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56話
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広場は水を打ったように静まり返り、聞こえるのは生き残った冒険者たちの荒い呼吸と歯の根が合わない震える音だけだった。
「み、水……水をくれ……」
「おい……大丈夫か?」
ガインが素早く駆け寄り革袋の水を飲ませる。
一息ついた男は、ガタガタと震えながら虚ろな目で語り始めた。
「化け物だ……あれは、ただの森じゃない……」
「……狼か? それともゴブリンか?」
ガインの探るような問いに男は首を激しく振った。
「狼なんてレベルじゃねえ……!銀色の疾風だ!目にも止まらねえ速さで一撃で吹き飛ばされた! 俺たちは……俺たちは狩りに行ったんじゃねえ餌になりに行ったんだ!」
周囲の冒険者たちがざわめく。
「それに……ゴブリンもだ! あいつら、軍隊みたいに動きやがる! 罠に嵌められ、逃げた先でゴブリンジェネラルが待ち構えていた!」
「ゴブリンジェネラル……だと!?」
その言葉に冒険者たちの顔から血の気が引いた。 ゴブリンジェネラルといえば大規模なゴブリンの群れを統率する存在。
エルゾから買ったインチキ商品を見つめ、冷や汗を流す者もいる。 今までの楽勝の空気は霧散し、重苦しい恐怖が広場を支配した。
だが──男が最後に吐き出した言葉が空気を一変させた。
「逃げて……逃げて、森を抜けた先に……あったんだ。見たこともねえ巨大な塔が!」
「塔?」
誰かが呟いた。
「ああ……ジンが言ってたよりも遥かに高い、天を突くような巨塔だ。入り口には骸骨の騎士が守っていた……。あそこは……きっと手つかずだ」
その瞬間。
冒険者たちの目に宿っていた「恐怖」の色が、別の熱を帯びた色へと変貌した。
未踏の地。強力な門番。そして謎の巨塔。
それは冒険者にとって「死」のリスクであると同時に──「莫大な財宝」の約束でもあったからだ。
「塔……ダンジョンか!」
「手つかずの遺跡……ってことは、お宝が眠ってるってことじゃねえか!」
恐怖で凍りついていた広場の空気が一瞬にしてドス黒い欲望の熱気へと塗り替わった。
生き残りの悲痛な証言を聞き、大半の有象無象たちは恐怖に顔を歪ませていたが──群衆の中に混じっていた数人の手練れは違った。
彼らは歴戦の冒険者特有の血に飢えたような不敵な笑みを浮かべ、涼しげに腕を組んで情報を吟味していた。
死地こそが宝の山であることを知っている連中だ。
そんな異様な熱気の中で、誰よりも早く最悪の事態を察知した者たちがいた。
エルゾとニルシャだ。
二人の背筋には、冷たい戦慄が走っていた。
「お、おい。なんか予想以上にやばい場所みたいだな? ただの雑魚ダンジョンじゃねぇぞ……」
「うん……入り口にすら辿り着けずに全滅って、ちょっとヤバヤバって感じ……?」
二人は阿吽の呼吸で頷き合った。安全圏から高みの見物を決め込むつもりだったが、どうやら認識が甘かったらしい。
もし、魔物たちが逃げる冒険者を追ってこの村まで入り込んで来たら……?
この村の防衛力など紙切れ同然だ。ひとたまりもない。
二人は戦闘力こそ皆無だが、小悪党特有の危機察知能力だけは異常に発達していたのだ。
「さぁて、店じまい店じまい! 長居は無用だぁ」
「はーい、閉店でーす! 在庫全部売り切れでーす! 買えなかった人はざんねーん!」
二人はそそくさと露店を畳み始める。 どのみちゴミ同然の商品を売りさばいた後は、苦情が来る前にドロンする予定だった。
それが少し早まっただけだ。
金貨の詰まった袋を懐に入れ、二人が慌ただしく荷物をまとめていると──。
「おい、そこの二人……待て」
背後から投げかけられた低く鋭い声に、二人の身体がビクリと跳ねた。
(げっ……!? バレた!?)
(いや、まだ早すぎる。「聖水」がただの水だと気づくには時間がかかるはず……!)
二人は顔を見合わせ、恐る恐る声の方へと振り返る。
そこに立っていたのはギラついた鋭い目つきをした瘦せぎすの剣士だった。
ただ立っているだけなのに、触れれば切れそうなほどの剣吞な空気を纏っている。
「テメェら……悪名高い『蜃気楼兄妹』だろ?薄汚い詐欺師のな。他の有象無象は騙せても、俺の目は誤魔化せねぇ……」
男の姿を見た瞬間、エルゾの脳内で警鐘が鳴り響いた。
エルゾは小悪党だが、それ故に「絶対にカモにしてはいけない相手」のリストだけは完璧に頭に入れている。
そして目の前の男は、そのリストの筆頭格だった。
(──ッ! ニルシャ! まずいぞ、こいつ『疾風剣のファラーゾ』だ!)
(はぁ!? 誰それ!?)
(Cランク上位……いや、実質Bランク下位に片足突っ込んでるヤバい奴だ! 迂闊なことを言うなよ、殺されるぞ!)
Cランク上位。それは常人からすれば雲の上の存在、猛者の領域に片足を踏み入れた怪物だ。
二人の表情が、一瞬にして卑屈な愛想笑いへと切り替わった。
「へ、へぇぇ!? 誰ですかぁそれは!? アッシらはただのしがない商人兼冒険者でして!」
エルゾが揉み手をしながら腰を低くする。ニルシャも即座に合わせる。
「そ、そうそう! そんな『なんたら兄妹』とかいう詐欺グループのことは、これっぽっちも知りませーん! 人違いじゃないですかねー?」
ヒュンッ──!
刹那。 疾風のような剣閃が迸った。
バララララッ……。
二人の傍らに積まれていた木箱と、その中の「商品(詐欺グッズ)」が音もなく一瞬にして細切れになり崩れ落ちた。
「「ぴぎゃあぁぁぁぁッ!?!?」」
剣を抜いた動作すら見えなかった。
理解を超えた神速の斬撃に、二人は情けない奇声を上げて抱き合った。
瘦せぎすの男──ファラーゾは獲物を狙う蛇のような瞳で二人を射抜いた。
「テメェらがどんな詐欺を働こうが、俺の知ったことじゃねぇ。だがな……」
ファラーゾの視線が、エルゾが大事そうに隠している荷物へと滑る。
「この村にゃあ、まともなポーションや物資を売ってる店すらねぇ。だがテメェらみたいな慎重な詐欺師は、必ず『自分用』のポーションを隠し持ってる……そうだろ?」
「ひっ……!」
エルゾが息を呑む。同時に冷たい金属の感触が首筋に走った。
ファラーゾの剣の切っ先が、いつの間にかエルゾの喉元に突きつけられていたのだ。
「う、うわぁっ!? に、ニルシャ! お前が相手しろ!」
「なっ、何言ってんのさ兄貴! 兄貴こそ男でしょ!?こいつは殺していいから私だけは見逃してくださーい!」
「テメェ!兄を盾にするつもりか!?なんて卑怯な野郎なんだ!」
エルゾはとっさに妹を前に突き出して盾にしようとするが、ニルシャも負けじと兄の背中に隠れて押し返そうとする。
命の危機を前に、兄妹愛など欠片もない醜い押し付け合いが始まった。
「……」
ファラーゾは眉一つ動かさず表情筋が死滅したかのような冷徹な顔で、兄妹の醜い押し付け合いを見下ろしていた。
冷たい視線に射すくめられ、先に心が折れたのはエルゾだった。
「ポ、ポーション! ポーションが欲しいんですよね!? 売ります! 特価で……あ、いや! 差し上げます! 無料でいいですぅ!」
エルゾは震える手で隠し持っていた鞄を開け、自分たちが逃走用に確保していたポーションや万能薬を差し出した。
