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第1章 幼少期
13話 王様公認の悪友
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冬の終わり、温かい日差しが小窓から降り注ぐ午後、エルロサール王は見回りの兵から上がってきた日報を確認していた。
隣の机で書類と睨み合うネオニールは、数年に1度の外交に備えた予算の計算で頭がいっぱいだ。あの様子ではそのうち知恵熱を出しそうで私は少し休憩するかと声をかけた。
ほとんどそれと同時に「陛下、ネオニール様」と突然子供の声が響く。
執務室の入り口で控えていた護衛の2人も含め、ぎょっとして声のした方向を見る。部屋の小窓から、ジハナが私たちを覗き込んでいた。
ジハナ、昨年息子達を森に連れ出していた子供だ。
少し前に妻のランシェルがジハナが城に出入りしていると教えてきたのを思い出す。
「父には内緒」と約束したらしいので、子供たちは私に知られているとは思ってもいないだろう。
好き勝手に城の中をうろうろしているのだろうと予想していたが、いざ一国の王たる自分の執務室にまで易々と侵入されたとなると、護衛の鍛えなおしをしなければならない。
ため息をつき、子供をつついて窓から落とそうとする護衛を止める。小さな侵入者へは入りなさいと入室を促した。
子供は窓枠に肩が閊えたのか、体を無理やり捻りながら入室する。
私と目が合い、ネオニールや周りの護衛もちらりと見てから焦ったように髪を整えようと撫でつけた。ボサボサの髪に土がついてよれた服。体は細く、この森のエルフにしては日に焼けていて、いかにもな城下の子供だ。
「あの、金細工師ヴァーデンの息子、ジハナです」
いくら撫でつけても変わらない髪に諦めが付いたのか手をおろし、少し彷徨わせた後不安そうに服の裾を掴んだ。
「うむ、知っておる。金細工師の息子がわざわざ王の執務室まで来るとは、して、何の重要な用か?」
怖がらせる必要はないが、気軽に話すべき間柄でもない。
子供には酷か、と思いながらも声に温度をのせないまま聞くと子供は目線をゆらりとさせた後、しっかりと私の目を見返して口を開く。
「レンドウィル王子と、森に出かけてもいいですか?」
護衛の1人が私の心を代弁するように「ハ?」と声を上げた。もっと言ってやれ、とも思ったが護衛はそれ以上口を開くことはなかった。
「王子と出かけたいねと話をして、内緒で行くと、心配をかけるので。聞いてからなら良いかなと思いました」
「許可はできぬな」
「え」
子供はまさか断られると思っていなかったのか驚いた顔で私を数秒見つめ、次に困ったようにネオニールをみた。
そんな顔でこっちを見るな、とネオニールは小さく呟き、そして言葉を続けた。
「当然だ、王子の身に何かあってもお前では責任が取れないだろう」
「責任……」
「そうだ、大体お前、王子を問いただしたら謹慎前に何度も城を抜け出していたというではないか。王子を連れだすということは、この国の未来を背負っている方を危険にさらすということなのだぞ。そもそもどうやってこんなところまでバレずに登ってきたのだ?まったくお前はトカゲの様な奴だな!」
ネオニールがちょうどよく説教をはじめてくれたので思考に潜る。
この子供、ジハナの事は生まれてすぐにヴァーデンから報告を受けていた。もしかしたら動物の加護を受けているかもしれない、と。実際ヴァーデンの家に赴くと、赤ん坊のジハナのゆりかごには屋内だというのに蝶が3匹羽を休めていた。
その後、特にヴァーデンから追加の報告は受けていなかったが、危険な肉食獣も多い城壁の外の森から今まで大きな怪我もなく帰ってこれているのはジハナが森の動物たちといい関係を作れているからだと想像がつく。
次に思い浮かんだのはレンドウィルの事だった。レンドウィルは元は活発な子であったが、近年どんどん内気になっている。いい王子であろうと考えるあまりに色々な我慢をしているのだろう。よく言えば行儀のいい王子だが、悪く言えば他人の顔色ばかり気にして主体性がないとも言える。
