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第20章 帝国予算の為に………

440★エリカは効率を考えて行動する

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 内心で色々と思考していたが、ある程度の考えが纏まったエリカは、アランに話しかける。

 「アラン、広めの会議室を用意して欲しいの」

 エリカの言葉に、アランは首を傾げる。

 「何をする予定なんですか?」

 ちょっと予想不能なんですけどぉ~という表情を浮かべているアランに、エリカは苦笑しながら説明する。

 「これから、彼女達の部屋に行って、成れないダンスを踊って
  筋肉痛に苦しんでいる彼女達にパーフェクトヒールをかける予定なの
  そうすれば、彼女達も自由に動けるわ

  体中の筋肉が痛んで動けないとか、イタタとかウッとか言う姿を
  アルバートさんを含む夫候補達に見せられないもの
  それと、PXの話しもしたいのよ

  ついでに、アルバートさんや夫候補の人達にもPXに付いて説明して
  どんな商品が欲しいかを話し合いたいって思うのよ

  その時は、出来ればだけどアル達にも参加して欲しいわ

  その時に、先生に貴族達の領地の産物や商品について
  話してもらえば色々と便利なんじゃないかなって思うのよ

  アランはどう思う?」

 エリカの説明にアランや守護騎士達は、納得してこくこくと頷く。
 そして、アランはにっこり笑って提案する。

 「各騎士団の団長達が、ここ…魔法騎士団本部に集まって会議する時に
  使用する使会議室が1番豪華なので、そこを使える様に手配します
  そのついでに、団長か副団長に姫君の言葉を伝えておきましょうか?」

 エリカはアランの提案について少し考える。

 (なるほど、1番豪華な会議室ね、確かにその方が印象も良いわね
  それなりの広さもあるだろうし………

  彼女達を完全に別々にするのもいまひとつ不安だしね
  お互いの姿が見れる状態でなら、会話も楽しめるでしょうしね

  アルバートさんを含む夫候補達にも
  真面目にPXについて話してもらいたいしね

  彼女達に格好良いところを見せる、という男心を擽るように
  話しを持って行けば………うん、結構いけるかも

  とにかく、PXに興味を持ってもらうこれが1番よね
  ついでに、彼女達と会話して親しくなるって目標を達成して欲しいわ

  後は、会話が弾むように、私が、お茶と色々なお菓子と軽食を
  それなりの量を用意するってところかな?

  それとPXに置く商品の見本を用意するのも良いかな)

 「アラン、アルとオスカーさん達に、今の言葉を伝えてね

  それと貴族年鑑と、この帝国で作られている作物や商品の
  資料も用意して欲しいわ

  お茶やお菓子、軽食などはこっちで用意するから
  PXの資料に使えそうなモノを用意して欲しいって伝えてね

  それと、アルバートさん達が着たら挨拶してねって伝えて欲しいわ」

 エリカのちょっと我が侭な発言にアラン達は、にこにこと笑っている。
 彼等にとって大切なのは、聖女であるエリカがご機嫌で笑っているコトで、それ以外はあまり関心が無かったりする。

 所詮は、聖女をとにかく崇めているオタクとか信者という状態の彼等であったから………。
 もし、聖女エリカと真の皇妃キャロラインという帝国でも1位2位の位置に居る女性達に魔物の危険が迫ったとしたら………。

 彼等は、一瞬の迷いも戸惑いも無しに、聖女エリカを先に己の命を賭しても助けるだろう。
 そう、エリカの意思にかかわらず………。








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