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38話
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(個の武力でヴォルグたちに対抗するのは、ウルフの役目だ。お前は違う。お前は俺の軍団そのものを「兵器」に変える頭脳であり、心臓だ!)
俺は迷いを捨て、[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダーに想いを託した。
(進化だ! [R] ヒーロー・ゴブリン・ジェネラル!!)
DP 4850 → 2350
2500ものDPが奔流となってコマンダーに注ぎ込まれる。
1階の大広間[N]闘技場への回廊が、かつてないほどの威厳ある白銀と深紅の光に染め上げられた。
「グオォォォォォォォォッ!!!」
咆哮。だがそれは獣のそれではない。数千の兵を震え上がらせ、同時に奮い立たせるような腹の底に響く「号令」だ。
光の中でコマンダーの肉体が再構築されていく。身長はさらに伸び、2メートルを優に超えた。
ゴブリン特有の猫背は完全に消え、筋骨隆々でありながら無駄のない将軍としての厚みのある体躯へと変化する。
深緑だった肌は鋼のような光沢を帯びた蒼銀色へ。
「……」
光が収まった時、そこに立っていたのは武人だった。
自然発生した深紅のマントを翻し、手にした武器、[指揮官の魔鋼剣]は装飾的な[将軍の魔剣]へと進化している。
「グルァ(力が満ちた)」
その声の響きだけで、周囲に控えていた[N]ホブゴブリンや[N]オークたちが畏怖と歓喜に震えて平伏した。
(これが……[R]ジェネラル!)
俺は震える意識で新たな英雄のステータスを確認する。
♢ ♢ ♢
名前: ヒーロー・ゴブリン・ジェネラル
レアリティ: [R] レア (ヒーロー指定・進化種)
種別: 大軍指揮・戦闘用魔物(ヒーロー)
Lv: 20 HP: 550/550 | MP: 300/300
STR (筋力): 38
VIT (体力): 45
AGI (敏捷): 25
INT (知力): 55
装備:
[N] 将軍の魔剣 (指揮官の魔鋼剣から進化)
特技:
[将軍の魔剣 (Lv.1)]: 剣技が[達人]の域に達する。振るうだけで衝撃波を伴う斬撃を放つ。
[軍団指揮 (Lv.1)]: [大指揮]の上位スキル。[R]ランク以下の全種族の魔物を統率可能。配下の連携力とステータスを常時底上げする。
[戦陣の号令 (Lv.1)]: MPを消費し、配下全部隊に強力なバフ(攻撃力・防御力上昇)を付与する。効果範囲は戦場全域に及ぶ。
[戦術展開 (Lv.1)]: 複数の部隊を脳内で同時に操作し、複雑な挟撃や包囲網を瞬時に構築させる。
特殊能力:
[視点共有]: (ヒーロー専用)
[英雄のカリスマ]: (ヒーロー専用)存在するだけで、味方の[恐怖]状態を無効化し、士気を最大に保つ。
[鉄壁の布陣]: (パッシブ)自身が率いる部隊の防御力が、部隊の人数に応じて上昇する。
進化先:
[SR] ゴブリン・エンペラー:
進化タイプ: 指揮・統率特化
概要:ゴブリンの皇帝。皇帝の威厳と指揮で配下の能力を引き上げる。数千体の魔物を指揮し、国すら滅ぼす危険な存在。
[SR] ゴブリン・ウォーゴッド: 武と指揮の極致。ゴブリンの英雄として数多の人間を屠ってきた強力な戦士。
♢ ♢ ♢
(VIT 45、INT 55……!)
STRやAGIといった「個の暴力」こそ[R]ウルフ(STR 42 / AGI 30)に譲るが、耐久力と知力は圧倒的だ。
何よりHP 550というタフネスは、ヴォルグの一撃にも耐えうるかもしれない。 そして[軍団指揮]と[戦陣の号令]。
これこそが俺が求めていた「軍団を最強にする力」だ!
「グルル!(全軍、整列せよ!)」
ジェネラルが静かに剣を掲げただけで1階にいた数十体の魔物たちが一つの生き物のように瞬時に整列した。
言葉などいらない。彼の意思が、軍団全体に神経のように行き渡っているのだ。
──だが、まだ終わらない!
(この勢いで次だ!)
俺の視線はジェネラルの進化に歓喜し、のっしのっしと歩み寄って祝福している一体の[N]オークに向けられた。
「キノコ」を発見した功労者であり、探索部隊の頼れる壁役として体を張り続けてきた古株のオークだ。 彼もまた連戦を経てレベルが十分に上がっている。
(お前も強くなれ!ジェネラルを支え、敵を粉砕する巨塔となるんだ!)
俺は【魔物管理メニュー】から[N]オーク (Lv.15) を選択した。
脳裏に浮かび上がる進化先は二つ。 どちらも[R]ランクに相応しい圧倒的なパワーを感じさせる。
♢ ♢ ♢
【[N]オーク (Lv.15) の進化先】
[R] オーク・ロード
進化タイプ: 指揮官・重戦士
コスト: 2000 DP
概要: [N]オークの正統上位種。知性が向上し、限定的ながら[リーダーシップ](オーク・ゴブリン系)を習得する。
特徴: [ヘイトクライ]で敵の注意を一手に引き受け、[シールドマスタリー]で鉄壁の守りを固める部隊の守護神。
[R] オーク・デストロイヤー
進化タイプ: 火力特化・狂戦士
コスト: 2000 DP
概要: 知性を捨て、破壊本能と肉体強度のみを極限まで高めた殺戮マシーン。
特徴: [バーサーク](常時発動)により痛覚を無視して暴れまわる。武器が[大ナタ]から、すべてを叩き壊す[グレートアックス]に変化し、[粉砕]スキルで敵の装備ごと叩き潰す。
♢ ♢ ♢
(コストは2000 DP……! 今の残高は2350。ギリギリ足りる!)
指揮能力を持ち部隊の盾となるロードか。圧倒的な破壊力で敵を蹂躙するデストロイヤーか。
(……指揮官はジェネラル一人で十分だ。オーク、お前に求めるのは小細工なしの圧倒的な「暴力」だ! 敵陣を粉砕し、全てを薙ぎ払う破壊の化身となれ!)
俺は迷わず[R]オーク・デストロイヤーを選択し実行を念じた。
DP 2350 → 350
2000ものDPが古株の[N]オークへと奔流となって注ぎ込まれる。
1階の大広間[N]闘技場の回廊。その中心でオークの巨体が赤黒い血の霧のようなオーラに包まれた。
「ブ、ブゴオオオオオオオオオオオッ!!??」
それは進化の歓喜ではない。魂の奥底から湧き上がる抑えきれない破壊衝動の咆哮だった。
バキバキと音を立てて骨格が肥大化し、筋肉が異常なまでに膨れ上がる。土気色だった肌は返り血を浴びたかのような赤銅色へと変色し、血管が怒張して全身に浮き出る。
愛用していた錆びた[大ナタ]は光の中で砕け散り、より巨大でより凶悪な質量を持つ[グレートアックス]へと再構築された。
光が弾け飛ぶ。
そこに立っていたのは、もはや豚などと揶揄できる存在ではなかった。
全身から湯気を立ち上らせ、両目は白目を剥き口からは涎を垂らしながら荒い息を吐く殺戮のために生まれた巨人。
「■■■■■■■ッ!!!」
言葉にならない絶叫と共にデストロイヤーが床を叩き割るように足を踏み鳴らす。
圧倒的な圧力に周囲の[UC]ランクの魔物たちが恐怖で震え上がった。
(これが……[R]オーク・デストロイヤー!)
俺は戦慄しながら破壊の化身のステータスを確認する。
♢ ♢ ♢
名前: オーク・デストロイヤー
レアリティ: [R] レア (進化種)
種別: 火力特化・狂戦士
Lv: 15 HP: 750/750 | MP: 0/0
STR (筋力): 65
VIT (体力): 50
AGI (敏捷): 18
INT (知力): 1
装備:
[N] 殺戮のグレートアックス (大ナタから進化)
特技:
[常時バーサーク (Lv.MAX)]: (パッシブ)常に狂化状態。痛覚を遮断し、STRとVITを極限まで高める代わりに、思考能力と防御行動を喪失する。
[粉砕 (Lv.1)]: 武器攻撃時、対象の装備品(盾や鎧)の耐久度を無視してダメージを与える。
[猪突猛進 (Lv.1)]: 直線上の敵を吹き飛ばしながら突撃する。停止するには壁に激突するか、敵を全滅させる必要がある。
[暴虐の咆哮 (Lv.1)]: 咆哮で周囲の敵を[恐怖]状態にし、自身よりSTRの低い敵を[スタン]させる。
進化先:
[SR] オーク・タイラント: 暴君。理性をわずかに取り戻し、[バーサーク]を制御可能になる。[覇気]を纏い、単独で城塞を落とすほどの力を得る。
[SR] ギガント・オーク: 巨神の血が覚醒。体長が数倍になり、地形を変えるほどの質量攻撃を行う。
♢ ♢ ♢
(STR 65……! HP 750!)
知力(INT)は1になりMPも0。魔法も小細工も一切通じない純粋なる物理の塊だ。
魔族ヴォルグ(STR 85)にはまだ及ばないが、それでもこの一撃が入ればタダでは済まないだろう。
[粉砕]スキルがあれば、どんな重装甲の騎士でも盾ごと叩き潰せるはずだ。
「■■■ッ!」
デストロイヤーが目の前にいた[N]ゴーレム(味方)を敵と誤認したのか、グレートアックスを振り上げかけた。
(おい、やめろ!)
俺が止めるよりも早く深紅のマントを翻した影が動いた。
「グルァッ!(鎮まれ、愚か者!)」
[R]ヒーロー・ゴブリン・ジェネラルだ。彼は一歩も引かず、暴走しかけたデストロイヤーの前に立ちはだかり[将軍の魔剣]の峰をデストロイヤーの鼻先に突きつけた。
同時に[軍団指揮]スキルによる強烈な統制波が放たれる。
「……ブゴッ……」
デストロイヤーの白濁した目に一瞬だけ理性の光……いや、絶対的な上位者への「服従」の色が宿った。
彼はゆっくりと斧を下ろし、ジェネラルに対して蹲った。
(すげぇ……!)
知性のない狂戦士さえも制御下に置く。これぞジェネラルの[軍団指揮]の真価か。
これで最強の「盾」となるジェネラルと最強の「矛」となるデストロイヤー、そして最強の「遊撃手」であるウルフが揃った。
(DPは残り350……カツカツだな)
だが戦力は飛躍的に向上した。
[R]ランクが三体。しかも役割分担は完璧だ。 これなら[R]アント・ジェネラルの軍勢とも人間の討伐隊とも戦えるかもしれない……!
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況] 拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 6階建て DP: 350
訪問者: 1名(リナ)
召喚中
総司令官: [R]ヒーロー・ゴブリン・ジェネラル (Lv.20)
狩猟部隊長: [R]ヒーロー・エンシェント・ダイアウルフ (Lv.15)
突撃隊長: [R]オーク・デストロイヤー (Lv.15) New!
偵察部隊長: [N]ヴァンパイアバット (Lv.8)
防衛部隊長: [N]スケルトン・ガーディアン (Lv.13)
(他、[N][UC][C]ランク多数)
侵入者: なし
その他: オークが[R]デストロイヤーに進化。DP残高低下。
♢ ♢ ♢
俺は迷いを捨て、[N]ヒーロー・ゴブリン・コマンダーに想いを託した。
(進化だ! [R] ヒーロー・ゴブリン・ジェネラル!!)