そのレンドウィルが、一度叱られた後も城から抜け出していたのは予想外だった。さすがに危険なことはさせられないと謹慎させたが、おそらくいい傾向なのだと思う。
ここにジハナ1人で直談判に来たということは、レンドウィルは私に無断で城を出るつもりなのだろう。
よほど抜け出すことが楽しいのだろうか。レンドウィルから楽しみを奪うことはしたくない。しかし明確な危険は避けなければならぬ。
説教を続けるネオニールを気にせず「考えを変えた。出かけてもよい」と2人に声をかける。
子供は嬉しそうな顔でこちらを見て、ネオニールは青い顔で陛下!?と声を荒げた。二人の反応を無視して言葉を続ける。
「その代わり、これから出かける時は必ずどこに、いつ行くか事前に私かネオニールに報告すること。私たちはその場所に護衛を増やすが、護衛には何も知らせない。つまり見つけたら連れ戻させるし、私もネオニールも、お前の両親もすごく怒る」
子供がげぇっと表情を歪める。
「何か問題や危険なことがあれば叫べ。護衛が飛んでくるだろう。それなら問題ないな、ネオニール」
ネオニールは喚き続けているがそう言うと不満です!と顔に書いたまま「仕方ありません」と言った。
「今日はどこへ行く?」
「パン屋の裏の塀の先に年をとったクヌギの木があります、大きなうろがある木、わかりますか?」
護衛に視線をやると、東の小川の近くでしょうか、と聞いた。
「はい、そのうろでヤマネが子供を産んだので、見に行こうと思います。やっと毛が生えてかわいくなってきました。そのあとは、小川の先に開けた丘があるので、そこでお菓子でも食べようかと」
「そうか。聞いたな。見張りを2名巡回させろ」
「は!」
護衛の1人が見張りの兵たちへ指示を伝えに部屋を出ていく。
「ジハナ、あと3時間ほどで日が沈む。それまでには必ず戻るように」
「はい!ありがとうございます!では王子に伝えてきます!」
早速窓から出ていこうとするジハナを引き留める。
「レンドウィルには護衛の事は伏せておけ」
「内緒ですか?」
頷くと、ジハナは乗り掛かっていた窓枠から降り、再びこちらを向いた。少し考えてから答える。
「……俺も、内緒のほうが良いと思います。他の人がいると、王子は王子にならないといけないから」
予想していなかった言葉に興味が湧く。
「お前といるときと、王子のレンドウィルは違うか?」
ジハナは少し目をうろつかせた。何をどこまで話していいか考えているようだ。
「王子は、王子でいる事と、兄でいる事にたまに疲れます。森で寝っ転がって、ぼーっと葉っぱを見て、お菓子を食べて、何にも考えないけどたまに話して。そうすると少しだけ楽になるみたいです」
レンドウィルは城から抜け出すことが楽しくてジハナと出かけているのだと思っていた。
わざわざ城から抜け出しておいてぼーっとするだけだと言うジハナに年寄臭いと思いながらも、レンドウィルが求めているのは楽しみではなく息抜きなのかもしれないと考える。
「お前はどちらのレンドウィルのが好きだ?」
「どっちも好きです。頑張っている王子も、寝っ転がっているレンドウィルさまも、どっちも」
「どちらもか」
「はい、おれ、欲張りなので。どっちも見たいと思います」
考えることなくどちらも好きだと口にするジハナを見て肩の力が抜ける。
「もう行ってよい。気を付けてゆくんだぞ」
「はぁい」
私の言葉に棘が無くなったのを敏感に感じ取ったのか、ジハナは砕けた口調で返事をし、今度はつっかえることなく窓から飛び出す。
控えていた護衛が窓から下を覗き込み、うわぁとげっそりした声を出した。
私もネオニールも窓を覗きに行くが、小さい窓は全員が並ぶには幅が足りず、順番に覗き込む。
するすると壁と降りていくジハナの頭が見えた。地面に到着したジハナは見回りの護衛を避けるように木や花壇の間をジグザグに進み着実に城下の方へ向かう。その歩みは迷うことが無く、見回りがどう動くかを完璧に把握しているようだった。
「トカゲめ……見張りの兵も気が付かないとは情けない……」
私の次に窓を覗いたネオニールが苦々しくつぶやくのを見て私は声を出して笑う。
