361 / 450
第17章 パーティーは終焉に向かう
355★もしかして、ラノベ定番の断罪シーンですか?
しおりを挟む皇帝アルフレッドの側妃や妾妃達を下賜する為に、その相手である男達と妃達を会わせていた時。
その様子を、ちょっと離れた場所で見ていた幾つかの集団がいた。
が、いくら好奇心があっても、皇帝アルフレッド、ルーセア大公、魔法騎士団団長アルファード等と、皇族の中でも至高の地位にある集団に近寄る勇気のある集団は、それほどいない。
1番最初に動いたのは、無謀で馬鹿な皇女達の集団だった。
次に動いたのは、エリカを要する聖女候補の集団だった。
3番目に動いたのは、側妃や妾妃達の身内の人間達や、その取り巻き集団だった。
4番目に動いたのは、一定以上の上位貴族の集団だった。
その中には、各騎士団の関係者達も含まれていた………。
そして、新たな騒動が始まった。
泣き崩れている側妃達と、既に下賜先の男達に、お姫様抱っこで抱き上げられた妾妃達というカオスな状況に、皇女とその取り巻きと侍女と護衛達は、思わず首を傾げてしまう。
その様子をちょっと離れた場所から見ていたエリカ達は、ピンと察してしまう。
それは、ラノベある、あるのワンシーンに似ていたから………。
ある有名な場面を思い出して、エリカが言う。
「ねぇ~これって、悪役令嬢モノの
婚約破棄や断罪もどきっぽくない?」
エリカの問い掛けに、撫子がさらりと答える。
「うん、私もそう思うわ」
「「「「「うんうん」」」」」
残りの聖女候補達も同じ思いを持っていたので、こくこくと頷く。
それに、エリカは、自分の思ったコトを付け足す。
「たぶん、泣いている美女達と
お姫様抱っこされている美女達は
側妃って呼ばれる人達だと思うわ」
「「「「「「うん」」」」」」
それに、好奇心でわくわくしていた聖女候補の少女達が、瞳をきらきらさせて頷く。
そして、どこか嬉しそうに百合が言う。
「これってさぁ~……皇帝陛下の勘気を
何かで、振ったってコトだよね」
その発言に、エリカと百合を除いた聖女候補の美少女達が応える。
「「「「「だよねぇ~」」」」」
それに苦笑しながら、エリカは淡々と残酷なコトを言う。
「なんにしても、あれは
もう下賜されたってコトで、お仕舞いね
今更何を言っても
1回皇帝陛下が宣言したら
決定されたコトは、翻らないわね」
「「「「「「だよねぇ~」」」」」」
エリカと同様にラノベの悪役令嬢ものを彼女達も、何度も、断罪裁判を読んでいたので、あっさりと肯定する。
23
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
召喚されたら聖女が二人!? 私はお呼びじゃないようなので好きに生きます
かずきりり
ファンタジー
旧題:召喚された二人の聖女~私はお呼びじゃないようなので好きに生きます~
【第14回ファンタジー小説大賞エントリー】
奨励賞受賞
●聖女編●
いきなり召喚された上に、ババァ発言。
挙句、偽聖女だと。
確かに女子高生の方が聖女らしいでしょう、そうでしょう。
だったら好きに生きさせてもらいます。
脱社畜!
ハッピースローライフ!
ご都合主義万歳!
ノリで生きて何が悪い!
●勇者編●
え?勇者?
うん?勇者?
そもそも召喚って何か知ってますか?
またやらかしたのかバカ王子ー!
●魔界編●
いきおくれって分かってるわー!
それよりも、クロを探しに魔界へ!
魔界という場所は……とてつもなかった
そしてクロはクロだった。
魔界でも見事になしてみせようスローライフ!
邪魔するなら排除します!
--------------
恋愛はスローペース
物事を組み立てる、という訓練のため三部作長編を予定しております。
私が美女??美醜逆転世界に転移した私
鍋
恋愛
私の名前は如月美夕。
27才入浴剤のメーカーの商品開発室に勤める会社員。
私は都内で独り暮らし。
風邪を拗らせ自宅で寝ていたら異世界転移したらしい。
転移した世界は美醜逆転??
こんな地味な丸顔が絶世の美女。
私の好みど真ん中のイケメンが、醜男らしい。
このお話は転生した女性が優秀な宰相補佐官(醜男/イケメン)に囲い込まれるお話です。
※ゆるゆるな設定です
※ご都合主義
※感想欄はほとんど公開してます。
召喚聖女に嫌われた召喚娘
ざっく
恋愛
闇に引きずり込まれてやってきた異世界。しかし、一緒に来た見覚えのない女の子が聖女だと言われ、亜優は放置される。それに文句を言えば、聖女に悲しげにされて、その場の全員に嫌われてしまう。
どうにか、仕事を探し出したものの、聖女に嫌われた娘として、亜優は魔物が闊歩するという森に捨てられてしまった。そこで出会った人に助けられて、亜優は安全な場所に帰る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる