絶滅危惧種のパパになりました………~保護して繁殖しようと思います~

ブラックベリィ

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0106★ネズミーランドは危険がいっぱい?16 ホタルは稀少アイテムと説明しました

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 神護が魔術を詠唱して敵キャラをあっという間に殲滅せんめつする間、竜治をはじめとした残りのメンバーは、ホタルに見入っていた。

 ちなみに、神護のカメラアイを全員が知っている為、簡単詠唱して魔術を発動させたことには、誰も疑問を持っていなかったのも確かな事実だった。

 一方、本当の敵と遭遇し、神経逆撫ででフーフー状態の神護は、戦闘終了と同時に《索敵》の《呪陣》を展開し、ぐわっと広範囲に拡げていた。
 神護は、とりあえず自分を中心にして、周囲10キロを探索した。

 ネズミーランドの敷地を考えれば、せいぜいがどんなに広げても500メートルでもすむだろうが…………。
 ホタルが言った、異世界と空間が重なっていることを考慮して、それだけの規模で調べることにしたのだ。

 双眸を閉じた神護の脳裏には、魚群探知機か、古いアニメに出てくるような丸い画像が現れていた。
 そこには、転々とした光点や影が点在していた。

 ふむ……この…俺の周囲の光点は…みんな…だな
 今のところ…本当の敵らしきモンはいねぇ~ようだな………

 自分の周辺に人数分の光点以外、それらしいモノが引っ掛からないことにホッとした神護は、自分感覚に引っ掛かるモノを感じて首を傾げる。

 ぅん? この大きな影はなんだ?
 他にも、似たような影があるな

 神護が疑問に思っているところに、再び肩へと舞い戻ったホタルが、同調でその《索敵》に浮かぶ妙な影を見て、説明する。

 『マスター ソレは いにしえの女神の神殿
  女神サー・ラー・フローリアンの神殿だと思います

  あとの影は マスターがさっき広げていた
  地図の休憩所として記された場所ではないかと……』

 ホタルの説明に、神護は双眸を開く、脳裏にはいまだに《索敵》の様子がリアルタイムで展開していた。

 「神護、大丈夫かい?」

 心配する竜治の隣りから、美姫が興味津々で、肩に止まった小さい姿のホタルを覗き込む。

 「ちょっと神護ぉ~……その子…可愛いじゃない…
  さっき出現した敵キャラ…その子のこと

  〈ドラゴン・ソウル〉とか言っていたけど……
  何時、手に入れたの?」

 神護はちょっと考える素振りを見せてから、シレッと答える。

 「渡された袋に、腕輪が入っていたから
  嵌めたら、それが〈ドラゴン・ソウル〉だったっんだ
  超希少アイテム入りの当たり袋だったようだな」

 神護の説明を聞いて、全員が自分の背負った袋を下ろして、口を大きく開けて中に何か珍しいモノは入ってないかと、ガサゴソする。








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