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014★とりあえず、着陸成功

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 ご飯を食べた俺達は、着陸する大地が見えるのをひたすら待った。
 そして、海から明らかに違う存在‥‥大地が窓からも視えて来た。
 いや、その前に機長モナさんの‥‥‥。

 『私達が、着陸予定の
  大地が見えてきました

  もう少ししたら
  皆さんの窓からも
  見えると思います』

  という、アナウンスを聞いていたから、俺達はわくわくしながら窓から外を見ていたんだけど。
 本当に、断崖絶壁が連なる大地が見えてきたら、思わず興奮して叫んでしまう。
 いや、かなぁ~り見づらいけど、色彩が違うので、海と大地の差は、かなりはっきりしていた。

 「「「「「「うぉぉぉ~
  やったー」」」」」」

 「「「「「「良かった、これで
  私達は助かったのね」」」」」」

 「「「「「「新天地で
  私達の冒険が‥‥‥」」」」」」

 「「「「「「リアル‥
  モンハ○の世界‥‥」」」」」」

 色々とアレな発言も混じっていたが、そんなコトは些細なコトでしかない。
 なんて思考している間に、アマゾン並みのジャングルが眼前に迫って来た。

 俺は、着陸時のオーバーランを防ぐ為に、《結界》をパラシュートというか傘のかたちに変形させて、機体のスピードを抑えるコトにした。
 そう、機体が着陸時の角度をとり、減速を始める時を待った。
 そして、こっそりと呪文を唱える。

 「我が一族の
  守護たる方々に
  請い願う

  東の青竜 西の白竜
  南の紅竜 北の黒竜

  上天の麒麟
  下天の玄武よ

  我らの乗りし飛行機に
  パラシュートの形に

  隠行(おんぎょう)の
  《結界》を三重に張らせ給え

  《結界》」

 上手くいったらしく、機体はガクッとスピードを落とした。
 そして、目の前には、緑がかった硬質な輝きを放つ大地が迫って来た‥‥‥。
 次の瞬間、ドキュツという音と衝撃がきた。
 どうやら着地出来たようだ、後は機体が止まるのを待つ。

 ギュッギュッという音と共に、機体は緑がかった硬質な輝きを放つ大地に、しっかりと止まっていた。
 それを実感した俺達は叫ぶ。

 「「「「「「やったぁー」」」」」」

 「「「「「「着陸成功」」」」」」

 「「「「「「機長、神だわぁ~」」」」」」

 わいわいとひとしきり騒いだ俺達は、次にやるコトを思い出す。

 「取り合えず
  荷物を持って降りる

  それを、機体から
  離れた場所に

  全員分を1ヵ所に
  まとめたら

  ダイエットツアーの
  荷物を降ろそうぜ」

 「「「「「「「「「「はい」」」」」」」」」」

 こうして、俺達は、ドアを開けて‥‥‥すぐには降りられなかった。
 ドアを開けても階段は無いから‥‥‥。

 というコトで、避難用の滑り台もどきを出して、俺達は順番に降りるコトにした。

 ちなみに、こちらの世界に着陸した時から、もしもの時(=真名などが存在した場合の為)の保身として、愛称呼びし、本名で呼び合うコトをやめようと決めていた。












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