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第20章 帝国予算の為に………
432★実家や親族に、商会を持つ騎士っているのかな?
しおりを挟むそして、自分と同じ様に宰相ザイトリッツやルーセア大公アルスラーンもそうだとかって思い込んでいたりする。
「そっかぁ~自分の所にも設置できるってなれば
俺達に絡むより、欲しいものを考えるよな」
その言葉を聞いてオスカーは、ちょっと苦笑を浮かべてしまう。
が、店に出かけたり、商人を呼ばずに買い物が出来るなら、時間的にかなり楽になると思っている効率主義のオスカーだった。
「そういうコトですよ」
オスカーとマクルーファの会話を、アルファード達もエリカも黙って聞いているだけだった。
余計なコトは口にしない方が人生楽に生きられると、オスカーやマクルーファ達に実地で学習させられていたから………。
エリカは、何となく雰囲気で口を噤んでいたりする。
この辺りは、空気を読める日本人らしいと言えるだろう。
それでも、PXを成功させる為にエリカは考える。
(カンパネラ伯爵の持つ商会の他に
商会を持つ貴族出身の騎士や商会を持つ平民出身の騎士は
この魔法騎士団にいるかしら?
もしいるんだったら、どんな商品を扱っているかを知りたいわね
それと他の騎士団にも、商会を持つ貴族や商人出身の騎士達が
かならず居るはずだから、その確認をした方が良いわよね
どうせだったら、知り合いの商人にチャンスを与えるというのは
人情だから………
それと、商人ギルドにも打診しておくべきよね
公平に平等にをモットーに………
この辺りは、オスカーさん達にお願いするべきよね)
考えの纏まったエリカは、アルファードに話しかける。
「アル、ちょっと質問なんだけど
この騎士団に商会を持つ貴族や平民出身の騎士って居るの?」
「たぶん、居ると思うけど………
基本的に隊長以上じゃないと会話しないから
俺は知らないからなぁ~………う~んとぉ………
俺が知っているのは、馬を扱うついでに、馬具一式を扱う
グラード商会を持つグラード伯爵家の
ガレス・ルスカ・グラードぐらいかな?
確か、塩水湖周辺の草原地帯に領地を持っていたから
牧畜をしていたはずだ
それで、高く売れる馬を生産して、ぼったくられない様に
自分達で売り買いを初めて商人になった家だ
馬具は付け心地の良い物が欲しいと思って、作り始めたらしい
どちらも、あの領地に良い効果をもたらしたようだったな
他には、山岳地帯に領地を持ち、鉄鉱石と石炭の鉱山があったから
それを加工する技術を持つドワーフ族を呼び寄せて
鉄を使う武器一式と鉄と革を使う防具一式を作らせて
売買しているビエラ伯爵家のビエラ商会
そのビエラ伯爵家のブラッド・ロイス・ビエラぐらいかな?
後は、貴族年鑑を見て確認するしか無いと思う
オスカー、マクルーファ、他に居るか?」
アルファードは、ちょっと考え込みながら、エリカに説明をするが、途中で自信が無くなりオスカー達に丸投げする。
それを苦笑しながら受けるオスカー達だった。
「グラード商会は、畜産品と言っても馬が中心です
その他に羊も扱っていますので、羊毛と絨緞等に羊肉と羊乳
バターとチーズ、生クリームとヨーグルトなども扱っていますよ
牛を専門に畜産を営んでいるのは、ワイルダー子爵家の
ワイルダー商会ですね
牛肉と牛乳を初めとする乳製品に、牛革を使用する
革製品一式を扱っています
マイケル隊長の補佐官の1人カール・トニー・ワイルダーの実家です
ウチの騎士団には、他に商会を持つ程の規模で
商売をしている家出身の騎士はいませんね」
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