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召喚されちゃいました
284★簡素なドレスは着れないようです
しおりを挟む「はい、その方が良いと思います
騎乗していた騎士に何かあった場合スムーズに
交代出来ますから………」
私とアラン様の仕事?の打ち合わせが終わると、アラン様がにこにこと楽しそうに笑って言います。
「そうですね。では、静香、着替えましょうね」
はぁうわぁ~全裸になって、下着のはてからのお着替えタイムですかぁ~それも、イイ笑顔のアラン様で………(羞恥)。
どうして、こんなイヤ~んなところも、ラノベあるあるの竜人仕様なんですか?
だいたい何故、私なんかの着替えを、アラン様が手伝ってくれるんですかぁぁ~………。
いやまぁ~フレデリカさん達も、地味に恥ずかしくてイヤなんですけどぉぉ~………。
でも、アラン様は、もっと恥ずかしくてイヤなのぉぉぉ~………。
どぉぉ~して乙女の羞恥心を、アラン様は理解してくれないんでしょうか?
ここは、とにかくNОと言える日本人を目指します。
がんばれ、私………こころの安寧を求めるのよ。
「うっ………私はひとりで………」
はい、あっさりと拒否されました。
だって、何時ものようにベッドから、アラン様に引き出されていましたよ(号泣)。
そして、漆黒のオーラをまとって、甘く蕩けるような微笑を浮かべて、耳元でアラン様が腰にくるようなエロボイスで囁いてくれます。
「父上達の前に出る為のドレスですよ
夜会などの正装よりは落としても良いですが
お茶会よりはグレードの高いドレスになります
とても、ひとりでは着替えられませんよ
ついでに言うと、ひとりで着替えられる簡易なドレスは
最下層の庶民の着るものですよ
異世界から召喚された花嫁達は、それがイヤだと言って
必要最低限の夜会と、お茶会にしか出なかったと
記録に残っています」
アラン様、私に説明しながら脱がせてくれるのは止めて欲しいんです。
それなら、お風呂上りは全裸でベッドに寝かせて欲しいです。
いたたまれない思いをしなくてすむ様に………。
って、言っても聞いてくれるとは思わないので、あえて何も言わないんですけどね。
でも、簡素なワンピースを作ってもらって、ちょっいと着るっていう可能性が出ましたよ。
ここは、突っ込んで聞いてみます。
だって、毎日のこの羞恥プレイはもうイヤなんですぅぅ~………(号泣)。
下手すると一日に何回も着替えたりするんで………もう、いたたまれないって感じなんです。
「アラン様、庶民が着るようなワンピースを作ってもらって
室内でのみ着るってコトは出来ませんか?」
羞恥心をねじ伏せて笑顔で質問すると、アラン様はちょっと悪戯っ子な表情でくすっと笑って答えてくれます。
「出来ると言えば、出来ますが………
今の静香には無理ですよ」
その表情にイヤな予感を感じながら、私は聞き返します。
だって、簡素なワンピースなら、布と針と糸があれば簡単に作れます。
オタク仲間のお姉様達の中にいたコスプレイヤーさんの衣装を縫ったりするのを手伝った経験がありますから………。
たいていのお洋服は作れます。
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