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召喚されちゃいました
278★どうやら、美少女2人組には、番が居ないみたいです
しおりを挟む家族や一族、部下達にはそれなりに優しいけど………それ以外はどうでも良い。
これが、ラノベあるあるの竜人達の大きな特徴。
それでいくなら、彼女達は帝国の民じゃない………保護対象では無い。
異世界から召喚された花嫁………大切にしますよ、彼女達を娶った男達が。
ただ、それに帝国や陛下は責任を持たない。
いや、扱いが酷いとかだったら、それなりに面倒はみると思う。
血の末期にきたモノを一新する為に花嫁を異世界から召喚するのだから、相手と成った男は、子(卵)を産めないような扱いをすることは許されない。
でも、それは積極的にアプローチするものじゃない…………あくまでも、召喚された異世界の女性と婚姻した男達に責任がある。
アラン様は竜人である他に、皇帝や皇太子として責任のある立場にいる皇族として、この帝国の為に、色々と情を捨てて行動するコトは多々あると思う。
それが、彼女達に発揮されてしまったら………。
私は、自分の予想にちょっと否かなり怖くなる。
「静香が異世界召喚されて、もうそれなりに日数が経っています
領地に下がっていた皇族達も帝都に来ています
それなのに、誰も番の気配を感じていません
それは、彼女達に皇族の番がいないというコトです
また、高位貴族達からも、番がいるという言葉は
残念ながら、上がっていません
番で産まれる子(卵)の方が、能力が高いんですがねぇ………」
アラン様って、私に言いたくないコトや伝えたくないコトを口にする時は、
これからこんな風に、私の理性を愛撫で溶かして理性が半分以上解けて消えている時を狙って言うつもりなんですね。
基本の性格は、皇太子で帝と騎士団の団長という立場のセイで、腹黒の鬼畜で俺様なアラン様なのに、私に対してはヘタレなんですね。
ラノベあるあるの通りの竜人らしいアラン様は、番である私にはべたべたに甘々な人なのにね………(哀)。
こんなコトを平気で口にするひとでもあるんですね。
でも、愛してますよ………私の番……愛しいアラン様…罪があると言われても、私は私のこころに忠実になりますよ。
彼女達が不幸になろうとも、私はアラン様との幸せな未来を取ります。
私が愛しているのは、アラン様ですから………気にしないで下さい。
「それって………」
「彼女達の保護者はいないというコトです
皇族で、それなりの地位についている男を選び
相手との良好な関係を築くコトが出来なければ
夫を複数持つコトになります
皇族の数を増やす為にね」
ああやっぱり、彼女達の未来は………。
このまま行ったら、子供を得る為だけの相手としか扱われない。
本来ならもっと異世界から来た花嫁として、竜人達に優しく大切に扱われるはずなのに………。
何時もなら、召喚に成功してもひとりだったって………。
それなのに、今回は、3人の花嫁が召喚されてしまう。
そして、私は、ラノベあるあるの皇太子の元へ………。
これは、上手くアラン様のこころを捕まえれば、最愛の番で皇太子妃としての責任と義務はあるけど、安定した未来を得られる。
が、アラン様に気に入られないという下手をしたら、この皇宮から捨てられる可能性もある危険な立場だった。
幸いなコトに私は、アラン様の特殊な性癖にぴったりな女だったから………相思相愛になれたけど。
それに、アラン様は私の好みで顔も声も細マッチョなところも理想的な人だったもの。
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