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第二章:集落誕生?
ラクスラインの女神
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リーレインさんの反応が気になってしまい、俺は女神について聞いてみる事にした。
「あの、リーレインさん。女神というのは、どういった存在なんですか?」
「女神かー。人にもよるかなー」
「それじゃあ、リーレインさんから見た女神というのは?」
「スー君が言う通り、駄女神だね!」
……あ、やっぱりそうなんだ。
「僕たちエルフ族に伝わっている内容では、神という存在は各世界に一柱ずつ存在しているらしい」
「各世界だって?」
「そう。ラクスラインが人族の王都と呼ばれているのは知っているかい?」
「あぁ。駄女神がそんな事を言っていたよ」
「そのラクスラインってのは、王都の名前ではなくて本来はこの世界を言い表す言葉だったんだよ」
この世界を言い表す言葉が、ラクスライン?
だが、それは王都の名前であり、そもそもこの世界というのはどういう事だろうか?
「……ふふふ、困惑しているね」
「そりゃそうですよ。いきなり世界がどうのこうの言われても、実感が湧かないかな」
「それもそうか。まあ、そんな感じで世界というのは僕たちが存在しているこの場所以外にも、様々な世界が存在しているという事だね」
「……ルリエ、理解できる?」
「……いいえ、私もさっぱりだわ」
リリルとルリエが首を傾げているが、俺だって同じ状況である。
様々な世界が存在しているって、どこに? って感じなんだよな。
「そして、各世界を管理しているのが神ってこと。そして、ここラクスラインを管理しているのが――女神リューリクライン」
「リューリクライン……そいつが、俺を勇者に仕立て上げたって事ですか」
「そういう事。まあ、何があったのかは分からないけどね」
普通とは明らかに違う状況に、俺は駄女神との会話を思い返していた。
「……あ。そういえば、俺が勇者になったのは、神のせいだけど駄女神のせいではない、みたいな事を言っていたっけ」
「うーん……もしかして、他の神の干渉を受けたのかもしれないね」
「他の神? それって、そいつも駄女神ってことか?」
「駄神かもしれないけどね。まあ、神なんてそんなものだと思っておいてよ。僕たちみたいな下々の事なんて駒の一つとしか見ていないような、そんな存在なのさ」
リーレインさん、辛辣だなぁ。
それにしても、エルフ族に伝わっている内容と言っていたが、その内容を見聞きしただけでここまでの反感を持つだろうか。
もしかすると、エルフ族の生き残りとして長い間生きてきて、神と接する機会があったのかもしれない。
そして、あの駄女神と会話でもしたのかも。
「リーレインさんは駄女神と面識が?」
「……思い出したくもないけどね」
あ、やっぱり。俺もできれば思い出したくないし、やっぱりあの時の駄女神はリューリクラインだったようだ。
「というわけで、神なんてものはどいつもこいつもどうしようもない奴らなんだよ。関わっても面倒事が増えるだけだし、関わらないに越した事はないのさ」
「……肝に銘じておきます」
「うん、そうしてくれ。……さて! 話を戻すけど、神獣君を探さないといけないんだよね?」
おっと、一番大事な事を忘れていたよ。
だが、ツヴァイルと駄女神が繋がれるなら、関わりを断つ事は難しいのではと思えてならない。
……まあ、こちらから干渉しなければ別に構わないかな。
「スー君の索敵スキルの範囲にはいないんだよね?」
「あぁ。結構広範囲で調べられる自信はあるんだがな」
「勇者だからね、当然だよ。だけど、その範囲で見つけられないとなると……魔界に行った可能性が高いかな」
「そうなんですか?」
「うん。僕たちが今いる場所は人界だよね。そこからの索敵スキルだと、境を区切りに察知が使えなくなってしまうんだよ」
「……知らなかった」
「まあ、人界と魔界を行き来する人なんて、そうそういないからね」
それを知っているリーレインさんって、マジで何者なんだろう。
「というわけで、魔界に行ってみようか!」
「「「……え?」」」
いや、そんな軽いノリで魔界に足を踏み入れちゃっていいのか?
「あの、リーレインさん。女神というのは、どういった存在なんですか?」
「女神かー。人にもよるかなー」
「それじゃあ、リーレインさんから見た女神というのは?」
「スー君が言う通り、駄女神だね!」
……あ、やっぱりそうなんだ。
「僕たちエルフ族に伝わっている内容では、神という存在は各世界に一柱ずつ存在しているらしい」
「各世界だって?」
「そう。ラクスラインが人族の王都と呼ばれているのは知っているかい?」
「あぁ。駄女神がそんな事を言っていたよ」
「そのラクスラインってのは、王都の名前ではなくて本来はこの世界を言い表す言葉だったんだよ」
この世界を言い表す言葉が、ラクスライン?
だが、それは王都の名前であり、そもそもこの世界というのはどういう事だろうか?
「……ふふふ、困惑しているね」
「そりゃそうですよ。いきなり世界がどうのこうの言われても、実感が湧かないかな」
「それもそうか。まあ、そんな感じで世界というのは僕たちが存在しているこの場所以外にも、様々な世界が存在しているという事だね」
「……ルリエ、理解できる?」
「……いいえ、私もさっぱりだわ」
リリルとルリエが首を傾げているが、俺だって同じ状況である。
様々な世界が存在しているって、どこに? って感じなんだよな。
「そして、各世界を管理しているのが神ってこと。そして、ここラクスラインを管理しているのが――女神リューリクライン」
「リューリクライン……そいつが、俺を勇者に仕立て上げたって事ですか」
「そういう事。まあ、何があったのかは分からないけどね」
普通とは明らかに違う状況に、俺は駄女神との会話を思い返していた。
「……あ。そういえば、俺が勇者になったのは、神のせいだけど駄女神のせいではない、みたいな事を言っていたっけ」
「うーん……もしかして、他の神の干渉を受けたのかもしれないね」
「他の神? それって、そいつも駄女神ってことか?」
「駄神かもしれないけどね。まあ、神なんてそんなものだと思っておいてよ。僕たちみたいな下々の事なんて駒の一つとしか見ていないような、そんな存在なのさ」
リーレインさん、辛辣だなぁ。
それにしても、エルフ族に伝わっている内容と言っていたが、その内容を見聞きしただけでここまでの反感を持つだろうか。
もしかすると、エルフ族の生き残りとして長い間生きてきて、神と接する機会があったのかもしれない。
そして、あの駄女神と会話でもしたのかも。
「リーレインさんは駄女神と面識が?」
「……思い出したくもないけどね」
あ、やっぱり。俺もできれば思い出したくないし、やっぱりあの時の駄女神はリューリクラインだったようだ。
「というわけで、神なんてものはどいつもこいつもどうしようもない奴らなんだよ。関わっても面倒事が増えるだけだし、関わらないに越した事はないのさ」
「……肝に銘じておきます」
「うん、そうしてくれ。……さて! 話を戻すけど、神獣君を探さないといけないんだよね?」
おっと、一番大事な事を忘れていたよ。
だが、ツヴァイルと駄女神が繋がれるなら、関わりを断つ事は難しいのではと思えてならない。
……まあ、こちらから干渉しなければ別に構わないかな。
「スー君の索敵スキルの範囲にはいないんだよね?」
「あぁ。結構広範囲で調べられる自信はあるんだがな」
「勇者だからね、当然だよ。だけど、その範囲で見つけられないとなると……魔界に行った可能性が高いかな」
「そうなんですか?」
「うん。僕たちが今いる場所は人界だよね。そこからの索敵スキルだと、境を区切りに察知が使えなくなってしまうんだよ」
「……知らなかった」
「まあ、人界と魔界を行き来する人なんて、そうそういないからね」
それを知っているリーレインさんって、マジで何者なんだろう。
「というわけで、魔界に行ってみようか!」
「「「……え?」」」
いや、そんな軽いノリで魔界に足を踏み入れちゃっていいのか?
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