「トカゲ1匹入れぬよう、兵達を鍛えなおさねばならんな!」
1人の子供のせいでとんでもないことになったと護衛の若いエルフは背を丸めてため息をつくのだった。
隣の机で書類と睨み合うネオニールは、数年に1度の外交に備えた予算の計算で頭がいっぱいだ。あの様子ではそのうち知恵熱を出しそうで私は少し休憩するかと声をかけた。
ほとんどそれと同時に「陛下、ネオニール様」と突然子供の声が響く。
執務室の入り口で控えていた護衛の2人も含め、ぎょっとして声のした方向を見る。部屋の小窓から、ジハナが私たちを覗き込んでいた。
ジハナ、昨年息子達を森に連れ出していた子供だ。
少し前に妻のランシェルがジハナが城に出入りしていると教えてきたのを思い出す。
「父には内緒」と約束したらしいので、子供たちは私に知られているとは思ってもいないだろう。
好き勝手に城の中をうろうろしているのだろうと予想していたが、いざ一国の王たる自分の執務室にまで易々と侵入されたとなると、護衛の鍛えなおしをしなければならない。
ため息をつき、子供をつついて窓から落とそうとする護衛を止める。小さな侵入者へは入りなさいと入室を促した。
子供は窓枠に肩が閊えたのか、体を無理やり捻りながら入室する。
私と目が合い、ネオニールや周りの護衛もちらりと見てから焦ったように髪を整えようと撫でつけた。ボサボサの髪に土がついてよれた服。体は細く、この森のエルフにしては日に焼けていて、いかにもな城下の子供だ。
「あの、金細工師ヴァーデンの息子、ジハナです」
いくら撫でつけても変わらない髪に諦めが付いたのか手をおろし、少し彷徨わせた後不安そうに服の裾を掴んだ。
「うむ、知っておる。金細工師の息子がわざわざ王の執務室まで来るとは、して、何の重要な用か?」
怖がらせる必要はないが、気軽に話すべき間柄でもない。
子供には酷か、と思いながらも声に温度をのせないまま聞くと子供は目線をゆらりとさせた後、しっかりと私の目を見返して口を開く。
「レンドウィル王子と、森に出かけてもいいですか?」
護衛の1人が私の心を代弁するように「ハ?」と声を上げた。もっと言ってやれ、とも思ったが護衛はそれ以上口を開くことはなかった。
「王子と出かけたいねと話をして、内緒で行くと、心配をかけるので。聞いてからなら良いかなと思いました」
「許可はできぬな」
「え」
子供はまさか断られると思っていなかったのか驚いた顔で私を数秒見つめ、次に困ったようにネオニールをみた。
そんな顔でこっちを見るな、とネオニールは小さく呟き、そして言葉を続けた。
「当然だ、王子の身に何かあってもお前では責任が取れないだろう」
「責任……」
「そうだ、大体お前、王子を問いただしたら謹慎前に何度も城を抜け出していたというではないか。王子を連れだすということは、この国の未来を背負っている方を危険にさらすということなのだぞ。そもそもどうやってこんなところまでバレずに登ってきたのだ?まったくお前はトカゲの様な奴だな!」
ネオニールがちょうどよく説教をはじめてくれたので思考に潜る。
この子供、ジハナの事は生まれてすぐにヴァーデンから報告を受けていた。もしかしたら動物の加護を受けているかもしれない、と。実際ヴァーデンの家に赴くと、赤ん坊のジハナのゆりかごには屋内だというのに蝶が3匹羽を休めていた。
その後、特にヴァーデンから追加の報告は受けていなかったが、危険な肉食獣も多い城壁の外の森から今まで大きな怪我もなく帰ってこれているのはジハナが森の動物たちといい関係を作れているからだと想像がつく。
次に思い浮かんだのはレンドウィルの事だった。レンドウィルは元は活発な子であったが、近年どんどん内気になっている。いい王子であろうと考えるあまりに色々な我慢をしているのだろう。よく言えば行儀のいい王子だが、悪く言えば他人の顔色ばかり気にして主体性がないとも言える。
そのレンドウィルが、一度叱られた後も城から抜け出していたのは予想外だった。さすがに危険なことはさせられないと謹慎させたが、おそらくいい傾向なのだと思う。
ここにジハナ1人で直談判に来たということは、レンドウィルは私に無断で城を出るつもりなのだろう。
よほど抜け出すことが楽しいのだろうか。レンドウィルから楽しみを奪うことはしたくない。しかし明確な危険は避けなければならぬ。
説教を続けるネオニールを気にせず「考えを変えた。出かけてもよい」と2人に声をかける。
子供は嬉しそうな顔でこちらを見て、ネオニールは青い顔で陛下!?と声を荒げた。二人の反応を無視して言葉を続ける。
「その代わり、これから出かける時は必ずどこに、いつ行くか事前に私かネオニールに報告すること。私たちはその場所に護衛を増やすが、護衛には何も知らせない。つまり見つけたら連れ戻させるし、私もネオニールも、お前の両親もすごく怒る」
子供がげぇっと表情を歪める。
「何か問題や危険なことがあれば叫べ。護衛が飛んでくるだろう。それなら問題ないな、ネオニール」
ネオニールは喚き続けているがそう言うと不満です!と顔に書いたまま「仕方ありません」と言った。
「今日はどこへ行く?」
「パン屋の裏の塀の先に年をとったクヌギの木があります、大きなうろがある木、わかりますか?」
護衛に視線をやると、東の小川の近くでしょうか、と聞いた。
「はい、そのうろでヤマネが子供を産んだので、見に行こうと思います。やっと毛が生えてかわいくなってきました。そのあとは、小川の先に開けた丘があるので、そこでお菓子でも食べようかと」
「そうか。聞いたな。見張りを2名巡回させろ」
「は!」
護衛の1人が見張りの兵たちへ指示を伝えに部屋を出ていく。
「ジハナ、あと3時間ほどで日が沈む。それまでには必ず戻るように」
「はい!ありがとうございます!では王子に伝えてきます!」
早速窓から出ていこうとするジハナを引き留める。
「レンドウィルには護衛の事は伏せておけ」
「内緒ですか?」
頷くと、ジハナは乗り掛かっていた窓枠から降り、再びこちらを向いた。少し考えてから答える。
「……俺も、内緒のほうが良いと思います。他の人がいると、王子は王子にならないといけないから」
予想していなかった言葉に興味が湧く。
「お前といるときと、王子のレンドウィルは違うか?」
ジハナは少し目をうろつかせた。何をどこまで話していいか考えているようだ。
「王子は、王子でいる事と、兄でいる事にたまに疲れます。森で寝っ転がって、ぼーっと葉っぱを見て、お菓子を食べて、何にも考えないけどたまに話して。そうすると少しだけ楽になるみたいです」
レンドウィルは城から抜け出すことが楽しくてジハナと出かけているのだと思っていた。
わざわざ城から抜け出しておいてぼーっとするだけだと言うジハナに年寄臭いと思いながらも、レンドウィルが求めているのは楽しみではなく息抜きなのかもしれないと考える。
「お前はどちらのレンドウィルのが好きだ?」
「どっちも好きです。頑張っている王子も、寝っ転がっているレンドウィルさまも、どっちも」
「どちらもか」
「はい、おれ、欲張りなので。どっちも見たいと思います」
考えることなくどちらも好きだと口にするジハナを見て肩の力が抜ける。
「もう行ってよい。気を付けてゆくんだぞ」
「はぁい」
私の言葉に棘が無くなったのを敏感に感じ取ったのか、ジハナは砕けた口調で返事をし、今度はつっかえることなく窓から飛び出す。
控えていた護衛が窓から下を覗き込み、うわぁとげっそりした声を出した。
私もネオニールも窓を覗きに行くが、小さい窓は全員が並ぶには幅が足りず、順番に覗き込む。
するすると壁と降りていくジハナの頭が見えた。地面に到着したジハナは見回りの護衛を避けるように木や花壇の間をジグザグに進み着実に城下の方へ向かう。その歩みは迷うことが無く、見回りがどう動くかを完璧に把握しているようだった。
「トカゲめ……見張りの兵も気が付かないとは情けない……」
私の次に窓を覗いたネオニールが苦々しくつぶやくのを見て私は声を出して笑う。
「トカゲ1匹入れぬよう、兵達を鍛えなおさねばならんな!」
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