DP 4850 → 2350
2500ものDPが奔流となってコマンダーに注ぎ込まれる。
1階の大広間[N]闘技場への回廊が、かつてないほどの威厳ある白銀と深紅の光に染め上げられた。
「グオォォォォォォォォッ!!!」
咆哮。だがそれは獣のそれではない。数千の兵を震え上がらせ、同時に奮い立たせるような腹の底に響く「号令」だ。
光の中でコマンダーの肉体が再構築されていく。身長はさらに伸び、2メートルを優に超えた。
ゴブリン特有の猫背は完全に消え、筋骨隆々でありながら無駄のない将軍としての厚みのある体躯へと変化する。
深緑だった肌は鋼のような光沢を帯びた蒼銀色へ。
「……」
光が収まった時、そこに立っていたのは武人だった。
自然発生した深紅のマントを翻し、手にした武器、[指揮官の魔鋼剣]は装飾的な[将軍の魔剣]へと進化している。
「グルァ(力が満ちた)」
その声の響きだけで、周囲に控えていた[N]ホブゴブリンや[N]オークたちが畏怖と歓喜に震えて平伏した。
(これが……[R]ジェネラル!)
俺は震える意識で新たな英雄のステータスを確認する。
♢ ♢ ♢
名前: ヒーロー・ゴブリン・ジェネラル
レアリティ: [R] レア (ヒーロー指定・進化種)
種別: 大軍指揮・戦闘用魔物(ヒーロー)
Lv: 20 HP: 550/550 | MP: 300/300
STR (筋力): 38
VIT (体力): 45
AGI (敏捷): 25
INT (知力): 55
装備:
[N] 将軍の魔剣 (指揮官の魔鋼剣から進化)
特技:
[将軍の魔剣 (Lv.1)]: 剣技が[達人]の域に達する。振るうだけで衝撃波を伴う斬撃を放つ。
[軍団指揮 (Lv.1)]: [大指揮]の上位スキル。[R]ランク以下の全種族の魔物を統率可能。配下の連携力とステータスを常時底上げする。
[戦陣の号令 (Lv.1)]: MPを消費し、配下全部隊に強力なバフ(攻撃力・防御力上昇)を付与する。効果範囲は戦場全域に及ぶ。
[戦術展開 (Lv.1)]: 複数の部隊を脳内で同時に操作し、複雑な挟撃や包囲網を瞬時に構築させる。
特殊能力:
[視点共有]: (ヒーロー専用)
[英雄のカリスマ]: (ヒーロー専用)存在するだけで、味方の[恐怖]状態を無効化し、士気を最大に保つ。
[鉄壁の布陣]: (パッシブ)自身が率いる部隊の防御力が、部隊の人数に応じて上昇する。
進化先:
[SR] ゴブリン・エンペラー:
進化タイプ: 指揮・統率特化
概要:ゴブリンの皇帝。皇帝の威厳と指揮で配下の能力を引き上げる。数千体の魔物を指揮し、国すら滅ぼす危険な存在。
[SR] ゴブリン・ウォーゴッド: 武と指揮の極致。ゴブリンの英雄として数多の人間を屠ってきた強力な戦士。
♢ ♢ ♢
(VIT 45、INT 55……!)
STRやAGIといった「個の暴力」こそ[R]ウルフ(STR 42 / AGI 30)に譲るが、耐久力と知力は圧倒的だ。
何よりHP 550というタフネスは、ヴォルグの一撃にも耐えうるかもしれない。 そして[軍団指揮]と[戦陣の号令]。
これこそが俺が求めていた「軍団を最強にする力」だ!