ファラーゾは中身をチラリと確認し、鼻を鳴らす。
「フン……。まともな品じゃねぇか。無料とは助かるな」
剣を納めたファラーゾだったが、そこで妙な間を置いた。
彼は顎に手を当てわざとらしく呟く。
「だが……困ったな。物資が増えたのはいいが、俺には『荷物持ち』がいねぇ」
「「……へ?」」
その言葉の意味を理解した瞬間、二人の顔から再び血の気が引いた。
顔を見合わせる二人。額から冷や汗が滝のように流れ落ちる。
──荷物持ち。
それはつまり、地獄のような森へ同行しろということだ。
「で、でもぉ……なんかさっきの話だとヤバイ森みたいですしぃ……?」
「そうそう! 私らみたいな非力な雑魚がいたら邪魔っていうか……足手まといになっちゃいますよぉ?」
必死に愛想笑いを浮かべて辞退しようとする二人に、ファラーゾは口の端を吊り上げて残忍に告げた。
「そうか。足手まといか。なら仕方ねぇな」
ファラーゾは広場にひしめく、殺気立った冒険者たちの群れを一瞥し──大声を出そうと息を吸い込んだ。
「なら、今ここで『テメェらが噂の詐欺師・蜃気楼兄妹だ』ってバラしてやるしかねぇなぁ。騙されたと知った連中がテメェらをどうするかは……想像に容易いがな」
「ッ──!?」
その瞬間、二人の顔面が蒼白を通り越して土気色になった。
周囲にはインチキ商品を掴まされた武装集団がうじゃうじゃいる。
バレれば……よくて半殺し。悪ければ……集団リンチによる撲殺だ。
前門の魔物、後門の暴徒。
逃げ場など、最初からなかったのだ……。
「ひっ、ひぃぃ……」
「そ、そんなぁ……」
エルゾとニルシャは涙を流しながら、首を縦に振ることしかできなかった。
「み、水……水をくれ……」
「おい……大丈夫か?」
ガインが素早く駆け寄り革袋の水を飲ませる。
一息ついた男は、ガタガタと震えながら虚ろな目で語り始めた。
「化け物だ……あれは、ただの森じゃない……」
「……狼か? それともゴブリンか?」
ガインの探るような問いに男は首を激しく振った。
「狼なんてレベルじゃねえ……!銀色の疾風だ!目にも止まらねえ速さで一撃で吹き飛ばされた! 俺たちは……俺たちは狩りに行ったんじゃねえ餌になりに行ったんだ!」
周囲の冒険者たちがざわめく。
「それに……ゴブリンもだ! あいつら、軍隊みたいに動きやがる! 罠に嵌められ、逃げた先でゴブリンジェネラルが待ち構えていた!」
「ゴブリンジェネラル……だと!?」
その言葉に冒険者たちの顔から血の気が引いた。 ゴブリンジェネラルといえば大規模なゴブリンの群れを統率する存在。
エルゾから買ったインチキ商品を見つめ、冷や汗を流す者もいる。 今までの楽勝の空気は霧散し、重苦しい恐怖が広場を支配した。
だが──男が最後に吐き出した言葉が空気を一変させた。
「逃げて……逃げて、森を抜けた先に……あったんだ。見たこともねえ巨大な塔が!」
「塔?」
誰かが呟いた。
「ああ……ジンが言ってたよりも遥かに高い、天を突くような巨塔だ。入り口には骸骨の騎士が守っていた……。あそこは……きっと手つかずだ」
その瞬間。
冒険者たちの目に宿っていた「恐怖」の色が、別の熱を帯びた色へと変貌した。
未踏の地。強力な門番。そして謎の巨塔。
それは冒険者にとって「死」のリスクであると同時に──「莫大な財宝」の約束でもあったからだ。
