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第二章:自由と束縛と
第94話:シルバー冒険者アリシア 3
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ラクドウィズへの帰り道はアリシアとネイドが久しぶりの再会で会話が弾んでおり、ゼーアとケイナはやや後方から二人を眺めていた。
そうして戻ってきたラクドウィズでは冒険者ギルドへ直行し、リティに事情を説明すると確認のためかネイドのギルドバッジの提示を求めた。
「これでいいか?」
「ありがとうございます。では……え? うそ、これ、本物ですか?」
「どうしたの、リティさん?」
ネイドからギルドバッジを受け取ったリティが驚きの声を漏らしたところでアリシアが声を掛ける。
しかし、リティは返事をすることなくそのまま固まっていた。
「……リティさーん?」
「はっ! し、失礼いたしました! ネイドさん、少々お待ちください!」
そう口にしたリティは慌てた様子で受付を飛び出すと、そのまま二階へ上がってしまう。
その様子を見たアリシアたちは顔を見合わせながら首を傾げたが、ネイドだけは小さく息を吐いただけだった。
「ねえ、ネイド。何かやったの?」
「何かってなんだよ」
「うーん……悪いこと?」
「するかよ! たぶん、俺のランクが問題だったんだろう」
「ランク? そういえば、ネイドのランクってなんなの?」
「あー……まあ、すぐにバレるからな。俺のランクは――」
ネイドがそう口にしたタイミングで、今度は二階からバタバタと足音を立てながらリティが下りてきた。
「お、お待たせしました! 皆さん、どうぞ二階へお越しください!」
「「「……なんで?」」」
「行こう、アリシア」
「え? ……うん、分かった」
こうなることを予想していたかのようにネイドが歩き出し、それに続いてアリシアたちも階段を上がっていく。
リティはそわそわした様子で先頭を進んでおり、時折チラチラと後ろを振り向いている。
「……ネイド、本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だ。まあ、初めて来た都市ではいつもこうだからな、慣れたもんだよ」
「そうなの?」
「あぁ」
こうして案内された場所は、メリダの部屋だった。
「どうぞ! ギルドマスターがお待ちです!」
「え? ネイドって、メリダさんと知り合いなの?」
「いや、初対面だ」
「……どういうこと?」
「……まあ、中で知られるしいいだろう」
疑問が尽きないアリシアをよそに、ネイドは開かれた扉を潜りメリダの部屋へ入っていく。
「お初にお目に掛かります、ネイドさん。いえ――ミスリル冒険者様」
「「「…………ミ、ミスリル冒険者ああああぁぁああぁぁっ!?」」」
メリダの言葉にアリシアたちが驚きの声をあげ、ネイドは小さく息を吐く。
最後に部屋へ入ったリティはすぐさま扉を閉めていたので、アリシアたちの声が外に漏れることはなかった。
「その呼び方は止めてくれ。誰かに敬われるのは嫌いなんだ」
「では、普通に接しても構いませんか?」
「あぁ」
ギルドマスターであるメリダを前にしても堂々としているネイドを見て、アリシアは恐る恐る声を掛けた。
「……ネイドって、ミスリルランクなの?」
「そうだ」
「……え? 上から二番目のランクだよね?」
「そうだ」
「……何歳だっけ?」
「一九歳だよ! お前の四つ上だ! 知ってるだろう!」
「……あー、あははー。だって、一九歳のミスリルランクなんて、普通に考えたら異常じゃない?」
「お前なぁ……まあ、だからこそ毎回こんな対応をされるんだけどな」
ため息交じりにそう口にしたネイドを見て、メリダは申し訳なさそうに声を掛けた。
「ごめんなさいね、ネイドさん。私たち冒険者ギルドは、あなたに期待しているのよ」
「期待って、何を期待しているんですか?」
思わずと言った感じで問い掛けたアリシアの言葉を受けて、メリダが答えた。
