私は聖女になります、性女(娼婦)にはなりません

ブラックベリィ

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第16章 そして、パーティーが始まる

349★下賜されたマルガリータ(母)は、ギデオン(息子)に詰め寄る


 ギデオンとレギオンは、魔力量の少ない女性との間でも子供を作れるアイテム【子宝結晶石】の会話で盛り上がっている者達から、そっと離れて皇族の出入り口に素早く移動する。

 2人は、生みの親である2人の妾妃が、悪足掻きをしないようにする為に………そう監視する為に、その場所に向かったのだった。

 そんなキデオンとレギオンの前で、2人の妾妃が皇帝の弟ルーセア大公アスランの命令に寄って下賜される現場を見守った。

 他の側妃達と違って、2人の妾妃は自分達が下賜されると理解しているように見えたので、キデオンとレギオンは首を傾げる。

 そんな2人の姿を見付けた2人の妾妃は、下賜される相手の手を振りほどいて、カツカツと靴音高く歩いて行く。

 その後を、ルクセン子爵ラッセル・ヘンリーとハイデン子爵ルパート・ヘルマンが、黙って付いて行く。

 そして、2人の妾妃は、それぞれの息子に怒りをぶつける様に話し出す。
 まず、ギデオンの母であるマルガリータが問いかける。

 「ギデオン、貴方は私が陛下より
  下賜されると知っていたわね」

 「ええ知っていましたよ」

 血相を変えて言い募る実の母親に、ギデオンは何を今更という表情で冷たく答える。
 その対応になおさら怒り、美しい容姿を歪めながらマルガリータは詰問する。

 「どうして、それを止めてくれなかったの?」

 いきどおる、マルガリータに、ギデオンは冷然とした表情で言う。

 「何故、貴方を父上の妾妃でいるように
  この俺が、行動しなければならないんですか?」

 ギデオンは、本心から母親マルガリータを何の価値も無い女と思っているので、呆れた顔で言う。

 それに、マルガリータは言い募る。
 他にいえる言葉が無かったから………。

 「私は、貴方の母よ」

 「俺を生み捨てた貴方が、いまさら
  俺の母を名乗るなんておこがましいですね

  俺の義母は、俺を慈しみ育ててくれた
  キャロライン様だけですよ」

 マルガリータの発言に、ギデオンは呆れた顔で冷たく事実を告げる。

 幼少期、母親の愛を求めて、手を差し出した記憶の中で、マルガリータは、何時もその小さな手を無視したコトを思い出して………。

 マルガリータは、父アルフレッドの愛情を求めるだけの、女でしかなかったコトを思い出すギデオンは苦笑していた。

 父上が、男として魅力的過ぎたのが敗因だろうなぁ~………と、思うギデオンだった。

 キャロライン以外の後宮の妃達は、こぞって皇帝アルフレッドの愛情を求めて争っていた。

 その為に、生んだ子供に興味が無く、乳母と守役に養育をまる投げしていたのだった。

 子供の躾を乳母達に任せたので、皇女達は、我が侭でプライドが高い傲岸な皇女に育っていた。

 それでも、大国ドラゴニア帝国の皇帝の皇女なので、許される範囲内に収まってはいた。

 なお、皇子達は、騎士としての訓練を貴族や平民達と一緒に受けていたので、傲岸不遜と言う性格には成っていなかった。
 閑話休題。


 「それでも、貴方の母である私が
  下賜されれば貴方の立場は無くなるのよ」

 「何を馬鹿なコトを言っているんです
  俺に、皇位継承権は確かにありませんよ

  でもね、俺は、魔法騎士団に入り
  魔法騎士団の団長である
  アルファード兄上の側近をしている

  皇族としての義務を果たしているんですよ

  俺は、自分で自分の立場を手に入れました

  では、貴方はどうなんですか?

  貴方を父上の後宮に置いておく
  意義があるんですか?

  たかが、男爵令嬢でしかない貴方が
  何の役に立つんです」

 にべも無い返答をして、ギデオンはあさましく、未練がましいマルガリータを嗤う。









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