「塔……ダンジョンか!」
「手つかずの遺跡……ってことは、お宝が眠ってるってことじゃねえか!」
恐怖で凍りついていた広場の空気が一瞬にしてドス黒い欲望の熱気へと塗り替わった。
生き残りの悲痛な証言を聞き、大半の有象無象たちは恐怖に顔を歪ませていたが──群衆の中に混じっていた数人の手練れは違った。
彼らは歴戦の冒険者特有の血に飢えたような不敵な笑みを浮かべ、涼しげに腕を組んで情報を吟味していた。
死地こそが宝の山であることを知っている連中だ。
そんな異様な熱気の中で、誰よりも早く最悪の事態を察知した者たちがいた。
エルゾとニルシャだ。
二人の背筋には、冷たい戦慄が走っていた。
「お、おい。なんか予想以上にやばい場所みたいだな? ただの雑魚ダンジョンじゃねぇぞ……」
「うん……入り口にすら辿り着けずに全滅って、ちょっとヤバヤバって感じ……?」
二人は阿吽の呼吸で頷き合った。安全圏から高みの見物を決め込むつもりだったが、どうやら認識が甘かったらしい。
もし、魔物たちが逃げる冒険者を追ってこの村まで入り込んで来たら……?
この村の防衛力など紙切れ同然だ。ひとたまりもない。
二人は戦闘力こそ皆無だが、小悪党特有の危機察知能力だけは異常に発達していたのだ。
「さぁて、店じまい店じまい! 長居は無用だぁ」
「はーい、閉店でーす! 在庫全部売り切れでーす! 買えなかった人はざんねーん!」
二人はそそくさと露店を畳み始める。 どのみちゴミ同然の商品を売りさばいた後は、苦情が来る前にドロンする予定だった。
それが少し早まっただけだ。
金貨の詰まった袋を懐に入れ、二人が慌ただしく荷物をまとめていると──。
「おい、そこの二人……待て」
背後から投げかけられた低く鋭い声に、二人の身体がビクリと跳ねた。
(げっ……!? バレた!?)
(いや、まだ早すぎる。「聖水」がただの水だと気づくには時間がかかるはず……!)
二人は顔を見合わせ、恐る恐る声の方へと振り返る。
そこに立っていたのはギラついた鋭い目つきをした瘦せぎすの剣士だった。
ただ立っているだけなのに、触れれば切れそうなほどの剣吞な空気を纏っている。
「テメェら……悪名高い『蜃気楼兄妹』だろ?薄汚い詐欺師のな。他の有象無象は騙せても、俺の目は誤魔化せねぇ……」
男の姿を見た瞬間、エルゾの脳内で警鐘が鳴り響いた。
エルゾは小悪党だが、それ故に「絶対にカモにしてはいけない相手」のリストだけは完璧に頭に入れている。
そして目の前の男は、そのリストの筆頭格だった。
(──ッ! ニルシャ! まずいぞ、こいつ『疾風剣のファラーゾ』だ!)
(はぁ!? 誰それ!?)
(Cランク上位……いや、実質Bランク下位に片足突っ込んでるヤバい奴だ! 迂闊なことを言うなよ、殺されるぞ!)
Cランク上位。それは常人からすれば雲の上の存在、猛者の領域に片足を踏み入れた怪物だ。
二人の表情が、一瞬にして卑屈な愛想笑いへと切り替わった。
「へ、へぇぇ!? 誰ですかぁそれは!? アッシらはただのしがない商人兼冒険者でして!」
エルゾが揉み手をしながら腰を低くする。ニルシャも即座に合わせる。
「そ、そうそう! そんな『なんたら兄妹』とかいう詐欺グループのことは、これっぽっちも知りませーん! 人違いじゃないですかねー?」
ヒュンッ──!
