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第18話:ギルマスとの話し合い
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「……まあ、私から口にすることでもないかしらね」
「……はい?」
いや、ここまで言っておいて答えは教えないの? それはさすがに酷過ぎないか?
「ユセフからは、特に何も聞いていないのよね?」
「……そうですね」
「なら、今はまだ知る時ではないということでしょうね」
……今はまだ? どういうことだ?
「きっと、時が来れば自然と分かることだと思うし、急がなくてもいいわよ」
「でも、気になってしまうんですが?」
「大丈夫。あなたなら大丈夫よ」
何やら確信を持っているかのような、自信たっぷりにそう口にするギルマスを見て、俺は絶対に教えてくれないんだと理解した。
「それにしても……アリウス君、もっと早くこの紹介状を見せてちょうだいよね」
「どうしてですか?」
「だって、ユセフの言葉があったなら、実力の確認なんてせずにすぐ登録させたのに」
「……あっ! そうだったんですねぇ」
言われてみればその通りだ。
しかし、登録しようとしていきなり敵意を向けるような受付嬢はどうかと思う。
ギルマスからは相手を守るためだと聞いているが、ミスティの場合はそれだけのようには見えなかった。
「ミスティだって、これがあれば絶対に模擬戦の提案なんて」
「いや、絶対にしていたと思いますよ」
「あら、どうしてそんなことを言うのかしら?」
「なんというか、最初から喧嘩腰だったので」
最初はマニュアル通りだったのかもしれない。しかし、段々と説明が単調なものに変わっていき、睨まれて、最終的には殺気にも似た威圧感まで放ち始めた。
あれが全てマニュアルだというのなら、相当怖いマニュアルになってしまうんだが。
「うーん……あぁ、あれかもね」
「なんですか?」
「アリウス君のことを、女性に寄生して楽をしているダメな男と勘違いしたのよ」
「…………はい?」
「だって、ヒーラーの女の子に、騎士の女の子と一緒に登録しに来た男の子がモノマネ士よ? ミスティじゃなくても似たような対応をすると思うわ」
傍から見ると、モノマネ士の評価って本当に底辺なんだな。
戦闘職の天職の女性と一緒にいるだけで寄生しているのなんだの言われてしまうのかと思うと、俺は定着のスキルを得られて本当に運がよかったと思う。
「……ん? ヒーラー?」
天職について考えていると、ギルマスが口にしていたヒーラーという言葉に疑問を感じてしまう。
「違うのかしら? まあ、聖魔法のスキル持ちが攻撃魔法を使うこともあるけれど、天職も回復魔法師となっているわよ?」
「……あー、そうだったんだ」
「……聞いていなかったの?」
しまった。
レミティアは聖女であることを隠している。何故なら城から逃げてきたからだ。
ここで天職に聖女と書くはずもなく、隠すために回復魔法師と書いたのだろう。
「聖魔法が使えることは知っていたんですが、天職までは聞いていませんでした」
「一緒に行動をするなら、そういうところはしっかりと確認しておかなければダメよ?」
「気をつけます」
「しかし……へぇー……回復魔法師ねぇ……」
……ヤバい、何かを察したか?
冒険者ギルドの支部は様々な街にあるらしいし、ギルド経由で聖女の情報が渡っていてもおかしくはない。
「……まあ、いいわ。そういうことにしておきましょう」
……これ、絶対にバレたな。あとでレミティアに謝っておかないと。
「そうなると、リディアさんがあれで、お爺様というのがあの人で……」
「あ、あの、ギルマス? 俺、そろそろ戻ってもいいですかね?」
このままではさらにぼろを出してしまいそうだったので、考え込んでいるギルマスに声を掛けた。
「あぁ、ごめんなさいね。アリウス君はしばらくラグザリアで活動するつもりなのかしら?」
「はい。……その、親父が当主になってから、ガゼルヴィード領から溢れた魔獣がラクスウェイン領に入ってきていると聞いたもので、少しでも手助けになればと」
「ふふふ。お父さんの尻拭いのつもりなのかしら? ずっと不遇な扱いを受けてきたのでしょう?」
確かに俺が親父の尻拭いをする必要はないし、そんな義務も感じていない。
だからと言って何もしないというのは、どうにも俺の性格上合わないらしい。
それに、魔獣狩りは親父のためというよりも、他の者のためという側面の方が強い。
「……親父のためじゃない。お爺ちゃん、それにレギン兄さんやミリーのために、俺はやるんですよ」
「ユセフのお孫さんは、とってもいい子なのね」
「どうですかね。実の両親には隠し事が多い、親不孝な息子でしたけど」
俺が肩を竦めながらそう口にすると、ギルマスはクスクスと笑った。
「アリウス君のこれからが明るいものになるよう、私も影ながら応援しているわね」
「ありがとうございます」
立ち上がったギルマスが手を差し出してきたので、俺も立ち上がり握り返す。
話も以上ということで、俺は頭を下げると、ギルマスの部屋をあとにした。
「……はぁ。なんだろう、ものすごく疲れた気がする」
廊下に出た途端、ドッと疲れが込み上げてきた。
登録にいちゃもんを付けられてから模擬戦と続き、そして最後はギルマスとの話し合いだ。
これが並の新人冒険者であれば、泣いて帰ってもおかしくはない案件だぞ。
その場で大きく伸びをした俺は、改めて渡された冒険者カードを取り出した。
アリウス、男性、モノマネ士、定着。
ここに記されているだけの情報を見れば、誰も俺とパーティを組もうとは思わないだろう。
そもそも、当初の俺は偉業を成し遂げたいとは思っていたが、誰かとパーティを組もうだなんて考えてもいなかった。
それでいいとも考えていたが、成り行きとはいえレミティアやリディア、バズズさんと出会うことができてよかったと思っている。……少々謀られた部分はあるけど。
「……さっさと馬車に戻ろう。これ以上ここにいたら、もっと面倒なことに巻き込まれそうだ」
それに、俺にはやりたいことが山ほどある。
レミティアたちが一緒だとなかなかできないことなので、戻ったら一人で行動できるよう頼んでみるかな。
「……はい?」
いや、ここまで言っておいて答えは教えないの? それはさすがに酷過ぎないか?
「ユセフからは、特に何も聞いていないのよね?」
「……そうですね」
「なら、今はまだ知る時ではないということでしょうね」
……今はまだ? どういうことだ?
「きっと、時が来れば自然と分かることだと思うし、急がなくてもいいわよ」
「でも、気になってしまうんですが?」
「大丈夫。あなたなら大丈夫よ」
何やら確信を持っているかのような、自信たっぷりにそう口にするギルマスを見て、俺は絶対に教えてくれないんだと理解した。
「それにしても……アリウス君、もっと早くこの紹介状を見せてちょうだいよね」
「どうしてですか?」
「だって、ユセフの言葉があったなら、実力の確認なんてせずにすぐ登録させたのに」
「……あっ! そうだったんですねぇ」
言われてみればその通りだ。
しかし、登録しようとしていきなり敵意を向けるような受付嬢はどうかと思う。
ギルマスからは相手を守るためだと聞いているが、ミスティの場合はそれだけのようには見えなかった。
「ミスティだって、これがあれば絶対に模擬戦の提案なんて」
「いや、絶対にしていたと思いますよ」
「あら、どうしてそんなことを言うのかしら?」
「なんというか、最初から喧嘩腰だったので」
最初はマニュアル通りだったのかもしれない。しかし、段々と説明が単調なものに変わっていき、睨まれて、最終的には殺気にも似た威圧感まで放ち始めた。
あれが全てマニュアルだというのなら、相当怖いマニュアルになってしまうんだが。
「うーん……あぁ、あれかもね」
「なんですか?」
「アリウス君のことを、女性に寄生して楽をしているダメな男と勘違いしたのよ」
「…………はい?」
「だって、ヒーラーの女の子に、騎士の女の子と一緒に登録しに来た男の子がモノマネ士よ? ミスティじゃなくても似たような対応をすると思うわ」
傍から見ると、モノマネ士の評価って本当に底辺なんだな。
戦闘職の天職の女性と一緒にいるだけで寄生しているのなんだの言われてしまうのかと思うと、俺は定着のスキルを得られて本当に運がよかったと思う。
「……ん? ヒーラー?」
天職について考えていると、ギルマスが口にしていたヒーラーという言葉に疑問を感じてしまう。
「違うのかしら? まあ、聖魔法のスキル持ちが攻撃魔法を使うこともあるけれど、天職も回復魔法師となっているわよ?」
「……あー、そうだったんだ」
「……聞いていなかったの?」
しまった。
レミティアは聖女であることを隠している。何故なら城から逃げてきたからだ。
ここで天職に聖女と書くはずもなく、隠すために回復魔法師と書いたのだろう。
「聖魔法が使えることは知っていたんですが、天職までは聞いていませんでした」
「一緒に行動をするなら、そういうところはしっかりと確認しておかなければダメよ?」
「気をつけます」
「しかし……へぇー……回復魔法師ねぇ……」
……ヤバい、何かを察したか?
