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第6章 浄化の儀式
320★結局、安全パイで鏡の通信で参加です*side蓬莱家*
しおりを挟む「ですから、鏡の通信を使って、ホログラフィーとして儀式に参加する
というのは、いかがですか?
今回、急遽、藤夜様の浄化と再生の儀式を執り行う必要があるとコトで
蒼夜様と白夜様のお二方は、この本邸の地下室に古来からある
特殊な地場に設置されている魔法陣によって帰還なされました
その時には、藤夜様は既に屋敷内におりません状態でしたから
転移によって発生する波長を感知しなかったようですが
ソレを感知して、藤夜様が混乱なさるかもしれません
そうなりますと、せっかくの浄化と再生の儀式が滞るかもしれません
ここは、お二方は、おとなしくココで待機なさった方がよろしいかと」
どうにか実体での参加をやめさせたい爺やは、必死の形相でそう提案した。
その爺やの表情と迫力に、紅夜ですら少し腰が引けてしまう。
「そう言われると、そうだな………失敗する要素は無くしたい
直接の参加は見合わせよう」
「本当なら、直接藤夜兄さんの様子は確認したいが、安全第一ですね
私も、今回は参加を我慢しよう」
紅夜の提案に、強い魅力を感じつつも、安全第一をとった蒼夜は、同意した白夜を振り返って言う。
「確かに、浄化と再生の儀式で、藤夜の記憶に手を加える予定だったな
不安定な状態を余分に作っては、意味が無いからね
ここは、鏡の通信で参加するコトで、直接の参加は諦めるとするか
ねぇ~白夜」
それでも、浄化と再生の儀式の参加を止めるとは言わない蒼夜に、白夜は苦笑して頷く。
「ああ、それが一番イイでしょうね
ついでに、和輝達全員を一族の者達に紹介するコトができるな
桜の変化が終わったなら、私は、和輝を一族に迎えたいと思ってます
できれば、ゲストハウスに泊まる者すべてを、一族に加えたいくらいだ
蒼夜兄さんはどう思いますか?」
白夜からの提案に、蒼夜もまんざらでもない表情で頷く。
「う~ん…そうだねぇ~…それは、魅惑的な提案だね
確かに、ここしばらく、不慮の事故が増えたよねぇ~………
それと【狩る者】達に、相次いで遭遇してしまって、一族の者達も
だいぶ減ったからねぇ~………
平和な日本に住んでいたコトで、気が抜けたのかなぁ?
まぁ…血族婚が続いているから、血も濁りが出ているしねぇ~
そろそろ新しい血を持つ者を迎え入れるのにも
良い時期かもしれないね
私も、彼ら全員を、我が一族に迎え入れたいと思ったよ
強靭な精神力と、頑健な身体、そして、常識も非常識も、超常現象も
いっさい身構えることなく、すべて柔軟に受け入れる器量と
あのいい加減さがたまらなくイイねぇ~………
後日、一族の者達にも提案してみよう
もっとも、私達兄弟が一族に加えると言えば、彼等は従うだけだけどね
くすくす…紅夜は、彼等を気に入っているようだけど、どう思う?」
蒼夜に話しを振られた紅夜は、素直な感想を口にする。
「そりゃ~…俺も賛成だな……特に、和輝達兄妹は、桜と仲が良いし
和輝の幼馴染みや友人達も、充分信頼に値する
なによりも、俺達を化け物扱いしないところが気に入っているかな
自分に襲い掛かり、首に齧り付いて血を啜った藤夜兄上のコトでさえ
和輝は、親身になってくれるから……それになぁ……桜もなぁ………
かなりやらかしているけど…まぁ…ナチュラルにスルーしてくれてるし
ああいうヤツが仲間になるのは、賛成
彼等が一族の者になれば、桜も喜ぶだろうしなぁ………」
紅夜の言葉を聞いて、桜を妹としてこよなく愛している白夜は、柔らかく微笑む。
「では、今回は、彼らのお披露目というコトで………
後日、一族の者達に、仲間に加えるコトを通知するでイイだろう
今回は、あくまでも藤夜兄さんの為の浄化と再生の儀式だから
我々は、傍観者として、鏡の通信のみで参加するというコトで……
それで良いですね、蒼夜兄さん」
白夜にそう確認された蒼夜は、肩を竦めて頷く。
「そうだね…今回の浄化と再生の儀式は、藤夜の為のモノ
藤夜が正気に戻れるかどうかの瀬戸際だからね
『二兎追う者は、一兎も得ず』と言うからね
ここは、鏡の通信で我慢するしかないね」
はふっと溜め息を吐いて、蒼夜は紅夜を見て言う。
「まっ……参加できるだけ、有り難いしね
私に連絡してくれてありがとう、紅夜
お前とて、仕事があるだろうに、すまないね
私達が忙しく飛び回ってしまっているから、何時も気を使わせて悪いね
だが、今回、お前が屋敷に戻っていて助かったよ
先に送った〈カオス〉のコトにしても、藤夜の儀式のコトにしても……
爺やだけでは、対処できなかっただろうからね
取り敢えず、今回は、鏡の通信で、ココから私達は参加するよ
私達は表立って動けないしね、準備を頼むよ
なんと言っても、私達は、帰国していないコトになっているから
ここから、各地に散る、連絡の付く者達には連絡しておくよ」
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