「それは当然――数年ぶりのオリハルコン冒険者の誕生をですよ」
「……ネイドが、オリハルコン冒険者?」
あまりにも桁違いな期待に、アリシアはネイドを見つめながらどう反応を示していいのか分からなくなっていた。
そうして戻ってきたラクドウィズでは冒険者ギルドへ直行し、リティに事情を説明すると確認のためかネイドのギルドバッジの提示を求めた。
「これでいいか?」
「ありがとうございます。では……え? うそ、これ、本物ですか?」
「どうしたの、リティさん?」
ネイドからギルドバッジを受け取ったリティが驚きの声を漏らしたところでアリシアが声を掛ける。
しかし、リティは返事をすることなくそのまま固まっていた。
「……リティさーん?」
「はっ! し、失礼いたしました! ネイドさん、少々お待ちください!」
そう口にしたリティは慌てた様子で受付を飛び出すと、そのまま二階へ上がってしまう。
その様子を見たアリシアたちは顔を見合わせながら首を傾げたが、ネイドだけは小さく息を吐いただけだった。
「ねえ、ネイド。何かやったの?」
「何かってなんだよ」
「うーん……悪いこと?」
「するかよ! たぶん、俺のランクが問題だったんだろう」
「ランク? そういえば、ネイドのランクってなんなの?」
「あー……まあ、すぐにバレるからな。俺のランクは――」
ネイドがそう口にしたタイミングで、今度は二階からバタバタと足音を立てながらリティが下りてきた。
「お、お待たせしました! 皆さん、どうぞ二階へお越しください!」
「「「……なんで?」」」
「行こう、アリシア」
「え? ……うん、分かった」
こうなることを予想していたかのようにネイドが歩き出し、それに続いてアリシアたちも階段を上がっていく。
リティはそわそわした様子で先頭を進んでおり、時折チラチラと後ろを振り向いている。
「……ネイド、本当に大丈夫なの?」
「大丈夫だ。まあ、初めて来た都市ではいつもこうだからな、慣れたもんだよ」
「そうなの?」
「あぁ」
こうして案内された場所は、メリダの部屋だった。
「どうぞ! ギルドマスターがお待ちです!」
「え? ネイドって、メリダさんと知り合いなの?」
「いや、初対面だ」
「……どういうこと?」
「……まあ、中で知られるしいいだろう」
疑問が尽きないアリシアをよそに、ネイドは開かれた扉を潜りメリダの部屋へ入っていく。
「お初にお目に掛かります、ネイドさん。いえ――ミスリル冒険者様」
「「「…………ミ、ミスリル冒険者ああああぁぁああぁぁっ!?」」」
メリダの言葉にアリシアたちが驚きの声をあげ、ネイドは小さく息を吐く。
最後に部屋へ入ったリティはすぐさま扉を閉めていたので、アリシアたちの声が外に漏れることはなかった。
「その呼び方は止めてくれ。誰かに敬われるのは嫌いなんだ」
「では、普通に接しても構いませんか?」
「あぁ」
ギルドマスターであるメリダを前にしても堂々としているネイドを見て、アリシアは恐る恐る声を掛けた。
「……ネイドって、ミスリルランクなの?」
「そうだ」
「……え? 上から二番目のランクだよね?」
「そうだ」
「……何歳だっけ?」
「一九歳だよ! お前の四つ上だ! 知ってるだろう!」
「……あー、あははー。だって、一九歳のミスリルランクなんて、普通に考えたら異常じゃない?」
「お前なぁ……まあ、だからこそ毎回こんな対応をされるんだけどな」
ため息交じりにそう口にしたネイドを見て、メリダは申し訳なさそうに声を掛けた。
「ごめんなさいね、ネイドさん。私たち冒険者ギルドは、あなたに期待しているのよ」
「期待って、何を期待しているんですか?」
思わずと言った感じで問い掛けたアリシアの言葉を受けて、メリダが答えた。
「それは当然――数年ぶりのオリハルコン冒険者の誕生をですよ」
「……ネイドが、オリハルコン冒険者?」
あまりにも桁違いな期待に、アリシアはネイドを見つめながらどう反応を示していいのか分からなくなっていた。
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