します】
【2.本日一二時~日曜日一八時までの間でミニマムキャット討伐数を競います(個人、パーティの二つのランキングを用意しています)】
【3.イベント専用マップではPKできません。HPはあくまでもモンスターからの攻撃でのみ減少します】
【4.参加意思のある方は、本メール下部にある《参加》ボタンから参加してください】
【5.一度参加すると、イベント終了まではバベルに入ることができなくなります。途中退場はできませんのでご注意下さい】
内容を確認して、アルストは溜息をついた。
「これ、無理ゲーだろ」
そう呟いたのには訳がある。
イベント専用マップでミニマムキャットを討伐するのは分かったが、確実にプレイヤーと競い合うことになる。
初心者であるアルスト達がすでに長い期間プレイしているプレイヤーと競い合って勝てるはずがない。
バベルの中を探すとかならまだやりようはあっただろうが、強制的に同じマップで競うとなれば難しい。
「でも参加するって言っちゃったし、やるしかないか」
そもそもランキング上位を狙うつもり何て毛頭ない。
ちょっとした思い出を残すつもりで参加するのでもいいかと気持ちを切り替えた。
その他の説明も読み終えたアルストはフレンドリストを開いてみる。
「……マジか、もうログインしてるよ」
真っ先に確認したアレッサとエレナのログイン状況。昨日と同じで朝から、それもアルストよりも早くからログインしていることになる。
本当に寝ているのか心配になってしまうが、そこはあえて聞かないでおこうと決めて連絡を取ろうとしたのだが――
「早かったのねー」
声を掛けられて振り返ると、武具店の中からアリーナが顔を出して手を振っている。
昨日チャットで話をした後だからだろうか、少し緊張してしまう。
「お、おはよう、ございます」
「うん、おはよう。イベントに参加するんだよね?」
「そうですね。まあ、今回のイベントは本当に参加するだけになりそうですけど」
「そうだねー。討伐数を競うイベントだと、どうしても実力勝負になっちゃうからね」
アリーナもイベントメールを見ていたようで、アルストの言葉に同意を示してくれた。
「アリーナさんも参加するんですか?」
「いーや、私は今回パス。作らなきゃいけない物が多いからねー」
そう言ってニヤリと笑う。
アルストとエレナがお願いしている装備のことだと理解したアルストは申し訳なく頭を下げた。
「すいません。何だったら俺のは後回しでもいいですよ?」
「アルスト君のを一番作りたいのよ。これはイベントに参加するよりも有意義なことだから気にしないで」
元攻略組であるアリーナさんは余裕の表情でそう口にした。
「それにさ、イベント参加の前にこれを渡しておこうと思って」
「何ですか?」
アリーナさんが手招きをしながら武具店に戻って行ったので、アルストも首を傾げながら中に入る。
カウンターの上には見たことのない装備が並べられていた。
「……あの、これは?」
「まずはミスリルで装備を作ったから渡しておこうと思ってね」
「えっ! は、早いですね」
「ふっふーっ、アルスト君がイベントに参加するって知ってたからさ。せっかくだし間に合わせたかったのよ」
「あー、その、すいません、急がせちゃって」
迷惑だったかもしれないと謝ったのだが、アリーナは突然近づいてきて顔をグイっと寄せてきた。
「違うわよー」
「……な、何が、ですか?」
「こういう時は『すいません』じゃなくて、『ありがとう』でしょ?」
間近でウインク交じりにそのように言われてしまうと、アルストとしてはどうしたらいいのか分からなくなってしまう。軽いパニックである。
なので、言われた通りにするしかできない。
「……あ、ありがとう、ございます」
「うん、よろしい」
そして手渡された二つの装備。
「軽鎧はブリッシュロード。剣はスレイフニルよ」
「ブリッシュロードに、スレイフニル……あれ? 剣も頼んでましたっけ?」
話の中では軽鎧だけだった。
剣は【ゴルイドの剛骨】で作る予定だったので頼んではいなかったはずだとアルストは思っていた。
「ミスリルを二個預かったでしょ? それで作ったのよ」
「でも、【ゴルイドの剛骨】は?」
「色々考えたんだけどね。アルスト君は将来的に魔導剣術士を目指しているんだよね?」
「そうですね」
突然話が変わってしまったので何事だろうと疑問を覚えたが、アリーナはすぐにその答えを示してくれた。
「剣術士のままだとどうせ装備できないんだから、魔導剣術士専用の剣を作ろうかなって思ったんだ」
「……えっ?」
「もちろんアルスト君に了承を得てからだからまだ何もしていないよ。だけど、そっちの方が将来的にいいかなって思ったんだけど……どうかな?」
「俺としては願ったり叶ったりなんですけど、いいんですか? それにエレナさんはGを払ったのに俺は払ってませんよ?」