冒険者ギルドの支部は様々な街にあるらしいし、ギルド経由で聖女の情報が渡っていてもおかしくはない。
「……まあ、いいわ。そういうことにしておきましょう」
……これ、絶対にバレたな。あとでレミティアに謝っておかないと。
「そうなると、リディアさんがあれで、お爺様というのがあの人で……」
「あ、あの、ギルマス? 俺、そろそろ戻ってもいいですかね?」
このままではさらにぼろを出してしまいそうだったので、考え込んでいるギルマスに声を掛けた。
「あぁ、ごめんなさいね。アリウス君はしばらくラグザリアで活動するつもりなのかしら?」
「はい。……その、親父が当主になってから、ガゼルヴィード領から溢れた魔獣がラクスウェイン領に入ってきていると聞いたもので、少しでも手助けになればと」
「ふふふ。お父さんの尻拭いのつもりなのかしら? ずっと不遇な扱いを受けてきたのでしょう?」
確かに俺が親父の尻拭いをする必要はないし、そんな義務も感じていない。
だからと言って何もしないというのは、どうにも俺の性格上合わないらしい。
それに、魔獣狩りは親父のためというよりも、他の者のためという側面の方が強い。
「……親父のためじゃない。お爺ちゃん、それにレギン兄さんやミリーのために、俺はやるんですよ」
「ユセフのお孫さんは、とってもいい子なのね」
「どうですかね。実の両親には隠し事が多い、親不孝な息子でしたけど」
俺が肩を竦めながらそう口にすると、ギルマスはクスクスと笑った。
「アリウス君のこれからが明るいものになるよう、私も影ながら応援しているわね」
「ありがとうございます」
立ち上がったギルマスが手を差し出してきたので、俺も立ち上がり握り返す。
話も以上ということで、俺は頭を下げると、ギルマスの部屋をあとにした。
「……はぁ。なんだろう、ものすごく疲れた気がする」
廊下に出た途端、ドッと疲れが込み上げてきた。
登録にいちゃもんを付けられてから模擬戦と続き、そして最後はギルマスとの話し合いだ。
これが並の新人冒険者であれば、泣いて帰ってもおかしくはない案件だぞ。
その場で大きく伸びをした俺は、改めて渡された冒険者カードを取り出した。
アリウス、男性、モノマネ士、定着。
ここに記されているだけの情報を見れば、誰も俺とパーティを組もうとは思わないだろう。
そもそも、当初の俺は偉業を成し遂げたいとは思っていたが、誰かとパーティを組もうだなんて考えてもいなかった。
それでいいとも考えていたが、成り行きとはいえレミティアやリディア、バズズさんと出会うことができてよかったと思っている。……少々謀られた部分はあるけど。
「……さっさと馬車に戻ろう。これ以上ここにいたら、もっと面倒なことに巻き込まれそうだ」
それに、俺にはやりたいことが山ほどある。
レミティアたちが一緒だとなかなかできないことなので、戻ったら一人で行動できるよう頼んでみるかな。
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