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プロローグ
004★とりあえず、自己紹介?
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和輝は少女の傷の状態に、内心で嘆息する。
今は傷口の酷さに気がまわってないから
苦痛をあまり感じないようだけど
落ち着いたら、痛いって無くだろうなぁ
可哀想に
ここは、大げさに救急車を呼んだりするより
ウチで手当てした方が早いな
ここからウチまでそんなに遠くないし………
幸いなコトに、ウチは個人病院やってたから
治療用の機材や薬なんかはそろっているからな
困惑と同情の眼差しで、和輝は双子の妹達とさほど変わらない姿の少女をついついマジマジと観察してしまう。
一方の少女の方はというと、ようやく2頭による強制マラソンから解放されたコトで、ゼイゼイしながら、苦しくなった呼吸を整えようと、一生懸命に深呼吸を繰り返していた。
ある程度、呼吸の苦しさが治まった少女は、2頭を制止してくれた人物の存在に、思い至り、やっと顔を上げる。
和輝の姿と、心配そうな視線を視認した少女は、安堵の表情を浮かべる。
そして、そのまま和輝に向かって、自己紹介する。
「………はぁ…はぁ………はぁ~……
あ…りがとう………助かった
私の名は…蓬莱…桜という………」
ようやく呼吸が落ち着いてきたらしい、蓬莱桜と名乗った少女に、和輝も頷いてから自分の名前を名乗る。
「俺は、神咲和輝つーんだ
俺を呼ぶときは和輝でいーぞ」
そう言ってから、和輝は改めていまだに呼吸が荒いのに、へろりと笑っているような、2頭の大型犬を見て言う。
「しっかし…こんなデカイ犬を……
1度に2頭も連れて歩くなんて
どう見ても、無謀だぞ
お前、全身ケガだらけじゃねぇ~か
危ないって止められなかったのか?
そんなにケガしちまってよぉ………
いてーだろうが………」
心配した和輝のお小言に、シュンと項垂れた桜は、それでも言い訳をすることは忘れなかった。
「久しぶりの雨上がりだから………
それに、さっきまでは、きちんと
桜のいうコトを聞いていたのよ
普段の〈レイ〉や〈サラ〉は
とぉ~っても、おとなしいのよ
あ…あそこで…あの野良猫が……
2頭の前を横切りさえしなければ
そして、そのすぐ後にぃ~………
放れた犬が近くでケンカしてなければ
こんなコトにはならなかったはずよ」
握りこぶしをしてそう言い募る桜に、溜め息を吐いた和輝は、桜の腰に繋いである引き綱を外し、自分の腰のベルトの左右に繋ぐ。
そして、極度の疲労と緊張のために、傷だらけの身体を震わせている桜を、ヒョイッと片腕に抱き上げた。
そして、それから、和輝はもう1度改めて優美な超大型犬の姿を確認し、その犬種の名と特徴を思い出すのだった。
えぇ~とぉ…このデカイ犬……
どっかの動物番組で見たコトあるぞ
たしかこの犬ってロシア犬だったよなぁ?
優奈が好きで…なんていったっけか?
……あぁ……そうだ…ボルゾイだ
ロシア貴族が足元で飼っていた犬で………
たしか、サイトハウンドの猟犬だったはず
まぁ…その眼前を野良猫が横切ったんじゃ……
こうなってもしょうがないか………
今は傷口の酷さに気がまわってないから
苦痛をあまり感じないようだけど
落ち着いたら、痛いって無くだろうなぁ
可哀想に
ここは、大げさに救急車を呼んだりするより
ウチで手当てした方が早いな
ここからウチまでそんなに遠くないし………
幸いなコトに、ウチは個人病院やってたから
治療用の機材や薬なんかはそろっているからな
困惑と同情の眼差しで、和輝は双子の妹達とさほど変わらない姿の少女をついついマジマジと観察してしまう。
一方の少女の方はというと、ようやく2頭による強制マラソンから解放されたコトで、ゼイゼイしながら、苦しくなった呼吸を整えようと、一生懸命に深呼吸を繰り返していた。
ある程度、呼吸の苦しさが治まった少女は、2頭を制止してくれた人物の存在に、思い至り、やっと顔を上げる。
和輝の姿と、心配そうな視線を視認した少女は、安堵の表情を浮かべる。
そして、そのまま和輝に向かって、自己紹介する。
「………はぁ…はぁ………はぁ~……
あ…りがとう………助かった
私の名は…蓬莱…桜という………」
ようやく呼吸が落ち着いてきたらしい、蓬莱桜と名乗った少女に、和輝も頷いてから自分の名前を名乗る。
「俺は、神咲和輝つーんだ
俺を呼ぶときは和輝でいーぞ」
そう言ってから、和輝は改めていまだに呼吸が荒いのに、へろりと笑っているような、2頭の大型犬を見て言う。
「しっかし…こんなデカイ犬を……
1度に2頭も連れて歩くなんて
どう見ても、無謀だぞ
お前、全身ケガだらけじゃねぇ~か
危ないって止められなかったのか?
そんなにケガしちまってよぉ………
いてーだろうが………」
心配した和輝のお小言に、シュンと項垂れた桜は、それでも言い訳をすることは忘れなかった。
「久しぶりの雨上がりだから………
それに、さっきまでは、きちんと
桜のいうコトを聞いていたのよ
普段の〈レイ〉や〈サラ〉は
とぉ~っても、おとなしいのよ
あ…あそこで…あの野良猫が……
2頭の前を横切りさえしなければ
そして、そのすぐ後にぃ~………
放れた犬が近くでケンカしてなければ
こんなコトにはならなかったはずよ」
握りこぶしをしてそう言い募る桜に、溜め息を吐いた和輝は、桜の腰に繋いである引き綱を外し、自分の腰のベルトの左右に繋ぐ。
そして、極度の疲労と緊張のために、傷だらけの身体を震わせている桜を、ヒョイッと片腕に抱き上げた。
そして、それから、和輝はもう1度改めて優美な超大型犬の姿を確認し、その犬種の名と特徴を思い出すのだった。
えぇ~とぉ…このデカイ犬……
どっかの動物番組で見たコトあるぞ
たしかこの犬ってロシア犬だったよなぁ?
優奈が好きで…なんていったっけか?
……あぁ……そうだ…ボルゾイだ
ロシア貴族が足元で飼っていた犬で………
たしか、サイトハウンドの猟犬だったはず
まぁ…その眼前を野良猫が横切ったんじゃ……
こうなってもしょうがないか………
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