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第1章:異世界転生
隠蔽スキル
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隠蔽スキルの効果はステータスの数値や文字を任意のものに書き換えたり、スキルを見えないように消すことができるようだ。
ステータスの数値は魅力以外は普通か、それ以下のようなので魅力だけを目立たない数値に書き換える。
次に職業の欄を賢者から探索者に。
この探索者なのだが、リリアーナからこの職業が俺に合っていると言われてそのままそれにしている。
「探索者のメイン武装がナイフなのよ。シーフとかもあるけど、シーフは職業柄早さのステータスが高いんだけど、それが平均以下だからシーフに偽装するのは難しいの」
「だから探索者か。まあ、冒険者はいってみたら探索者みたいなものだし、俺に合ってるかもな」
未開の地に行って誰も見たことないものを発見するとか、自らで新しいものを作り出したり、探索者とはなんとも魅力的な職業だろうか。
「でも、探索者は器用貧乏って言われているから不遇職でもあるんだけどね」
「き、器用貧乏って……ん? それって、なんでもできるってことか?」
「なんでもできるけど、一番にはなれない。有名なパーティにはその道の超一流しかいないから、一番じゃない人間は必要ないのよ」
まあ、命のやり取りが日常的なグランザリウスや、そこの一線級で活躍しているパーティならそうかもしれない。
しかし、それは一線級の場合だ。
「うーん、それでも小さなパーティだったら一人くらい器用貧乏がいた方が助かると思うんだけどな」
「そうかしら?」
「そうだよ。主にサポートに回るかもしれませんけど、前衛や後衛の抜けた穴を埋めたり、状況を見て自由に動くこともできます。それに、戦闘以外でも野営の時には設営や料理だって必要でしょ?」
「ま、まあ、パーティに裏方専門がいることの方が少ないけど……」
「俺だったら木材加工スキルで家具を作れるから普通よりも休める野営ができますし、料理スキルもあるから外でも満足いく食事ができます」
「……確かに、外で満足いく料理が食べられたら最高だな」
「そうでしょう! そして、最大の利点は空間収納スキル! 荷物持ちとしても重宝してくれるでしょう!」
ふっふっふー! 探索者、恐るべしである!
……あ、あれ? 何故だかリリアーナの視線が痛い人間を見るものに変わったような?
「あのね、アマカワ」
「……はい」
「それは探索者だからではなくて、アマカワだからできることなの。探索者が木材加工スキルや料理スキルを持っているわけじゃないし、何より空間収納スキルなんて絶対に持ってないんだからね!」
「……そ、そうでした、すみませんでした」
的確な指摘を受けた俺は、粛々と目立ってしまうスキル名を消していくのだった。
※※※※
スキル名の偽装が完了した俺のスキルはだいぶ少なくなっていた。
「残したのは、野営に鑑定に狩人、それとナイフ術ですか」
「等級が上がるごとに少しずつスキルを増やしていきましょう」
「それも必要なことなんですか?」
「えぇ。等級が上がると収入が増える。そして必要なスキル書を購入してスキル書を購入する冒険者が多いのよ」
「上の等級ならスキルが増えたり多くても目立たないってことですね」
そういうことなら問題はなさそうだけど、重力制御と空間収納に関しては絶対に見せてはいけないようだ。
「特に空間収納は王族が絡んできそうなスキルだしね」
「うげー、そんなの絶対に嫌だよ。自由がなくなりそうだし」
「そういうことよ。師匠はそういうところも理解がある人だからアマカワのスキルについては絶対に言わないと思うけど、アマカワも気をつけてね」
リリアーナからの指摘がなければギルドのカウンターで口にして、どこかのパーティで荷物持ちとして暮らしていた……かもしれない。
「でも、空間魔法ってのもあるわけだし、空間収納ってそんなに貴重なのか?」
「貴重よ。空間魔法は膨大な魔力を使うし、その本人にしか取り出せない。本人にしか取り出せないのは空間収納スキルも一緒だけど、魔力を使わないから魔力不足で取り出せなくなることもないのよ」
「魔力不足で取り出せないって、どんなけ魔力を使うんですか」
「一回使用するだけで50の魔力を消費するわ」
「……俺だったら入れるだけで使えなくなるじゃないか!」
そういうことなら相当貴重なんだな、空間収納スキル。
