45 / 328
0045★神護の日常と過去と修学旅行9*修学旅行当日・繋がる門
しおりを挟むどちらにしろ、修学旅行の初日は、テンションMAXなので…………。
楽しみにしていたモノを見れると思い騒いでいても、誰も不思議には思わない。
ちょっとオタクが入っている神護達は、門前町が新門前町と旧門前町と、2種類あると調べていたので、それも確認していた。
もちろん、橋を渡る前に写真を撮り、渡った後も撮った。
その中には、橋げた部分も入っていたりする。
川を渡って、参拝前に手を洗う為に、わざわざ川まで降りる神護達だった。
その時は、川に降りる階段部分をじっくり見たり、地図で位置を確認しては、笑っていたりする。
事前に、NHKのぶらタ○リの伊勢神宮を見直すほどには、神護達は盛り上がっていたのだ。
そのため、ご機嫌なオーラがあたり一面に放出されていた。
それぞれに、イケメンと美少女の集団が、至極楽しそうに笑って歩いている姿は、周りの観光客にとって眼福と言える。
自分達の写真を自撮りするフリをして、神護達をスマホに撮っている者も多数いた。
もちろん、お互いに写真を撮っているフリをして、しっかり神護達の写真を撮る者も多数いた。
神護達がまとう嬉しい楽しいという思いとキラキラと輝く、若く元気なオーラに、観光客は…………。
「「「「あぁ…イイもの見たわぁ~……」」」」
「「「「眼福よぉぉぉ………」」」」
「「「「神様…ありがとうございます」」」」
という、どぉ~っても幸せな温かい思いは、伊勢神宮の天照大神にも届いていた。
伊勢神宮に、暖かなオーラが満たされていく。
それは、そこに座す神に、届く。
そして、女神に《力》を与える。
異界の女神と共に《力》を使う女神に…………。
運命の車輪を回す《力》が…………。
***
そして天照大神は、その満ちた温かい思いを《力》とし、たった今、異界渡りの門を、やっと完成させたのであった。
ちなみに、女神サー・ラー・フローリアンの方は、飛翔族の祈りが《力》となっていたりする…………。
界の異なる2柱の女神が繋ぐ、異界へと渡る門が完成し、扉が出現する。
その扉は、ゆっくりと音も無く静かに開いた。
扉が開く手応えを感じた天照大神は、女神サー・ラー・フローリアンへと言う。
『 さぁ……貴女の民の祈りを……
開かれた扉へと通しなさい 』
『 ありがとうございます
私を奉じる
飛翔族の祈りを………… 』
飛翔族の【守護者】となる者のところへ届けと、女神サー・ラー・フローリアンも心から祈る。
そして、その思いは一筋の銀糸となって異界へと渡る。
『 ふふふふ………ちょうど良いことに
貴女が望んだ年頃の子達が大勢
私のところに参拝に来ているわ 』
静かに、2柱の女神達は、飛翔族の祈りが届くことを祈った。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
602
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる