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召喚されちゃいました

356★危なかったぁ~……

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 あっ…私をさらって…花嫁にして…子供をたくさん産ませるって話しで、アラン様がキレたみたい(怖)。

 地雷をおもいっきり踏みぬいたようです(爆)。
 でも、実際に言われたコトだから、言わないとですよね(涙)。

 だいたい、そんなコトを襲撃して来た魔族に言われたのは、情報をだだ漏れさせていたセイですからね………。

 私は、悪くありませんよ。
 アラン様や陛下達の自業自得ですからね。

 危機管理というモノが大事だというコトを、身を持って知ってください。
 彼女達だけじゃなく、私のコトも危険に晒しているって…ね。

 彼女達と一緒に、召喚されたという事実は無くなりませんからね。

 「ランドール、落ち着け」

 「シオンは
  魔族を撃退して
  捕獲している」

 「えっとぉ………」

 うわぁぁ~…アラン様から、真っ黒なオーラが吹き上がっている幻覚がみえますよ(怖い)。
 そして、私をきつく抱きしめて、ことさらに優しく甘い声で言います。

 「シオンを
  私の宮に閉じ込めても
  イイですか?」

 はぁ~…やっぱり…私にも跳ね返って来ちゃいましたねぇ(激涙)。
 でも、その宮でも、安全じゃないってコト、理解って無いですよね。

 だから、情報が垂れ流しになるようなコトを、クズ皇子(仮)達にさせないで欲しいんですよ。

 勘弁してよ、もぉ~怖いでしょ(怯え)。
 はぁ~アラン様が、ヤバイです(滂沱の涙)。

 かなり不味い状態です(冷や汗ダリダリ)。
 もう、こうなったら、我が身大事に保身に走ります。

 ガンバレ私、ファイトだ私。
 ここでアラン様への対処を失敗したら……たら……うわぁぁぁぁん。

 悪役令嬢もの定番の監禁、中出し、孕ませ、アヘ顔ダブルピースがまっています(号泣)。
 いや、別にアラン様の卵を産むことに忌避は無いですけどね。

 でも、この感情が暴走状態は不味いですよ。
 私が、壊れちゃいますよ…いやマジで………(怯え)。

 うふふ見栄も恥もマジで捨てますよ。
 アラン様は、私よりはるかに長身ですから、どうやっても上目遣いになりますよ。

 ついでに、監禁されたくないから、涙目になっています。
 美少女ヒロイン達の必殺技ウルウル瞳の上目遣い攻撃を………(自爆技)。

 「ランドール様のお仕事にも
  一緒にいきたいです

  宮でも、それ以外の場所でも
  いつでも、どこでも
  一緒に居たいんです

  ダメですか?」

 嘘は言いません………これも、私の本心です。
 だって、アラン様は私の番なんですから。

 「はぁ~………」

 私の言葉に、アラン様は深ぁ~い溜め息をひとつ吐き出しました。
 
 「シオンは、ズルイですね

  私の本心を知っているのに………

  でも、めったに無い
  貴女の可愛らしい
  おねだりですから………

  危険が無い限りは
  どこへでも一緒に
  連れて行きますよ

  どちらにしろ
  フルトランスの訓練と

  ハイワイバーンの
  騎乗訓練もありますから………」

 やった(嬉)なんとか、勝ち取りましたよ(喜)。
 だって、どこにいるよりも、アラン様の腕の中の方が安全ですからね。

 「嬉しいぃ~ありがとう
  ランドール様大好き」

 やった、監禁からの孕ませコースからの脱出です。
 その上で、アラン様と一緒に帝都騎士団本部に行ける。

 アラン様の事務仕事姿や、訓練姿をじっくりと見れます。
 もう、ワクワクしちゃう。

 スマホを持って行って、アラン様のかっこいい姿を激写します。
 あれ?なんか、忘れているような?

 あっ、イースル公爵嫡男で、あの王女の騎士をしていた、ハインツの件を伝えていません。

 迷惑な、あの王女達の親である国王を処分しろって言ったコトを………。

 報連相(ほうれんそう)は、社会人としての仕事で忘れちゃいけないってお姉さん達が言ってましたから………。

 それと、アルファルーラ帝国とアレンドラ王国の属国契約のざっとした内容を教えてもらわなきゃいけません。
 
 「アレンドラ王国の………」

 「シオンが気にする
  必要はありませんよ

  シオンが気絶している間に
  陛下には報告済みです」

 アラン様ありがとうございます。

 でも、あのキラキラ皇子(仮)達を押し付けるんだから、ちょっとはフォローしたほうが良いと思います。
 
 「シオンは、どんなコトを
  したいんですか?」

 アラン様の質問に、思い付いたコトを言います。
 せっかくですから、有効活用できるようにしたいしね。

 「ハインツの《魔力量》と
  《魔力操作》と《魔法攻撃》が

  あのキラキラ皇子(仮)達より
  あるかどうか?

  それによって対処しないと………」

 「どうして?」

 うっ…アラン様から、また暗黒オーラが滲んできてます。
 これは、ハインツを気にしている、私の発言が不味い(かなりヤバイ)。

 本当にアラン様は、チビでブスでデ……げふんげふん…ぽっちりな、私を溺愛してる。

 あの王女達と比べたら不細工でしかないのに………。
 なんで、そんなに嫉妬深いんでしょうか?

 ここは、説明する前に、アラン様の暗黒オーラを消しますよ。
 羞恥心なんて、お空の彼方にポイッです。

 私は、自由と萌えを愛するオタクです。










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