「アマカワの場合はそれ以外でもこれから色々なスキルを習得することができるわけだしね」
「……気をつけます」
リリアーナから貴重な金言をいただいたところで、俺は初めての魔獣狩りへと向かったのだった。……魔族は狩ったことがあるけどね。
ステータスの数値は魅力以外は普通か、それ以下のようなので魅力だけを目立たない数値に書き換える。
次に職業の欄を賢者から探索者に。
この探索者なのだが、リリアーナからこの職業が俺に合っていると言われてそのままそれにしている。
「探索者のメイン武装がナイフなのよ。シーフとかもあるけど、シーフは職業柄早さのステータスが高いんだけど、それが平均以下だからシーフに偽装するのは難しいの」
「だから探索者か。まあ、冒険者はいってみたら探索者みたいなものだし、俺に合ってるかもな」
未開の地に行って誰も見たことないものを発見するとか、自らで新しいものを作り出したり、探索者とはなんとも魅力的な職業だろうか。
「でも、探索者は器用貧乏って言われているから不遇職でもあるんだけどね」
「き、器用貧乏って……ん? それって、なんでもできるってことか?」
「なんでもできるけど、一番にはなれない。有名なパーティにはその道の超一流しかいないから、一番じゃない人間は必要ないのよ」
まあ、命のやり取りが日常的なグランザリウスや、そこの一線級で活躍しているパーティならそうかもしれない。
しかし、それは一線級の場合だ。
「うーん、それでも小さなパーティだったら一人くらい器用貧乏がいた方が助かると思うんだけどな」
「そうかしら?」
「そうだよ。主にサポートに回るかもしれませんけど、前衛や後衛の抜けた穴を埋めたり、状況を見て自由に動くこともできます。それに、戦闘以外でも野営の時には設営や料理だって必要でしょ?」
「ま、まあ、パーティに裏方専門がいることの方が少ないけど……」
「俺だったら木材加工スキルで家具を作れるから普通よりも休める野営ができますし、料理スキルもあるから外でも満足いく食事ができます」
「……確かに、外で満足いく料理が食べられたら最高だな」
「そうでしょう! そして、最大の利点は空間収納スキル! 荷物持ちとしても重宝してくれるでしょう!」
ふっふっふー! 探索者、恐るべしである!
……あ、あれ? 何故だかリリアーナの視線が痛い人間を見るものに変わったような?
「あのね、アマカワ」
「……はい」
「それは探索者だからではなくて、アマカワだからできることなの。探索者が木材加工スキルや料理スキルを持っているわけじゃないし、何より空間収納スキルなんて絶対に持ってないんだからね!」
「……そ、そうでした、すみませんでした」
的確な指摘を受けた俺は、粛々と目立ってしまうスキル名を消していくのだった。
※※※※
スキル名の偽装が完了した俺のスキルはだいぶ少なくなっていた。
「残したのは、野営に鑑定に狩人、それとナイフ術ですか」
「等級が上がるごとに少しずつスキルを増やしていきましょう」
「それも必要なことなんですか?」
「えぇ。等級が上がると収入が増える。そして必要なスキル書を購入してスキル書を購入する冒険者が多いのよ」
「上の等級ならスキルが増えたり多くても目立たないってことですね」
そういうことなら問題はなさそうだけど、重力制御と空間収納に関しては絶対に見せてはいけないようだ。
「特に空間収納は王族が絡んできそうなスキルだしね」
「うげー、そんなの絶対に嫌だよ。自由がなくなりそうだし」
「そういうことよ。師匠はそういうところも理解がある人だからアマカワのスキルについては絶対に言わないと思うけど、アマカワも気をつけてね」
リリアーナからの指摘がなければギルドのカウンターで口にして、どこかのパーティで荷物持ちとして暮らしていた……かもしれない。
「でも、空間魔法ってのもあるわけだし、空間収納ってそんなに貴重なのか?」
「貴重よ。空間魔法は膨大な魔力を使うし、その本人にしか取り出せない。本人にしか取り出せないのは空間収納スキルも一緒だけど、魔力を使わないから魔力不足で取り出せなくなることもないのよ」
「魔力不足で取り出せないって、どんなけ魔力を使うんですか」
「一回使用するだけで50の魔力を消費するわ」
「……俺だったら入れるだけで使えなくなるじゃないか!」
そういうことなら相当貴重なんだな、空間収納スキル。
「アマカワの場合はそれ以外でもこれから色々なスキルを習得することができるわけだしね」
「……気をつけます」
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