私は聖女になります、性女(娼婦)にはなりません

ブラックベリィ

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第18章 サラディール王国にて………

393★どっちがタヌキでキツネでしょう

 
 アルファードが、お腹真っ黒なコトをしたと知らないエリカは、アンジェロ皇子達の情報を持ったジュリアスの帰還を待っていた。
 そんなエリカに、アルファードが話し掛ける。

 「エリカ、アンジェロ達を連れて帰る時に
  もしも戦闘になったら、体調の悪いアンジェロは
  はっきり言って足手まといだ

  でも、ドラゴニア帝国の皇子を敵対国である
  サラディール王国に置いて行くコトは出来ない

  そこで、ジュリアスに、レオ達を連れて来てもらいたいんだ」

 アルファードの言葉に、エリカは小首を傾げる。

 (アルってば、廃皇妃リリアーナに対する怒りが
  その祖国に向かっているだけじゃなくて

  今まで、塩のセイでの不利益や不本意なコトを
  させられたコトに対しての怒りも入っているよね

  戦争は、国民の迷惑でしかないって理解しているから
  ちょっとした嫌がらせをしたいってところかなぁ~………

  アンジェロ皇子達を連れて帰還する邪魔を
  サラディール王国の近衛騎士団の騎士達や
  王城騎士団の騎士達にさせる気が満々ね

  まぁ~レオ達が我が物顔で離宮内を歩き回れば
  ついつい引っかかるおバカな侍従や騎士達
  侍女や女官達が、出るはずだもの

  ここは、そんなアルの思惑に乗ってあげましょう)

 エリカは、内心を綺麗に隠してアルファードに聞く。

 「それって、もしも戦いになったら誰かが、アンジェロ皇子を抱いて
  レオ達グリフォンに騎乗するってコトよね」

 (エリカは、俺達と違って当事者じゃない
  だから、俺が塩ババアの他に、このサラディール王国の
  国王達にも、怒りを感じているコトに気が付いていない
  ここは、はっきりと伝えておいた方が良いよな)

 わりと素直に自分の言葉をとらえているように見えるエリカに、アルファードはあっさりと自分の本心を告白する。

 「本音を言えば、この離宮のひとつやふたつは破壊したい

  ついでに、ここを警備している王城騎士団の騎士達や
  近衛騎士団の騎士達の実力を知りたいんだ

  ここを警備している者達は、この王国の精鋭の騎士のはずだから」

 (アルってば、本音を隠しているよね

  ラノベとか悪役令嬢モノでも
  近衛騎士ってお飾り設定が多いもの

  本当の精鋭って、辺境騎士団とか魔物討伐専門の騎士団よね

  アル達は、帝都を恩居地とする魔法騎士団って
  ラノベにも出でこない最強の騎士団よね

  その最強の騎士達がやりたいのは、この国のメンツを潰す
  っていう嫌がらせよね

  戦争は、国民に負担を強いるからしたくない
  って何時も言っていたんだから………

  ここは、賛成しちゃおう)

 「アル、近衛騎士団の騎士達や王城騎士団の騎士達が
  この国の精鋭って言えないと思うよ

  本当の精鋭部隊って
  国境警備の騎士団や魔物討伐専門の騎士団の騎士達でしょう

  アルの本音は、国王や王太子達、騎士達のメンツを
  潰したいだけだよね」









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