32 / 96
第二章
森の探索
しおりを挟む
のんびり夕日を見たのはいつぶりだろうな。
子供の頃は、燦々と輝く太陽が姿を少しずつ色を変え、オレンジ色に染まるを見ると、友達と今日の遊びに終わりを告げ、小石を転がしながら帰ったものだ。
少しずつ大人になっていき、高校生にもなると夕日を見ても何もかんじなくなっていった。それが大人に近づく事なのかは俺にはわからない⋯⋯
それでも夕日を、この世界でも堪能できるなんて何とも言えない気持ちになる。
毎度の事だ。動けないんだ。仰向けになってやることが無いんだ。もう三時間はこのままだ。
モンスター強すぎるのではないだろうか。
サンダーベアに似た熊のモンスターが。
最初はサンダーベアだと思った。リーダーはいないし、三匹だし。これはイケると思ってしまった、これがいけなかった。
スキルに頼らず倒してやると意気込み、真っ正面から突っ込んだ。熊は此方に気づくと三匹が同時に雷を放ってきた。俺からすれば三連続魔法だ。
心の準備をしておらず三発とも食らう。
意識が一瞬飛ぶが、攻撃を受けるのには馴れてはいる。すぐに購入したポーションを取り出す。蓋を開ける迄に、更に三発の雷が襲いかかる。
早いって! 空気を読めないのかモンスターって奴は⋯⋯
そんな状況だ。避けるのに夢中でポーションを落とした俺を誰が責められる?
今度は敵を見ながらポーションを取り出す。すると後ろから、ツノウサギに足を攻撃される。
いつのまに?【サーチ】では随分遠くにいたはず⋯⋯さらにポーションを落とす。残りは一つ。
痛みに耐えながら、【ソードアロー】を熊に向かい放つ終わると同時に、ツノウサギの後ろに回り込み、一撃で倒す。今度こそと思い最後のポーションを取り出して飲みきる。
これで逃げられる。わからん敵とこれ以上戦うのは得策では無い。
逃げる為の振り向き様に、更に三発の雷を食らう。
何発打てんだよ!
***
【SPEED】を使い何とか逃げることに成功し、林から離れられたが、町につく前に途中で効果が切れる。無理にスキルを発動した為、反動で動かない。
反動ってあるんだー。と感心しながら。仰向けに倒れたまま動けなくなった⋯⋯
このままだとたぶん死ぬんじゃないだろうか?
子供の頃は、燦々と輝く太陽が姿を少しずつ色を変え、オレンジ色に染まるを見ると、友達と今日の遊びに終わりを告げ、小石を転がしながら帰ったものだ。
少しずつ大人になっていき、高校生にもなると夕日を見ても何もかんじなくなっていった。それが大人に近づく事なのかは俺にはわからない⋯⋯
それでも夕日を、この世界でも堪能できるなんて何とも言えない気持ちになる。
毎度の事だ。動けないんだ。仰向けになってやることが無いんだ。もう三時間はこのままだ。
モンスター強すぎるのではないだろうか。
サンダーベアに似た熊のモンスターが。
最初はサンダーベアだと思った。リーダーはいないし、三匹だし。これはイケると思ってしまった、これがいけなかった。
スキルに頼らず倒してやると意気込み、真っ正面から突っ込んだ。熊は此方に気づくと三匹が同時に雷を放ってきた。俺からすれば三連続魔法だ。
心の準備をしておらず三発とも食らう。
意識が一瞬飛ぶが、攻撃を受けるのには馴れてはいる。すぐに購入したポーションを取り出す。蓋を開ける迄に、更に三発の雷が襲いかかる。
早いって! 空気を読めないのかモンスターって奴は⋯⋯
そんな状況だ。避けるのに夢中でポーションを落とした俺を誰が責められる?
今度は敵を見ながらポーションを取り出す。すると後ろから、ツノウサギに足を攻撃される。
いつのまに?【サーチ】では随分遠くにいたはず⋯⋯さらにポーションを落とす。残りは一つ。
痛みに耐えながら、【ソードアロー】を熊に向かい放つ終わると同時に、ツノウサギの後ろに回り込み、一撃で倒す。今度こそと思い最後のポーションを取り出して飲みきる。
これで逃げられる。わからん敵とこれ以上戦うのは得策では無い。
逃げる為の振り向き様に、更に三発の雷を食らう。
何発打てんだよ!
***
【SPEED】を使い何とか逃げることに成功し、林から離れられたが、町につく前に途中で効果が切れる。無理にスキルを発動した為、反動で動かない。
反動ってあるんだー。と感心しながら。仰向けに倒れたまま動けなくなった⋯⋯
このままだとたぶん死ぬんじゃないだろうか?
0
あなたにおすすめの小説
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
能力値カンストで異世界転生したので…のんびり生きちゃダメですか?
火産霊神
ファンタジー
私の異世界転生、思ってたのとちょっと違う…?
24歳OLの立花由芽は、ある日異世界転生し「ユメ」という名前の16歳の魔女として生きることに。その世界は魔王の脅威に怯え…ているわけでもなく、レベルアップは…能力値がカンストしているのでする必要もなく、能力を持て余した彼女はスローライフをおくることに。そう決めた矢先から何やらイベントが発生し…!?
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
カクヨム(吉野 ひな)にて、先行投稿しています。
家ごと異世界転移〜異世界来ちゃったけど快適に暮らします〜
奥野細道
ファンタジー
都内の2LDKマンションで暮らす30代独身の会社員、田中健太はある夜突然家ごと広大な森と異世界の空が広がるファンタジー世界へと転移してしまう。
パニックに陥りながらも、彼は自身の平凡なマンションが異世界においてとんでもないチート能力を発揮することを発見する。冷蔵庫は地球上のあらゆる食材を無限に生成し、最高の鮮度を保つ「無限の食料庫」となり、リビングのテレビは異世界の情報をリアルタイムで受信・翻訳する「異世界情報端末」として機能。さらに、お風呂の湯はどんな傷も癒す「万能治癒の湯」となり、ベランダは瞬時に植物を成長させる「魔力活性化菜園」に。
健太はこれらの能力を駆使して、食料や情報を確保し、異世界の人たちを助けながら安全な拠点を築いていく。
高校生の俺、異世界転移していきなり追放されるが、じつは最強魔法使い。可愛い看板娘がいる宿屋に拾われたのでもう戻りません
下昴しん
ファンタジー
高校生のタクトは部活帰りに突然異世界へ転移してしまう。
横柄な態度の王から、魔法使いはいらんわ、城から出ていけと言われ、いきなり無職になったタクト。
偶然会った宿屋の店長トロに仕事をもらい、看板娘のマロンと一緒に宿と食堂を手伝うことに。
すると突然、客の兵士が暴れだし宿はメチャクチャになる。
兵士に殴り飛ばされるトロとマロン。
この世界の魔法は、生活で利用する程度の威力しかなく、とても弱い。
しかし──タクトの魔法は人並み外れて、無法者も脳筋男もひれ伏すほど強かった。
インターネットで異世界無双!?
kryuaga
ファンタジー
世界アムパトリに転生した青年、南宮虹夜(ミナミヤコウヤ)は女神様にいくつものチート能力を授かった。
その中で彼の目を一番引いたのは〈電脳網接続〉というギフトだ。これを駆使し彼は、ネット通販で日本の製品を仕入れそれを売って大儲けしたり、日本の企業に建物の設計依頼を出して異世界で技術無双をしたりと、やりたい放題の異世界ライフを送るのだった。
これは剣と魔法の異世界アムパトリが、コウヤがもたらした日本文化によって徐々に浸食を受けていく変革の物語です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる