344 / 378
召喚されちゃいました
331★王族の義務と責任しってます?教育どうなってるの?
しおりを挟むうっわぁ~きっつい…なんか…同じ女としていたたまれないって思うわ。
でも、側妃達を皇帝陛下が飽きて持て余したって言ったり、私がとぉ~っても迷惑した王女を、属国の《魔力量》も常識も無い、寿命の短い劣性遺伝子の塊りって、スバッと言うアラン様って、傲岸不遜で冷酷非情で悪の帝王って感じがして、とってもすてき眼福です。
アラン様は私と違って、次代の皇太子として育っているバリバリの俺様皇子様だから、冷酷非情になれるんですよねぇ~かっこいい。
「なっなんじゃと………」
ここまで言われたに、まだ言い返す気ですか?
アレンドラ王国って、王族としての教育をしていないんでしょうか?
ついでに、危機管理能力も無いですね。
護衛の騎士様達を、自国からも連れてきているでしょうに………。
誰も、この残念王女を止めない………上がダメなら下もダメですね。
もっとも、言っても無駄だから黙っているのかしら?
でもね、ここは、貴方達のアレンドラ王国じゃないの。
宗主国のアルファルーラ帝国なのよ。
ここで、馬鹿やらかすとどんな無理難題を言われても仕方ないってコトになるって理解している?
魔族達やハイワイバーンが居ても何の行動もしないって、何の為に王女についてきたの………役立たずね。
私が、何とか穏便にすませたいって思って言っても、その意味を理解しないしまったく気が付かないし、いらないわねこんな王女なんて………。
だからって、こっちに押し付けないで欲しいわ。
何の役にもたたないお荷物なんていらないのよ。
「シオンの言う通りだ
王女としての最低限の教育すら
受けていないお前を
王女とは、認めない
また、私の許可無く
我が宮に侵入したコトを
謝罪もしない
その上で、お前達を守った
シオンに対して感謝もしない
いや、守られたコトにすら
気が付かない馬鹿なぞ
平民の最下層の娼婦にもなれんな」
アラン様、私の独り言を元に会話しています(恥)。
私ってば、また、口に出してたんですね………はぁ~軽すぎるお口です。
お口にチャックしたいのにぃぃぃぃぃ~………本音がボロボロとこぼれちゃいます。
じゃなくってぇ………うっわぁ~アラン様ってば、迷惑馬鹿王女に物凄く怒っている。
まぁ~………あのきらきら皇子達も、かなぁ~り馬鹿だったしね。
たぶんに、アンジェリーナも馬鹿よね。
王族がコレじゃ……民が可哀想ですね。
これはラノベあるあるの、自分達は選ばれた者だから、贅沢三昧で民を顧みずってパターンでしょうか?
本当に、アレンドラ王国を属国にしている意味があるのかしらね。
宗主国の皇帝の側妃になっているなら、自国との関係をより良くする為に行動するものなのに、贅沢と浪費をして、せっかく産んだ皇子を馬鹿に育てて、何の役にもたっていない。
というよりも、害にしかなっていないわね。
そんな王族としての出来損ないを、宗主国であるアルファルーラ帝国に送り出し、その後のフォローもできないなんて、国王やその側近達も出来が悪いわ。
こっちの属国と宗主国の無関係がどんなモノか分からないから、何ともいえないけど。
お互いにウィンウィンな関係じゃなければ、その関係を維持する意味が無いと思う。
じゃなくってぇ~………落ち着くのよ、私。
まず、最初に考えなきゃならないのは、魔族のコトよ。
で、魔族の襲撃はどうなったのかしら?
こんな馬鹿に構っている暇なんて無いでしょう………襲撃を受けたんだから。
ここは、アラン様に聞いてみないと………。
私を迎えに来て、アラン様が戦線離脱した結果、魔族との戦いが不利になったら不味いもの。
私の良心も、滅茶苦茶痛むわ。
私は、アラン様と一緒にこの帝国の為に戦いたいって思っているんだから………周りに迷惑なんてかけたくないもの。
「シオン、大丈夫ですよ
私が担当している区域での
魔族との戦闘は終了させましたよ
焦りましたよ、シオンの元に
魔族とハイワイバーン達が
向かっているのを感じて
直ぐに転移したいと思いましたよ
だが、私は皇太子だ
私は私の義務を果たす責務があります
ほんっとぉ~に、イライラしました
でも、それ(討伐)が終わったなら
愛しい貴女のもとに行くコトに
何の支障もありません
そして、私はここに来ました」
アラン様は、蕩ける様な顔で私を見詰めてから濃厚なベロチューをかましてくれました。
どぉぉぉ~して人前で、くらくらするようなベロチューをするの(恥)。
お陰で、飲みきれない唾液が垂れて、口紅とか取れちゃいましたよ(涙)。
絶対に、ブスがよりブスになってる………切ない。
それなのに、アラン様は相変わらず超絶美形なんて不公平です。
私の唇をハンカチで拭って、口紅を付け直してくれるアラン様は優しいんだけど、何か恥ずかしくていたたまれない。
何時もの様に甘くて良い雰囲気になってほっとしたのに………。
ほんとぉぉぉ~に空気の読めないDOQN娘ですねアレンドラの王女は………。
もう何も言いません………好きにしなさい、墓穴でも何でも掘りなさい。
貴女の不用意な発言と行動で、アレンドラ王国が不本意な状態になろうとも………それは、貴女の責任です。
そして、その言動を止められなかった臣下の責任です。
私にとっては、アレンドラ王国もその王家も、ここに居る王女もアンジェリーナもどうでもイイ存在ですから………。
それで、アレンドラ王国の民がどうなろうと知りません。
私は、アルファルーラ帝国の皇女でランドール皇子殿下の妃ですから、義務と責任を負うのは、この帝国とこの国の民に対してのみです。
王族である義務も責任も理解できない貴女を、この帝国に送り出したアレンドラ国王の責任です。
もっとも、アンジェリーナを放し飼いにしていたんですから、今更ですね。
属国としての地位を剥奪して、国交を断絶しても良いくらいですね。
それとも、関税を滅茶苦茶高くかけて、商人や物資の移動を止めてしまうのもひとつの手ですね。
応援ありがとうございます!
0
お気に入りに追加
5,599
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる