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第14章 ミッション1 皇女様の行き先は?
230★アルファードの両親も花が咲いてます
しおりを挟むアルファードとエリカを先頭に、中庭で待機しているグリフォンを見に行くコトになり、ぞろぞろと歩きながら会話をする彼らだった。
「アル、あのね…ちょっと
聞きたいんだけど
陛下やキャロライン様達は
レオ達に会っても
怖がったりしないかなぁ?」
エリカの疑問に、アルファードは頬をちょっとポリポリしながら答える。
「う~ん、父上達というか…
男は…魔法学園に
通っているときに…
ダンジョンの攻略や
貴族としての義務である
魔物討伐を何度も
おこなっているから
平気だと思うが……
好奇心の強い母上以外の
女性達は…ちょっと…
不味いかもしれないな」
アルファードの言葉に、エリカは困ったような表情で言う。
「怖いんだったら
あの部屋に居れば
良いのにね」
そんなエリカに、アルファードは肩を竦める。
「それは出来ないだろう
父上や母上
それに、俺とエリカが
グリフォンを見に行くんだ
付いて行くのは
身内なんだし
陛下を守るべき
貴族なんだから当然だろう」
仕方が無いコトなんだ、というニュアンスで言うアルファードに、エリカは微妙な表情でなるほどと頷く。
「そっかぁ~………
貴族としての義務なら
仕様が無いよね」
アルファードやエリカと違い、楽しそうに会話をしているのは、皇帝アルフレッドと西の妃キャロラインだったりする。
その会話は、確かにアルファードの両親だと実感できる内容だった。
皇帝アルフレッドは、最愛の妃キャロラインとの会話を楽しんでいた。
「何時でも無表情だった
あのアルファードが
あんなに幸せそうに
笑っているのを見たのは
初めてだな
聖女の姫を妃としたなら
アルファードを皇太子として
正式に発表しよう
さすれば
公務をアルファードに
渡せる部分があるから………
貴女と過ごす時間を増やせる」
父親としての思いと、キャロラインに対する愛情を口にするアルフレッドに、キャロラインも素直な思いを口にする。
「まぁ~…陛下…
嬉しゅうございます
それでは、私の子供達を
さっさと結婚させて
私も自由の身になりますわ
今回で、あの子は結婚が
決まりますもの
アルファードってば
姫と婚約して、とっても
優しくなりましたわ
あの子の為の化粧領を
自分の領地から分けると
言ってくれましたし………」
キャロラインも他の妃と同じように、アルフレッドの愛を求めているコトがわかってしまうが、それでも、母親としての意識もきちんとあることもわかった。
その女の部分を愛しいと思いながら、皇帝であり父としての部分を優先するアルフレッドだった。
「そうだったな…
手頃な直轄地が無い為に
アルファードには
苦労をかけるなぁ~…
アルバードの方は
どうなのだろうか?」
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