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0027★明宏の性癖(◆R18・BL表現あり 苦手な方はスルーお願いします◆)

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  初めてあじわう、異質な圧迫感に聖樹は苦しげに身もだえる。
 それを観察していた明宏は、聖樹が直ぐに腸内洗浄液を排泄してしまわないように、ワゴンのトレーに乗ったシール状の物体を肛門の栓として、ペトッと貼り付ける。

 ‥‥‥く‥ぅ‥る‥しい‥腹が‥苦しい‥‥ひいっ‥‥‥‥
 なに‥‥なんだ今のは? ‥‥こ‥肛門に‥‥‥‥
 何か張り付けられたのか? この気持ち悪いモノは何だ‥‥‥‥

 明宏が聖樹に使用したシール状の物体を説明するとしたら、一番近いモノは小学校等で行われる、ギョウチュウ検査に使用されるアレであろう。
 これも明宏の性癖によって開発された商品だった。
 内部からの圧迫では簡単に外れない程度の粘着力があり、外から剥がさないかぎり感嘆には剥がれないように作られていた。

 精神が、かなり複雑に屈折している明宏は、セックス=快楽ではないのだ。
 明宏は、とりあえず、突っ込んで吐き出せれば満足という感覚は、持ち合わせていないのだ。
 明宏を満足させるセックス形態とは、他者に恥辱や屈辱を与えて浸る愉悦=快楽のため、こうした手順を踏むことが大好きなのだ。

 明宏は、ことのほか、少年期から青年期に移り行く男としての矜持が備わり始める微妙な時期の者を嗜虐することを好む。
 特に十五・六歳から二十歳くらいの青少年に対して、淫らで屈辱的な姦淫を好む傾向にあるのだ。

 また、より強い屈辱感や恥辱心を与えるために、明宏は買った者に所有の刺青を施すことがある。
 お金で買った少年の躯に刺青を施すことによって、自分が支配者であり、束縛していることを誇示するためであった。

 明宏にとっての生殖行為は、恋愛の上に成り立つ子孫繁栄というモノではなく、恥辱心や屈辱感を与えて愉悦感に浸るための行為だった。
 それゆえに、男女間の正常な性行為よりも、同性への嗜虐を好んだ。

 腸内洗浄液を全部直腸に注入したことで、ぽってりと膨らんだ聖樹の腹部を、明宏は淫猥な手つきで撫でまわす。

 「パンパンに張ったこれは、まるで臨月間近の妊婦みたいだねぇ‥‥‥‥」

 過去に、デモニアンから臨月間際の妊婦を買って、犯したことのある明宏は、その時のことを思い出して嘲笑(わら)う。

 苦しさに身もだえる聖樹の様子を観察しながら、明宏は小さな乳首や淡い茂みの中に隠れてしまった幼さの残る聖樹のモノを拾いあげ、淫らにいじりはじめる。
 圧迫感に煩悶していた聖樹は、乳首と性器をもてあそばれ、躯をビクンッと振るわせた。

 嫌悪感をことさら煽る明宏の手のひらの感触に、聖樹は首に嵌められた首輪が喉に食い込むのも構わず、髪を振り乱してもがいた。
 その狂態に、明宏は身の内を舐めあげる久々の深い情欲に酔う。

 明宏は、うっとりと身の内を侵食する愉悦という名の快楽に浸り、甘く淫らな吐息を漏らす。

 「明仁とは別の意味で、私を満足させてくれるねぇ‥‥‥聖樹は‥‥‥」

 躯をいじりながら呟く明宏の手のひらの下では、直腸内を圧迫している浣腸液がジワリジワリと腸壁を侵食し、聖樹に強烈な排他感をもよおさせ始めていた。

 ‥苦しい‥‥助けてっ‥‥‥‥誰か‥助けて‥‥
 苦しいよぉ‥‥‥漏れる‥出ちゃう‥‥いやだっ‥‥

 腹腔から突きあげはじめた強い排泄感に、聖樹は脂汗をだらだらと垂らしながら、羞恥心と排泄感の狭間で身もだえ煩悶する。
 その惑乱ぶりに、明宏は嫣然(えんぜん)と嘲笑(わら)う。

 幅広のチョーカーと金鎖で繋がった細かい細工が連なって作られた胸の飾りが、苦しさに喘ぐ聖樹の胸の上で妖しくきらめく。

 「クスクス‥‥この黄金細工の幅広のチョーカーと胸飾りのセットは、
 凄く似合うねぇ‥‥フフフッ‥‥‥‥随分とつらそうだねぇ‥聖樹
 ‥‥そろそろ、腸内洗浄液の効果で排泄したくなってきたのかな?

 ‥‥ああそうだ、聖樹に大人のオムツを着けてあげようか?
 確か、お漏らしはクセになるてっ聞いたことがあったなぁ‥‥‥
 結構気持ち良いかもしれないよ」

 至極楽しそうに聖樹に話しかける明宏に、部下の一人が静かに呼び掛ける。

 「明宏様、珈琲が入りましたが?」

 どうなさいますか?と、言外に問いかける部下に、明宏は聖樹からあっさりと離れ、最初に座っていたソファーに戻る。

 「ミルクだけ入れてくれ‥‥‥‥ん、ありがとう、佐々木」

 ソファーにゆったりと座り、襲い来る排他感の嵐と屈辱感と羞恥心の狭間で、脂汗と涙を流しながら身もだえ続ける聖樹の狂態を楽しむ。

 身を飾る豪華な黄金細工が、聖樹が襲い来る排泄感の苦しさに身動くたびに、揺れて涼やかな音を微かに響かせる。

 聖樹は、ジワジワと押し寄せる、強烈な排泄感に身もだえ、ビクビクと躯を振るわせる。
 豪華で華美なアクセサリーで装飾された魅力的な聖樹の震える肢体に、ゴクリと喉を鳴らしながら、明宏は手渡された珈琲で一息付く。

 「佐々木、この子の管理は、お前に任せよう」

 「はい。それでは、どこまでを管理すれば良いのですか?」

 佐々木の質問に、明宏は排泄感に煩悶し、妖しく身もだえる姿態を眺めながら言う。

 「アナル訓練や性奴調教、躾けは、すべて私が自分でやる。
 それが、この楽しみの醍醐味だからね
 佐々木は、聖樹の健康管理をしてくれ」

 いったん言葉を切り、唇と喉を湿らせるために、一口珈琲を飲んでから、明宏は、自分の忠実なる部下、佐々木を見る。

 「聖樹の躯に、私の所有の烙印を刺青として入れようと思っている。
 背中一面と胸に、大きな刺青をね‥‥‥‥
 だから、特に刺青を入れてる時は、注意してくれ」

 「はい、承知しました‥‥では、栄養液の注入はどうなさいますか?」
                          
  「んー‥‥それも、基本的には、私が自分でやろう‥‥‥
 手が離せない時は、お前に任せよう。

 性奴調教の最中は一切、上の口から食物の類いを与えるつもりはない。

 躯の維持には、いつも通り、定期的に栄養液を直接下の口から注入して
 腸で吸収させたあと、排出させればいい

 もし、それで足りない場合は、しょうがないから点滴かな‥‥‥‥」

 ゆったりと会話しながら、明宏は約三十分ほど、聖樹の煩悶する狂態を堪能した。

 「‥‥‥そろそろ我慢の限界だろうな。洗浄の準備をしてくれ‥‥‥」

 その言葉と共に、佐々木は直属の部下に指示を出した。





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