「グルル!(全軍、整列せよ!)」
ジェネラルが静かに剣を掲げただけで1階にいた数十体の魔物たちが一つの生き物のように瞬時に整列した。
言葉などいらない。彼の意思が、軍団全体に神経のように行き渡っているのだ。
──だが、まだ終わらない!
(この勢いで次だ!)
俺の視線はジェネラルの進化に歓喜し、のっしのっしと歩み寄って祝福している一体の[N]オークに向けられた。
「キノコ」を発見した功労者であり、探索部隊の頼れる壁役として体を張り続けてきた古株のオークだ。 彼もまた連戦を経てレベルが十分に上がっている。
(お前も強くなれ!ジェネラルを支え、敵を粉砕する巨塔となるんだ!)
俺は【魔物管理メニュー】から[N]オーク (Lv.15) を選択した。
脳裏に浮かび上がる進化先は二つ。 どちらも[R]ランクに相応しい圧倒的なパワーを感じさせる。
♢ ♢ ♢
【[N]オーク (Lv.15) の進化先】
[R] オーク・ロード
進化タイプ: 指揮官・重戦士
コスト: 2000 DP
概要: [N]オークの正統上位種。知性が向上し、限定的ながら[リーダーシップ](オーク・ゴブリン系)を習得する。
特徴: [ヘイトクライ]で敵の注意を一手に引き受け、[シールドマスタリー]で鉄壁の守りを固める部隊の守護神。
[R] オーク・デストロイヤー
進化タイプ: 火力特化・狂戦士
コスト: 2000 DP
概要: 知性を捨て、破壊本能と肉体強度のみを極限まで高めた殺戮マシーン。
特徴: [バーサーク](常時発動)により痛覚を無視して暴れまわる。武器が[大ナタ]から、すべてを叩き壊す[グレートアックス]に変化し、[粉砕]スキルで敵の装備ごと叩き潰す。
♢ ♢ ♢
(コストは2000 DP……! 今の残高は2350。ギリギリ足りる!)
指揮能力を持ち部隊の盾となるロードか。圧倒的な破壊力で敵を蹂躙するデストロイヤーか。
(……指揮官はジェネラル一人で十分だ。オーク、お前に求めるのは小細工なしの圧倒的な「暴力」だ! 敵陣を粉砕し、全てを薙ぎ払う破壊の化身となれ!)
俺は迷わず[R]オーク・デストロイヤーを選択し実行を念じた。
DP 2350 → 350
2000ものDPが古株の[N]オークへと奔流となって注ぎ込まれる。
1階の大広間[N]闘技場の回廊。その中心でオークの巨体が赤黒い血の霧のようなオーラに包まれた。
「ブ、ブゴオオオオオオオオオオオッ!!??」
それは進化の歓喜ではない。魂の奥底から湧き上がる抑えきれない破壊衝動の咆哮だった。
バキバキと音を立てて骨格が肥大化し、筋肉が異常なまでに膨れ上がる。土気色だった肌は返り血を浴びたかのような赤銅色へと変色し、血管が怒張して全身に浮き出る。
愛用していた錆びた[大ナタ]は光の中で砕け散り、より巨大でより凶悪な質量を持つ[グレートアックス]へと再構築された。
光が弾け飛ぶ。
そこに立っていたのは、もはや豚などと揶揄できる存在ではなかった。
全身から湯気を立ち上らせ、両目は白目を剥き口からは涎を垂らしながら荒い息を吐く殺戮のために生まれた巨人。
「■■■■■■■ッ!!!」
言葉にならない絶叫と共にデストロイヤーが床を叩き割るように足を踏み鳴らす。
圧倒的な圧力に周囲の[UC]ランクの魔物たちが恐怖で震え上がった。
(これが……[R]オーク・デストロイヤー!)