刹那。 疾風のような剣閃が迸った。
バララララッ……。
二人の傍らに積まれていた木箱と、その中の「商品(詐欺グッズ)」が音もなく一瞬にして細切れになり崩れ落ちた。
「「ぴぎゃあぁぁぁぁッ!?!?」」
剣を抜いた動作すら見えなかった。
理解を超えた神速の斬撃に、二人は情けない奇声を上げて抱き合った。
瘦せぎすの男──ファラーゾは獲物を狙う蛇のような瞳で二人を射抜いた。
「テメェらがどんな詐欺を働こうが、俺の知ったことじゃねぇ。だがな……」
ファラーゾの視線が、エルゾが大事そうに隠している荷物へと滑る。
「この村にゃあ、まともなポーションや物資を売ってる店すらねぇ。だがテメェらみたいな慎重な詐欺師は、必ず『自分用』のポーションを隠し持ってる……そうだろ?」
「ひっ……!」
エルゾが息を呑む。同時に冷たい金属の感触が首筋に走った。
ファラーゾの剣の切っ先が、いつの間にかエルゾの喉元に突きつけられていたのだ。
「う、うわぁっ!? に、ニルシャ! お前が相手しろ!」
「なっ、何言ってんのさ兄貴! 兄貴こそ男でしょ!?こいつは殺していいから私だけは見逃してくださーい!」
「テメェ!兄を盾にするつもりか!?なんて卑怯な野郎なんだ!」
エルゾはとっさに妹を前に突き出して盾にしようとするが、ニルシャも負けじと兄の背中に隠れて押し返そうとする。
命の危機を前に、兄妹愛など欠片もない醜い押し付け合いが始まった。
「……」
ファラーゾは眉一つ動かさず表情筋が死滅したかのような冷徹な顔で、兄妹の醜い押し付け合いを見下ろしていた。
冷たい視線に射すくめられ、先に心が折れたのはエルゾだった。
「ポ、ポーション! ポーションが欲しいんですよね!? 売ります! 特価で……あ、いや! 差し上げます! 無料でいいですぅ!」
エルゾは震える手で隠し持っていた鞄を開け、自分たちが逃走用に確保していたポーションや万能薬を差し出した。
ファラーゾは中身をチラリと確認し、鼻を鳴らす。
「フン……。まともな品じゃねぇか。無料とは助かるな」
剣を納めたファラーゾだったが、そこで妙な間を置いた。
彼は顎に手を当てわざとらしく呟く。
「だが……困ったな。物資が増えたのはいいが、俺には『荷物持ち』がいねぇ」
「「……へ?」」
その言葉の意味を理解した瞬間、二人の顔から再び血の気が引いた。
顔を見合わせる二人。額から冷や汗が滝のように流れ落ちる。
──荷物持ち。
それはつまり、地獄のような森へ同行しろということだ。
「で、でもぉ……なんかさっきの話だとヤバイ森みたいですしぃ……?」
「そうそう! 私らみたいな非力な雑魚がいたら邪魔っていうか……足手まといになっちゃいますよぉ?」
必死に愛想笑いを浮かべて辞退しようとする二人に、ファラーゾは口の端を吊り上げて残忍に告げた。
「そうか。足手まといか。なら仕方ねぇな」
ファラーゾは広場にひしめく、殺気立った冒険者たちの群れを一瞥し──大声を出そうと息を吸い込んだ。
「なら、今ここで『テメェらが噂の詐欺師・蜃気楼兄妹だ』ってバラしてやるしかねぇなぁ。騙されたと知った連中がテメェらをどうするかは……想像に容易いがな」
「ッ──!?」
その瞬間、二人の顔面が蒼白を通り越して土気色になった。
周囲にはインチキ商品を掴まされた武装集団がうじゃうじゃいる。
バレれば……よくて半殺し。悪ければ……集団リンチによる撲殺だ。
前門の魔物、後門の暴徒。
逃げ場など、最初からなかったのだ……。
「ひっ、ひぃぃ……」
「そ、そんなぁ……」
エルゾとニルシャは涙を流しながら、首を縦に振ることしかできなかった。
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