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召喚されちゃいました
348★もしかして、さらわれてませんか?
しおりを挟む「シオンの言う通りですね
花嫁達の安全を考えると
あれらはいりませんね
貴女は本当に賢い
私達よりも広い視野で
常に先を考えていますね」
アラン様、私の独り言に答えるのは止めて………って言えない。
言っても無駄なんですよね(涙)。
ここは、誤解されないように言います。
私は、非情なコトを思い付いたんじゃなくて、ラノベで読んだコトを言っているだけですって………。
「いえ、これも
ラノベあるあるなんです
私の考えでは無いんです」
「はぁ~…どうして
シオンは自己評価が
低いんでしょうか?
こんなに愛らしくて
可愛くて賢く優しいのに………」
「そうだな
あれらが花嫁達の真名を
あの神殿で言わせてしまった
とんでもなく重大なミスを
皆が忘れていたのに
しっかりと覚えていて
我等に警告してくれる
ランドールの正妃に
まさに相応しい」
アラン様も皇帝陛下も、私を買い被り過ぎです。
先代皇帝陛下は違いますよね………違って欲しい。
「ふむ、魔族の他に
ベルトラン王国を
警戒する必要があるなんて
言われるまで
気が付かなかった
が、召喚魔法を失った
彼の国にとって
我が帝国で召喚した
花嫁は欲しかろう
邪神を崇めるようになり
属国にも、それを強いて
我がアルファルーラ帝国及び
属国や周辺国との付き合いを
失ったのだからなぁ~
上から下まで、他国の者達と
婚姻による血の交換なぞ
長く出来ておらんだろう」
先代様、話の流れを変えてくれてありがとうございます。
「ええそうですね
出来ていないでしょう
元々、その血の交換が
上手くいかない為の
召喚魔法だったのに
それを失った彼の国は
どうやって自分達や国民の
維持しているのか?」
陛下の疑問は、私もちょっと考えていたので言っちゃいます。
「それって、たぶんですが
我がアルファルーラ帝国の
ある程度の地位にあるの貴族の
娘や息子をさらっているんじゃ
ないでしょうか?
だぶん、ツェドーラ皇国でも
同じ様にさらっているでしょうね」
「さらってっている?」
アラン様が首を傾げています。
ラノベ設定で、貴族の次男以下が、平民にポイッとされるコトにもったいないって思っていたので、ここで言いますよ。
そのポイッとされた者達が、さらわれている可能性があるって………。
「特に、貴族の次男以下は
家から出て平民になるか
他家に、婿に入るか
自分で爵位を得るか?
って状態なんですよね
豪商にでも化けて
優しくすれば
簡単に魔法をかけたり
薬を与えたりして
意識を奪い
抵抗出来なくして
さらうなんて………」
アラン様達が、みんなちょっと考えてから、真剣な表情になっていく。
「確かに
我々も次男以下は
あまり注意して
いませんでしたね」
「ついでに
平民と結婚した
貴族の子供達は
無防備ですよ
その子供を誘拐して
親の貴族をさらうって
方法もあります
貴族令嬢も次女以下は
かなり好い加減だったり
しますよね?」
私の言葉に、アラン様は、愕然としながら言う。
「ええ、たしかに
次女以下の貴族令嬢は
色々な家の嫡男達と
関係を持ち子供を作ろうと
必死になります
上手く子供を産めば
正妻は無理でも
愛妾にはなれますからね」
アラン様の言葉が本当なら、ベルトラン王国以外でも、簡単に子供を作れますよ。
性的に緩いって、血統の流出を招くんですね。
卵を産むというか、産めるって自己アピールする為に、色々な相手とピーをするのが当たり前って………。
「子供を産む為に
色々な男達と関係を持つ
それが普通という
この帝国の事情を
逆手にとって
ベルトラン王国の関係者が
令嬢達を誘惑して
生まれた子供を取り上げて
帰るって方法も
あるんじゃないでしょうか?
勿論、そこには
多額のお金や宝石と
引き換えにしてね
この方法だったら
何時でも簡単に血の交換が
出来ますよね
穏便に密やかに
ばれるコト無く………」
『………』
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