俺は戦慄しながら破壊の化身のステータスを確認する。
♢ ♢ ♢
名前: オーク・デストロイヤー
レアリティ: [R] レア (進化種)
種別: 火力特化・狂戦士
Lv: 15 HP: 750/750 | MP: 0/0
STR (筋力): 65
VIT (体力): 50
AGI (敏捷): 18
INT (知力): 1
装備:
[N] 殺戮のグレートアックス (大ナタから進化)
特技:
[常時バーサーク (Lv.MAX)]: (パッシブ)常に狂化状態。痛覚を遮断し、STRとVITを極限まで高める代わりに、思考能力と防御行動を喪失する。
[粉砕 (Lv.1)]: 武器攻撃時、対象の装備品(盾や鎧)の耐久度を無視してダメージを与える。
[猪突猛進 (Lv.1)]: 直線上の敵を吹き飛ばしながら突撃する。停止するには壁に激突するか、敵を全滅させる必要がある。
[暴虐の咆哮 (Lv.1)]: 咆哮で周囲の敵を[恐怖]状態にし、自身よりSTRの低い敵を[スタン]させる。
進化先:
[SR] オーク・タイラント: 暴君。理性をわずかに取り戻し、[バーサーク]を制御可能になる。[覇気]を纏い、単独で城塞を落とすほどの力を得る。
[SR] ギガント・オーク: 巨神の血が覚醒。体長が数倍になり、地形を変えるほどの質量攻撃を行う。
♢ ♢ ♢
(STR 65……! HP 750!)
知力(INT)は1になりMPも0。魔法も小細工も一切通じない純粋なる物理の塊だ。
魔族ヴォルグ(STR 85)にはまだ及ばないが、それでもこの一撃が入ればタダでは済まないだろう。
[粉砕]スキルがあれば、どんな重装甲の騎士でも盾ごと叩き潰せるはずだ。
「■■■ッ!」
デストロイヤーが目の前にいた[N]ゴーレム(味方)を敵と誤認したのか、グレートアックスを振り上げかけた。
(おい、やめろ!)
俺が止めるよりも早く深紅のマントを翻した影が動いた。
「グルァッ!(鎮まれ、愚か者!)」
[R]ヒーロー・ゴブリン・ジェネラルだ。彼は一歩も引かず、暴走しかけたデストロイヤーの前に立ちはだかり[将軍の魔剣]の峰をデストロイヤーの鼻先に突きつけた。
同時に[軍団指揮]スキルによる強烈な統制波が放たれる。
「……ブゴッ……」
デストロイヤーの白濁した目に一瞬だけ理性の光……いや、絶対的な上位者への「服従」の色が宿った。
彼はゆっくりと斧を下ろし、ジェネラルに対して蹲った。
(すげぇ……!)
知性のない狂戦士さえも制御下に置く。これぞジェネラルの[軍団指揮]の真価か。
これで最強の「盾」となるジェネラルと最強の「矛」となるデストロイヤー、そして最強の「遊撃手」であるウルフが揃った。
(DPは残り350……カツカツだな)
だが戦力は飛躍的に向上した。
[R]ランクが三体。しかも役割分担は完璧だ。 これなら[R]アント・ジェネラルの軍勢とも人間の討伐隊とも戦えるかもしれない……!
♢ ♢ ♢
[現在の拠点状況] 拠点名: (未設定・円形の塔)
階層: 6階建て DP: 350
訪問者: 1名(リナ)
召喚中
総司令官: [R]ヒーロー・ゴブリン・ジェネラル (Lv.20)
狩猟部隊長: [R]ヒーロー・エンシェント・ダイアウルフ (Lv.15)
突撃隊長: [R]オーク・デストロイヤー (Lv.15) New!
偵察部隊長: [N]ヴァンパイアバット (Lv.8)
防衛部隊長: [N]スケルトン・ガーディアン (Lv.13)
(他、[N][UC][C]ランク多数)
侵入者: なし
その他: オークが[R]デストロイヤーに進化。DP残高低下。
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潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
《作者からのお知らせ!》
※2025/11月中旬、 辺境領主の3巻が刊行となります。
今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。
【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん!
※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。
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