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第20章 帝国予算の為に………
430★PXに置く商品を考えよう
しおりを挟むその言葉に、アルファード達は苦笑する。
「そうだな、エリカの国と私の帝国は
全く違う政治体系を持つんだから
全てをそのまま受け入れるコトは出来ない
それを忘れないようにするよ」
アルファードの発言を聞いて、エリカは思う。
(アルって、本当に頭が良いのよねぇ~………
私達みたいな知識は無いけど、これが帝王教育の
結果なのかなって思うときがあるわね
とりあえずは、PXの商品を決めるって話しをすれば良いよね
商品を集めるコトについては、カンパネラ伯爵の跡取り
サルバトールさんにお願いするのも手よね
他にも商会の関係者はいると思うしね
後は、聖女候補の美少女達にも
PXに置く商品を考えてもらおうかな?
実際に買い物をする可能性があるアル達にも
どんな商品があったら良いか? って聞いてみよう)
「アル、それからオスカーさん達も
PXに置いてあると嬉しい商品を考えてね」
エリカに言われたアルファード達は、ちょっと首を傾げながらも了承の意味で頷く。
そんな彼らを見てから、エリカは視線をサルバトールに向けて言う。
「ちょっと、カンパネラ商会に付いて聞いても良いですか?」
「はい」
エリカの問い掛けに、サルバトールは、にっこり笑って答える。
(うん、サルバトールさんってば、商人だわぁ~………
この様子だと、こっちが言った商品を全部取り揃える気でいるわね
そんなに、うまみがあるのかな?
あぁ~そっかぁ~アルの御用商人って立場になりたいのね
ここで、その立場を手に入れて、他の騎士団のPに入れる商品も………
って思っているなら有りね
この調子なら、多少の無理難題はクリアしてくれるってコトよね
どっちにしろ、アルの妹キャサリンさんの夫なんだから
身内を多少優遇しても良いかな?
この辺りは、アル達に任せておけば良いわね
1番の消耗品っていうと、日用品よね
でも、カンパネラ商会って、絹や宝石とかが中心だったよね
大丈夫かな?)
その様子に、色々と思考したエリカも、苦笑しながら再度質問する。
「日用品などを扱かったりするコトはあるの?」
「今までは、ありませんでした
が、姫君が、この魔法騎士団内にPXを作り
そこにウチのカンパネラ商会が商品を納めるというコトなら
何でも取り揃えてみせます」
流石は商人という自信たっぷりな表情で、サルバトールは応える。
それを見て、その場に居た人間達は、ちょっと呆れたという顔をしていた。
が、それを指摘する者は皆無だったのも確かなコトだった。
そんな微妙な雰囲気を感じたエリカが、さらりと言う。
「夕食後、PXに置いてあったら良いと思う商品を聞きます
アルも考えておいてね
私は、あったら便利だと思う日本の商品を考えておくね
アルやオスカーさん達に必要だと思うのは
日常のスケジュール管理がしやすくなる
スケジュール手帳とボールぺン、万年筆、シャー○ペンの
組み合わせなんて思っているわ
予定を書き込める卓上カレンダーなんかもオススメよ
壁に掛ける大きなカレンダーも良いと思うの
皆の予定を書き込めるしね
ボールペン付きのメモ帳も便利で良いと思うしね
色が5色ぐらいあるタックとかも良いわね
頭を使ったら欲しくなる、ちょっと摘めるお菓子を用意するわね
甘いお菓子と塩っぱいお菓子、甘塩っぱいお菓子
甘酸っぱいお菓子、それにおつまみにもなる乾きモノとかね
出来れば、缶ジュースや缶コーヒー、缶ビール
缶チュウハイとかも、色々と考えておきます
みんなも欲しいものを書き出しておいてね
全部が叶うとは思わないけど、全く叶わないってコトも
無いと思うから………」
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