お犬様のお世話係りになったはずなんだけど………

ブラックベリィ

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第3章 蓬莱家で住み込みのお仕事

078★デザート&スイーツは別腹です

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 桜は、腕に手を掛けて引く〈レイ〉と、脇腹に顔をスリスリする〈サラ〉に辟易して、和輝を振り返る。

 「だぁぁ~煩い…かずきぃ~
 〈レイ〉と〈サラ〉が
  煩いのよぉ~……

  桜は、和輝が作った
  ケーキやクッキーや
  ドーナツを………

  スイーツとデザートを
  色々ゆっくりと
  楽しみたいのにぃ~
  邪魔するのよぉ」

 そんな桜を、優奈と真奈は楽しそうに見ていたりする。
 いや、実際には〈レイ〉と〈サラ〉という、大きくて優雅なボルゾイのおねだり姿を楽しんでいただけなのだが………。

 うわぁ~可愛いねぇ~真奈ちゃん
 うん、あんな風にねだるんだね

 という、双子ならではの視線での会話に気付いた和輝は、ちょっと苦笑していた。
 なぜなら、2人はただただ楽しそうに見ているだけで、桜にはなぁ~んの助けにもなっていなかったからである。

 仕方が無いと、和輝は立ち上がり、キッチン上の戸棚にさきほど隠した犬用に作ったクッキー缶を取り出して、2頭の器に数枚ずつ入れてやる。

 「ほら…〈レイ〉〈サラ〉
  桜に絡んでないで
  こっちにおいで………」

 和輝に呼ばれた2頭は、キャッシュにも桜からさっさと離れて、自分達の器の前にスタッと座る。
 その愛らしいポーズは、どうやら、もう少し数枚のおねだりをしているらしかった。

 胸張りポーズで自分を見上げる2頭に、和輝は再度苦笑して、もう2枚づつクッキーを追加してやった。

 「はぁ~…しょうがねぇーなぁ
  今日は特別大出血サービスだ

  ほら、クッキーを2枚
  追加したからな
  今日は、コレおしまいだぞ

  明日も、きちんと食べさせて
  やるからな
  
  ヨシヨシ…食べて良いぞ」

 そう言って、交互に2頭の頭を軽く撫でた和輝は、犬用のクッキー缶を戸棚にしまう。

 「さて、俺達も食後の
  スイーツ&デザートを
  たべようか」

 そう言って、和輝は桜の側へと戻った。
 和輝の言葉に、優奈と真奈はお皿に切り分けたケーキを乗せ、食べたいクッキーやドーナツを乗せて行く。
 さながら、スイーツ&デザートのバイキングのように………。

 「ジャムやチョコレート
  生クリームにチーズに
  ヨーグルトのディップを
  用意したからな

  ほら、真奈が食べたいって
  言ってたプレーンな
  シフォンケーキもあるぞ」

 大盤振る舞いで、和輝にケーキやクッキー、ドーナツを目の前に並べられ、桜も双子の妹達も、女の子だけあって大喜びする。
 体重計を気にするという行為と無縁の彼女達3人は、食事のカロリー制限というモノが存在しないため、ただただ和輝の大盤振る舞いが嬉しいだけだった。

 桜も双子につられて、パクパクと生クリームやチョコレートをかけたケーキをたいらげて行く。
 その間に、チーズクリームやヨーグルトを塗ったモノもしっかりと食べていた。

 ついでに、ドーナツやクッキーもデップをつけてちょこちょこと食べる食欲旺盛ぶりに、和輝は内心でホッとしていた。

 これなら、かなりのところ
 エネルギー補給が出来るな

 生体エネルギーの低下は
 新陳代謝がガクンッと
 落ちるからな
 
 俺が上げられる《光珠》は
 一時的なエネルギーの補助は
 できても、本当の意味では
 継続的じゃないからな

 やっぱり、体力の基礎となる
 食事は大事だよなぁ………

 今回は洋物がメインだったから
 次は和菓子を用意してやろうかな?
 まぁ…和菓子はダイエット向きの
 お菓子だからなぁ………

 当分は洋菓子系をメインに
 ちょこちょこと和菓子かな?
 あと、身体に良いのは………
 うん~…甘酒かな?

 あれって飲む点滴っていうくらい
 色々な栄養素が入っているからな
 あとで麹を買ってきて作るかな?

 さて、俺も、見た目も味も楽しい
 手作りお菓子で、もう少し栄養を
 補給しておくかな

 そうした楽しい夕飯とその後のデザート&スイーツ食べ放題をしっかりと楽しんだ後、和輝達兄妹は、使用人用の平屋へと戻ったのだった。

 勿論、思うように動けないというコトになっている桜は、歯磨きから着替えまで、すべて和輝が手伝ったことは言うまでも無い。
 そして、天蓋ベッドに運んでもらい、暖かな気持ちでゆっくりとした睡眠へと入って行った。
 勿論、そこには〈レイ〉と〈サラ〉もちゃかりと乗っていたコトは言うまでも無い。









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