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召喚されちゃいました
283★騎乗契約者は3人が良いと思います
しおりを挟むちょっとイイ笑顔のアラン様を見て、結構、イラッとしながら説得したって何かわかってしまいましたよ。
でも、ジャンケンですかぁ~こっちに召喚された花嫁が教えた風習のひとつでしょうね。
色々な意味で盛り上がったんでしょうねぇ~見なくてすんで私はしあわせだったと思います。
それより、ちょっとした疑問を聞いておきます。
「アラン様、ハイワイバーンをお義父様達に与えたら
魔族との戦いの時や魔物討伐の時は、使えないと思いますが
それでも宜しいんでしょうか?」
私の問い掛けにアラン様は、苦笑しながら答えてくれます。
「父上達のお気に入りの弟達、ようするに
私の兄達や叔父達に騎乗してもらうコトになっていますよ
ですから、騎士が2人という契約になりますが………」
アラン様の叔父上達が、実戦に出ている人達とは限りませんよね。
だったら、先代皇帝や皇帝を1人とカウントしないで、実戦配備できる騎士を3人ってした方が良いと思います。
せっかくの戦力です。
実戦で騎乗して、魔族相手や魔物討伐に使役して欲しいです。
そうすれば、騎士様達の負担も軽くなると思います。
なんと言っても、大きいので、1頭で数人は乗せられますからね。
上空から魔物討伐をするなら、怪我人を確実に減らせると思いますから………。
騎士様達だって生活があると思いますから、怪我による引退は出来るだけ避けたいんですよ。
だって、こっちでは、傷病者手当てとか、労災手当てとか、年金、なんてものは無いと思うんですよねぇ~………。
あれ?そうすると、騎士である夫が死んだら、残された家族は無収入に、それって貧困まっしぐらじゃないですかぁ………。
ここは、絶対に、魔の森や辺境の開拓をして、騎士様達の家族が生きていけるようにするべきですね。
特に未亡人や孤児になってしまう家族達関係に、手厚い保護を与えておきたいですね。
でも、女性の数が少ないなら、夫の数を増やせる法律を整備すれば、それだけで生きやすいと思いますよ。
収入がひとつ(1人)じゃなくて、2つ(2人)だったら………。
この辺は、この帝国の国民の人数と職業を把握する国勢調査をしてみないとわかりませんけどね。
このあたりの制度については、後でアラン様に聞いてみましょう。
「いっそ、3人にしてはどうでしょうか?
皇族方達でも実戦に出ていない方々の場合は
3人契約にするというのはどうでしょうか?」
私の言葉にアラン様はにっこり笑って答えてくれます。
「3人と契約出来るなら、全てのハイワイバーンを
同じように契約させて下さい
騎士達の勤務時間の調整も楽になると思いますので………」
私の考えにアラン様が了承してくれたので、思わずにっこりと笑ってしまいましたよ。
私ってば単純ですね。
でも、勤務時間ねぇ~…よりリアルな現実が見えてきましたよ。
ここは、確かにファンタジー世界だけど、夢の世界なんかじゃない現実の世界なんだって、実感できますね。
私をちょいちょいアラン様が悪戯して、寝かし付ける(=気絶)のって、アラン様が勤務する時間を捻出する為ですよね。
私を起こした時って、何時も仕事用の騎士服を着ていますよね。
ついでに、書類を読んでいるときも………。
そんなに無理しないで、仕事は執務室で執って欲しいって思います。
でも、それを言ってよいのか?ってまだ悩んでいるんですよね。
今は、今日のコトだけを考えておきます。
人生は日常の繰り返しですからね。
波乱万丈はいりませんよ。
なんと言っても、私は、モブキャラなんですから………。
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