昨日の内に聞いておこうと思っていたGのことも合わせて聞いてみたのだが、アリーナは手を軽く振って答えてくれた。
「構わないわよ。【ゴルイドの剛骨】をタダで見せてくれた上に、素材まで提供してもらってるんだからね」
「でも、作ってもらうのは俺なんですけど」
「鍛冶師としては、高レアリティの素材を使って武器を作れるんだよ? それだけでも十分な報酬なのよ」
アリーナがそう言ってくれるのであればそうなのだろう。アルストはお礼を口にして装備を受け取った。
「それと、これも持っておいてよ」
「……これは?」
手渡されたアイテムには【ねこじゃらし】と表示されていた。
「今回のイベントで役に立つわよー」
「……キャットだけに?」
「持っていったら分かるわよー」
装備と一緒にそのまま渡されてしまったので、何に使うかは分からないがありがたく受け取ることにした。
「そろそろ二人から連絡が入るんじゃないかしら?」
「そういえば、アリーナさんもフレンド登録していたんですよね」
「そゆこと……ふぁぁ……それじゃあ、私は二度寝してくるから、さっさと出た出たー」
アリーナはアルストに装備を渡すためにわざわざ早起きしてくれていた。
その事に気づいたアルストは謝ろうと思ったのだが、先ほどのやり取りを思い出して言葉を変えた。
「……アリーナさん、ありがとうございます」
「うん、よろしいー」
笑顔で手を振ってくれたアリーナは、そのままログアウトしてしまった。
その数分後、アレッサからメールが入った。
本日一二時からは今週のイベントが始まり、先んじて六時にはイベント内容が発表される。
発表方法は運営からのメールなので、ログインしなければ内容は分からない。
意図してではなかったが、早起きしてしまった矢吹は朝ご飯を食べ終わるとそのままログインすることにした。
平日の朝、普通なら学校や仕事に向かう人が多いのだが、今日の矢吹は全くのフリーであり、それは今週も来週も同じだった。
大学に通っている矢吹は、今年度選択した科目をすでに修了しており、フリーな時間が多い。
だからこそ日雇いのバイトもできたし、天上のラストルームにログインして楽しめている。
授業が残っていればそれを理由にパーティやイベント参加を断れたのだが、嘘をついて断りを入れた後にログインしている姿を見られてしまうと、その方が面倒だと考えてしまった。
今考えるとパーティだったからクリアできたクエストもあったので良かったのかもしれないが、当時は本当に嫌だったのだ。
「……そんなことを考えていても仕方ないか」
今さら何かが変わるわけでもないので、矢吹はベッドに横になりログインした。
※※※※
武具店の前にログインしたアルストは、他のプレイヤーの邪魔にならないよう壁際に移動してからメールを開いてイベント内容を確認する。
「……【ミニマムキャットを討伐せよ!】だって?」
遭遇したことのないモンスターの名前に困惑するアルスト。
もしミニマムキャットが中層や上層のモンスターなら、イベントに参加できない可能性も浮上してきた。
「も、もっと詳しく見てみるか」
運営からの内容はこれだけではない。あくまでもイベントのタイトルが【ミニマムキャットを討伐せよ!】なのだ。
そして内容を改めて確認したアルストはホッとしていた。
メールにはこのように記載されている。
【1.イベント専用マップに移動していただき、そこでミニマムキャットを討伐します】
【2.本日一二時~日曜日一八時までの間でミニマムキャット討伐数を競います(個人、パーティの二つのランキングを用意しています)】
【3.イベント専用マップではPKできません。HPはあくまでもモンスターからの攻撃でのみ減少します】
【4.参加意思のある方は、本メール下部にある《参加》ボタンから参加してください】
【5.一度参加すると、イベント終了まではバベルに入ることができなくなります。途中退場はできませんのでご注意下さい】
内容を確認して、アルストは溜息をついた。
「これ、無理ゲーだろ」
そう呟いたのには訳がある。
イベント専用マップでミニマムキャットを討伐するのは分かったが、確実にプレイヤーと競い合うことになる。
初心者であるアルスト達がすでに長い期間プレイしているプレイヤーと競い合って勝てるはずがない。
バベルの中を探すとかならまだやりようはあっただろうが、強制的に同じマップで競うとなれば難しい。
「でも参加するって言っちゃったし、やるしかないか」
そもそもランキング上位を狙うつもり何て毛頭ない。
ちょっとした思い出を残すつもりで参加するのでもいいかと気持ちを切り替えた。
その他の説明も読み終えたアルストはフレンドリストを開いてみる。
「……マジか、もうログインしてるよ」
真っ先に確認したアレッサとエレナのログイン状況。昨日と同じで朝から、それもアルストよりも早くからログインしていることになる。
本当に寝ているのか心配になってしまうが、そこはあえて聞かないでおこうと決めて連絡を取ろうとしたのだが――
「早かったのねー」
声を掛けられて振り返ると、武具店の中からアリーナが顔を出して手を振っている。
昨日チャットで話をした後だからだろうか、少し緊張してしまう。
「お、おはよう、ございます」
「うん、おはよう。イベントに参加するんだよね?」
「そうですね。まあ、今回のイベントは本当に参加するだけになりそうですけど」
「そうだねー。討伐数を競うイベントだと、どうしても実力勝負になっちゃうからね」
アリーナもイベントメールを見ていたようで、アルストの言葉に同意を示してくれた。
「アリーナさんも参加するんですか?」
「いーや、私は今回パス。作らなきゃいけない物が多いからねー」
そう言ってニヤリと笑う。
アルストとエレナがお願いしている装備のことだと理解したアルストは申し訳なく頭を下げた。
「すいません。何だったら俺のは後回しでもいいですよ?」
「アルスト君のを一番作りたいのよ。これはイベントに参加するよりも有意義なことだから気にしないで」
元攻略組であるアリーナさんは余裕の表情でそう口にした。
「それにさ、イベント参加の前にこれを渡しておこうと思って」
「何ですか?」
アリーナさんが手招きをしながら武具店に戻って行ったので、アルストも首を傾げながら中に入る。
カウンターの上には見たことのない装備が並べられていた。
「……あの、これは?」
「まずはミスリルで装備を作ったから渡しておこうと思ってね」
「えっ! は、早いですね」
「ふっふーっ、アルスト君がイベントに参加するって知ってたからさ。せっかくだし間に合わせたかったのよ」
「あー、その、すいません、急がせちゃって」
迷惑だったかもしれないと謝ったのだが、アリーナは突然近づいてきて顔をグイっと寄せてきた。
「違うわよー」
「……な、何が、ですか?」
「こういう時は『すいません』じゃなくて、『ありがとう』でしょ?」
間近でウインク交じりにそのように言われてしまうと、アルストとしてはどうしたらいいのか分からなくなってしまう。軽いパニックである。
なので、言われた通りにするしかできない。
「……あ、ありがとう、ございます」
「うん、よろしい」
そして手渡された二つの装備。
「軽鎧はブリッシュロード。剣はスレイフニルよ」
「ブリッシュロードに、スレイフニル……あれ? 剣も頼んでましたっけ?」
話の中では軽鎧だけだった。
剣は【ゴルイドの剛骨】で作る予定だったので頼んではいなかったはずだとアルストは思っていた。
「ミスリルを二個預かったでしょ? それで作ったのよ」
「でも、【ゴルイドの剛骨】は?」
「色々考えたんだけどね。アルスト君は将来的に魔導剣術士を目指しているんだよね?」
「そうですね」
突然話が変わってしまったので何事だろうと疑問を覚えたが、アリーナはすぐにその答えを示してくれた。
「剣術士のままだとどうせ装備できないんだから、魔導剣術士専用の剣を作ろうかなって思ったんだ」
「……えっ?」
「もちろんアルスト君に了承を得てからだからまだ何もしていないよ。だけど、そっちの方が将来的にいいかなって思ったんだけど……どうかな?」
「俺としては願ったり叶ったりなんですけど、いいんですか? それにエレナさんはGを払ったのに俺は払ってませんよ?」
昨日の内に聞いておこうと思っていたGのことも合わせて聞いてみたのだが、アリーナは手を軽く振って答えてくれた。
「構わないわよ。【ゴルイドの剛骨】をタダで見せてくれた上に、素材まで提供してもらってるんだからね」
「でも、作ってもらうのは俺なんですけど」
「鍛冶師としては、高レアリティの素材を使って武器を作れるんだよ? それだけでも十分な報酬なのよ」
アリーナがそう言ってくれるのであればそうなのだろう。アルストはお礼を口にして装備を受け取った。
「それと、これも持っておいてよ」
「……これは?」
手渡されたアイテムには【ねこじゃらし】と表示されていた。
「今回のイベントで役に立つわよー」
「……キャットだけに?」
「持っていったら分かるわよー」
装備と一緒にそのまま渡されてしまったので、何に使うかは分からないがありがたく受け取ることにした。
「そろそろ二人から連絡が入るんじゃないかしら?」
「そういえば、アリーナさんもフレンド登録していたんですよね」
「そゆこと……ふぁぁ……それじゃあ、私は二度寝してくるから、さっさと出た出たー」
アリーナはアルストに装備を渡すためにわざわざ早起きしてくれていた。
その事に気づいたアルストは謝ろうと思ったのだが、先ほどのやり取りを思い出して言葉を変えた。
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